41 / 165

第一章 赤紫の炎⑩*

 マティアスのほころんだ蕾に、ウィルバートがローブの合間から出したソレをねじ込んできた。 「ひっ、ああぁぁっっ!」 「くっ……」  指とは比べ物にならない程の体積だった。  ほころんでいたと思った蕾が無理やりこじ開けられていく。しかし痛みは無く、あるのは強烈な圧迫感と、脳を焼かれるほどの快感と幸福感だった。 「はっ! はっ! あっ、ウィル……!」 「ああ……、マティアス様……っ」  ウィルバートのその剛直はマティアスの締め付けに抗いながら徐々に中へと進み、やがて根元まで入り込んだ。 「あ……くっ……ふ、ふかいよぉ……」  ウィルバートが強い視線でマティアスを見てくる。  ウィルバートはローブを着ているものの、胸元がはだけ鍛えられた胸筋が覗き、その胸は荒い呼吸で上下していた。その男臭い色気にマティアスは興奮を覚え無意識にウィルバートを咥えたそこを締め上げていた。 「んっ……、マティアス様っ」 「あっ、やんっ……うぃ、ウィル……!」  マティアスの締め付けにウィルバートの剛直はさらにむくむくと膨れ上り、肉壁を押し広げていく。 「あぁ、もう、動きますよっ……!」 「はっ、あんっ!」  ウィルバートは宣言と同時に、マティアスの許可を待つことなく腰を使い始めた。  ウィルバートの肉塊はマティアスの柔らかな蕾を容赦なく蹂躙(じゅうりん)していく。初めてであるにも関わらずその蕾はほろこび、巨根を咥えこんで強烈な快感を得ていた。 「あっ、ウィル……! あん、す、すごい……!はぁん! き、気持ち、イイ……!」 「あぁ、マティアス様っ」  ウィルバートもまた快感に酔いしれるような表情をし、マティアスはそれが堪らなく嬉しかった。 「ウィ、ウィルっ! き、キスして……っ」  ウィルバートはマティアスの要求通りに唇を合わせてくれた。屈んだ事で結合部分がより深くなり、さらにマティアスはウィルバートの背中にしがみついた。  柔からな舌で口の中を舐められながら、堅い肉塊で腹の中をかき混ぜられる。厚い胸板に抱き締められ、自身もしがみつき、かつて無いほど近くにウィルバートを感じた。 「マティアス様っ!」  ウィルバートが感極まったように激しく揺さぶりある一点をグリッと抉った瞬間、 「はんっ! ああぁぁんっ!」  マティアスは快楽の絶頂を極め、真っ白な世界へと引きずり込まれて行った。

ともだちにシェアしよう!