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おふろの中で ④
何度も角度を変えて深く唇を貪られ、舌を強く吸い上げられて頭がくらくらする。飲み込みきれない唾液が顎に滴り、首筋を伝って落ちていった。
「は……ぁ、んっ……」
ちゅく、と音を立てて唇が離れると二人の間に銀糸が伝う。それが恥ずかしくて思わず顔を背けると、露木君はそんな俺の様子に小さく笑って耳朶を甘く噛んだ。
いつもしている事なのに、凄く興奮を掻き立てられるのは、ここが浴室だからだろうか? 露木君は俺の首筋に顔を埋めて、強く吸い上げる。そしてそのまま唇を下へと滑らせると、項から肩口までをねっとりと舌で舐め上げた。
向き合うように身体を密着させて、露木君の左手が俺の尻をやわやわと揉む。露木君の熱い吐息を肩に感じて、思わず身震いした。
「っあ……っ」
露木君の左手が、するりと前へ回される。そのまま腹を撫で、足の付け根から内股へとゆっくりと這い上がる。そして俺の昂りに指を絡ませると、ゆるりと上下に扱いた。
その刺激に腰が揺れ、思わずぎゅっと露木君の身体にしがみ付くと耳元でククッと小さく笑った気配がした。
そのままやわやわと握られて、先端の敏感な部分を指先で弄られる。待ち望んでいた刺激はもどかしく感じるほどゆっくりで、腰が自然と揺らめいてしまう。
「ん……っ、は……っ待って、だめ……」
「なんで?」
露木君はそう言って、先端の括れに指の腹を這わせる。そしてそのまま俺の昂りをゆっくりと上下に扱き始めた。
「ぁっ、だって、お湯が……っ汚れちゃう……っ」
「いいよ、いっぱい汚して?」
露木君はそう言って耳朶を舐めながら手の動きを速めた。浴室に濡れた音が響き、その音すらも興奮を煽って耳まで犯されているような感覚に陥る。
先端の割れ目からは蜜が溢れて来て、それを指先に絡めて昂りを擦り上げ、括れや裏筋を指で強弱を付けて擦りあげられれば、あっという間に絶頂が近くなる。
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