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おふろの中で ⑦
どうしよう。いくら盛り上がってしまったとは言え、流石にちょっと調子に乗りすぎたかもしれない。
だって、お風呂場でするのなんて初めてだったし! それに、いつもと場所が違うから、なんか……妙に興奮してしまったと言うか……。
あの後、全然熱が引かない俺達は、本能のまま何度も求め合ってしまった。しかも、あんな……壁に押し付けられたまま片足を持ち上げられ、挿入したまま何度も突かれて。
恥ずかしいのと気持ち良すぎるのとで訳が分からなくなってしまって、最後はもうほとんど記憶が無い。
「っ……」
あまりの恥ずかしさに、思わず両手で顔を覆う。だって、まさか自分がAVみたいな体勢をとらされる日が来るなんて思わなかった。
いくら夢中になってたとは言え、……自分から腰を揺らして強請るなんて……っ。思い出しただけで顔から火が出そうになるくらい恥ずかしいし、ジッとなんてしてられなくて思わずベッドの上で足をばたつかせて身悶える。
「ねぇ、悪いんだけど包帯巻き直してくれないかな?」
「うひゃぁっ」
突然声をかけられて慌てて身体を起こすと、半裸の露木君がひょっこりとドアから顔を出した。
「な、っ、ななっ、なんで服着てないんだよ!?」
「なんでって、暑いし。着るのが面倒になっちゃってさ」
面倒って。無口で生真面目一辺倒の露木君の口からそんな言葉が出て来るなんて。学校の奴らが聞いたら驚くだけじゃ済まない気がする。
それに何より、正直言って目のやり場に困る。露木君の上半身の至る所に、俺が夢中で吸い付いた痕が散りばめられてて、なんとも扇情的だ。
「……っ」
さっきまでの自分の痴態が脳裏にフラッシュバックして、俺は慌てて露木君から視線を逸らせる。そんな俺の反応に、露木君は小さく笑ってベッドに腰かけると、俺の前髪を掻き上げた。
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