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欲求不満 ⑧
「や、ぁ……っ待って、抜いて……っ、ぁあッ」
「どうして? 環のここ、すごく喜んでるよ?」
露木君は俺の反応を楽しむようにゆっくりとローターを引き抜くと再び奥まで押し込んだ。ゾワゾワする感覚に腰が勝手に跳ね上がる。
「あ、あっ!」
その拍子にローターが奥の感じるところに当たってしまい背中が大きく仰け反った。露木君はそんな俺を見下ろしながらクスリと笑うとスイッチを切り替えて振動を強める。
「ひぁっ! あ、あぁッ……や、ら、めぇっ、ほんと、も……っやっ」
目の前がチカチカするような強烈な快感に襲われて頭の中が真っ白になる。もう何も考えられないくらい気持ちよくて俺はただ喘ぎ続けるしかなかった。露木君の指先が悪戯に胸の先端を掠める度ビクビクと身体が震える。 こんな無機質な機械でイかされるのだけは嫌なのに、身体は燃えるように熱くて興奮が治らない。
ここ2週間ほど、まともに抜いてなかったせいもあってかもう限界が近い。
「あ、も……っ、イく、出る……ッ」
俺は涙で顔をぐしゃぐしゃにしながら必死に訴えたけど露木君は止めてくれない。それどころか更に強く押し付けてきたせいで振動がダイレクトに伝わってきて目の前が真っ白になる。
「いいよ。イって……環のイく顔が見たい」
「……っ、あ、あぁっ! ん、くっ……あぁッ!!」
露木君の甘く掠れた声と熱い吐息が耳に直接吹き込まれ、それが引き金となって俺は呆気なく達してしまった。
ビクビクと身体を痙攣させながら白濁を吐き出す
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