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欲求不満 ⑩
「っ、あ……」
露木君は俺の腰を抱き寄せるようにして引き寄せると、尻たぶを割り開いてその奥にある窄まりに指先を這わせてきた。
「や、あ……っ」
そこは先程のローター責めですっかり解れてヒクついているのが自分でもわかる。露木君は俺の反応を楽しむようにゆっくりと縁をなぞり始めた。時折爪を立てて引っ掻かれるとゾワリとした快感が広がる。
「んっ、ぁ……ッ!」
「環の中、もうこんなに蕩けてるね」
露木君の指が2本一気に挿入されバラバラに動かされるけど痛みは全くなくて逆に物足りなさを感じてしまう自分の浅ましい身体が嫌になる。
「や、もっと……っ」
思わず振り向いて強請るような事を口走ってしまいハッと我に返って枕に顔を埋めた。俺今、何を言おうとした!?
当然、それを聞き逃すような露木君じゃなくて、彼はククッと喉の奥で笑う。
「もっと、何? 環は僕にどうされたいの?」
露木君は意地の悪い質問をぶつけてくるけど、答えられずにいると再び俺の中を掻き回し始めた。敏感なしこりを容赦なく擦られて目の前がチカチカするほどの強烈な快感に背中が大きくしなる。先達したばかりなのに、俺のそこはもうすっかり元気を取り戻していて、再び頭をもたげ始めていた。
「んっ、ぁ、ぁあっ!どう、って……っ」
「ちゃんと言って?じゃないと、わからないなぁ?」
露木君はわざとらしくそう言いながら指の動きを速めた。ぐちゅぐちゅっという水音が激しく響いて羞恥心を煽る。 どうして今日はこんなに意地悪なのか。
俺が勝手に部屋に入っちゃったから? それとも……?
いや、もうどうでもいいや。そんな事より早くこの熱をどうにかしてほしい
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