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きっかけ
俺、藤津旬、現在、高一の16歳。
幼少期から率先して遊びを考えては引っ張っていくのはもっぱら、幼馴染で同級生の雨宮尚志だった。
俺がゲイになったのも多分こいつがきっかけ。
中学の頃の帰り道、
「旬!めちゃ面白いの発見したんだ!行ってみる!?」
「うん!行く!」
満面な尚志の無邪気な笑顔に俺まで笑顔になり、着いていった先は公衆トイレ...。
「...なに?尚志、トイレしたかったの?」
「違う!個室入ろ」
そうして、不安が渦巻く中、二人で個室に入ると、かなり抑えた小さな声で、
「ほら、見て、旬」
尚志が指差した先には壁に穴があった。
「...穴?なんの穴?」
シー、と尚志が人差し指を口元に添えた。
その後は仰天ものだった。
穴から男性器が飛び出して来たのだから。
...ぶっちゃけ、幼い頃から知っている間柄、股間などを見せ合うことは以前からあった。
幼いときは毛が生えてない、少し生えただの、尚志に至っては小学生時代、
「父さんに頼んで皮剥いてもらった!」
嬉しそうな尚志とその自慢げな股間を交互に眺めた。
「...皮を?」
俺的には当時、皮を剥く、と言われたら。
頭ん中、バナナみたいにちんぽが皮剥くのか?としかわからないくらいに知識が乏しく。
「ほら。旬のちんぽは皮かぶりじゃん。俺のは、ほら」
互いにちんぽの見せ合い。
「大人の証拠なんだよ!」
へへん、と尊大な尚志の笑みに、俺はと言うと、
「ズルいーーー!」
股間丸出しで叫んだら、
「旬も父ちゃんに剥いてもらえばいいじゃん。最初はちょっと痛いかもだけど」
「大人になるためでしょ!?平気!」
尚志だって平気だったんだから!
が、実際は泣きそうなくらい痛かったけど。
剥けたら尚志に見せつけたら、あろうことか尚志は俺のふにゃちんを引っ張った。
「い、痛い!」
「ごめんごめん!本当、剥けたね、偉い偉い。でも、ちっこいね、俺より」
褒めたかと思えば笑いながら蹴落とす...。
次第には互いの体毛にも関心を持ち、尚志も俺も体毛は薄いほうだったけれど、
「姉ちゃんのパクった!」
なにやら尚志は生脚にクリームを塗りシートを貼るとバリ!と勢いよく剥がしたと同時に、
「いてー!」
と叫んでいた。
にしても...トイレの個室にこんな穴があるだなんて。
しかも、初めて見たし...大人の勃起。
当時の中学生の俺らより、太くて長く、また硬そうで色も黒く変色している...。
どうするつもりだろ、と、チラ、と横目で尚志を見た。
有り得ない光景を目の当たりにすることとなった。
口をあんぐりと開けて見ず知らずの人の勃起の先、所謂、亀頭を口に含んでしまったからだ。
呆然となるのに、丁寧に口に勃起を入れ、根元近くまでゆっくり動かす様に釘付けになった。
たまに、ジュる、ジュポ、といやらしい音がして...俺の股間まで熱くなり勃起してしまった...。
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