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第1話 のほほん両親から生まれた僕

早産で産まれた僕 産まれて数か月はあまりに早く生まれたため誰もが助からないと思ったそうだ。 何度も危篤になり心臓が止まりかけたりしたけど  僕の心臓はとっても頑張ったらしい 何度も何度も頑張ってくれた だから 危機を乗り越えて退院できた αのじいさまが「この子はαの可能性があるな、Ωやβだとまず生き延びるのは無理だろう」 たしかにその可能性は高いと思われたけど いつまでたっても僕は小さいままで風邪もよく引く もしかしてΩ?β?と思われはじめた、、、 血液検査をすると毎回 βの反応は出ないけどそのかわり αだったりΩだったりとぎりぎりの数値が出てくる  数値が微妙すぎてあいまいなまま、 その時、両親はすごく珍しい事なのにこれ以上小さな赤ん坊に色々と検査するのはかわいそう 思春期になったらはっきり出るだろうし 体が弱いけど生きて育ってくれてるんだからと 「大人になって結婚式の時に笑い話にできるといいねぇ~」などと笑いあって どちらの性でも気にしないことにしたらしい 能天気だね! でもそのおかげて小さいころはなにも気にしないですんで助かったけどね 1年後に妹ができた 妹はΩだった 生まれてすぐに血液検査ではっきり数値が出たらしい βの両親がのんびり じいさまに電話で「Ωだよ~ 今度ははっきり出たよ~」と連絡したら 「ばかもん!さらわれたらどうするんだ!すぐに本家の病院に転院しろ  家もその地域じゃ危険だ!本家の敷地に家を建てるから戻ってこい!」と怒られたそうだ のほほんとした親はびっくり じいさまって僕のことほんとにαだと思ってたんだね・・αだろうからと放置されてたんだ 「すぐに黒塗りの高級車が来て転院したんだよ~ びっくりだよね~」  父さんとお母さんが笑いながらその時のことを懐かしそうにお話してくれた 本家に新しい家を立てるのは父さんが珍しく必死に辞退したそうです 治安の良い地域の一軒家を借りて住むことになった その時じいさまとも同居になったそうだ 放置してたら駄目だと思われたんだろうなぁ~ オメガの妹も小さいころは体が弱いので手がかかる 僕と違って夜泣きもたくさんするので母さんはへろへろになって さらに 僕もすぐに熱を出すので本家からお手伝いさんが来てくれた 僕のことはお手伝いさんとじいさまが面倒を見てくれてた といっても 僕はおとなしいので本をわたされて読んでた記憶がある 親戚のαのおじさんが分厚い本を持ってきてくれてどさっと置いていった 面白くてどんどん読んでわからないところはじいさまに聞いてたら 「やはり αだな」と呟かれた、そうなのかな? 次の年に弟ができた 弟はβだったのだけど じいさまや親戚一同 ホットして喜んだらしい  うちの家系はα家系らしいけどβ生まれても偏見ないのかな? 弟が生まれた時に挨拶に来た親戚のおじさんは じいさまの後ろに隠れてる僕を見て 「え?まだわからないの?オメガだろ、雰囲気そんなかんじだろ」 じいちゃんは「体が弱くて自信がないのかαの力づよい性格が出てないが 学力は明らかにトップレベルのαの能力があるぞ」 「ふ~ん 変わってるね」親戚のおじさんそのまま僕に興味を失って 「おお~! βだって かわいいなぁ~ ・・・・」なんだか弟にべったり  「αだと生意気だし Ωだと弱いし やっぱβの赤ちゃんはかわいいなぁ~」 何がいいたい あんたは本当にαか?いってる意味がわからないぞ α家系だからβが珍しいんだってさ~  父さんも子供のころはβだからといじられてかわいがられたとか  う~ん うちの家系 性格がみんな珍しいよね 世界の7割がβ性なんだぞぉ~  そんなのほほん家族で 変な親戚が時々遊びに来て とっても幸せな空間はずっと続くと思ってた 小学校は妹がオメガで学校に行かないし僕もすぐに熱出すし通信で受けることにした だから 僕の性がどちらかなんて 気にしなかったんだ  

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