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第2話 弟が元気すぎ
妹がΩだし僕も熱を出しやすいので通信で勉強をすることになったんだけど
弟は体が元気でとってもわんぱく!
妹と僕が勉強中も大騒ぎするので
幼稚園に入れられた・・入れられた。大切なことなので2回言う!
帰ってくると 幼稚園のことを話してくれるけど
「ドド!!!とやってね あっ君ガガガ~ってだからおれドドンってやったら、すっげぇ~って言ったんだよ!!!」
すっげぇ~って言った子はまたべつのこらしい
うん
擬音ばかりでなにいってるかわからない・・・
まあ 家に居るよりも楽しいようで良かった
そういえば 僕たちの名前
弟 五十嵐 健一けんいち 元気だから付けたらしい だよね~
妹 五十嵐 優香ゆうか やさしいかおりに包まれたこになってほしかったらしい
僕 五十嵐 隼人はやと 早く生まれすぎだよ~WWWって言われたけど とうさん母さんマジでそう思ってこの名前にしたのか? ひでぇ~ ないちゃうよ~
僕は通信の勉強をどんどん進んでいて
進度は高学年まで軽く超えてるらしい
暇だし 分からないことはじいさまに聞けるしね
妹はΩの勉強もある
もしかしたら僕もΩかもしれないのでついでに一緒に受けてるよ
家庭科 裁縫とか料理は楽しくやってたら
妹に「兄ちゃん何でもできてずるい!!!」と泣かれた
あらら、ごめんね妹よ
そんなある日
僕が7歳になった春
隣の家に引越しのトラックが止まってるのが2階の窓から見えた
その日の午後 お隣の家族が挨拶に来た
軽い挨拶のはずが うちのかあさんが庶民丸出しの性格のまま
そのまま家の中にグイグイ招き入れたよ!さすがだね、かあさん
お手伝いさんがお茶を出してくれて軽く談笑
αとΩのつがい夫婦で僕と同じ年のαの男の子と大学生のお兄さんもいるらしいけどお兄さんは今は大学の近くのアパートで一人暮らししてるそうだ
スッゲーイケメン家族 Ωの男性初めて見たけど綺麗だし
男の子も両親に似て美少年だ
うちの両親はβ なので平凡顔ですね じいさまは渋いイケメン爺だけどさ
αやっぱりすげええ~
僕がぼうっとしてると男の子が グイッと目の前に来て
嬉しそうに僕の手を握って
「僕 中条 透というんだ 友達になってくれないかな」ものすごい笑顔
「うっうん よろしく」あわててうなずいたけど
透君!顔が近いよ にこにこしてるけど、、
ひええ~すごいぐいぐいくる!慌てて
父さんとかあさんの方を振り返ると
「友達が出来て良かったわね この子 体が弱くて今まで通信だったので兄弟しか遊び相手がいなかったんです よろしくお願いしますね」とのんびり挨拶
でも じいちゃんがその子の顔をじっと見て
「隼人はαじゃが体がよわくてのぉ~」と低い声で言い始めた
ん? え?ぼく まだどちらかわかってないよ!!!そんなこと言えないよ
慌ててたら母さんが「おじいさま、まだどちらか血液検査ではっきりしてないんですから そんなこと言ってはだめですよ」
「ふん!通信で大学レベルまで簡単に終わらせれるやつがΩのはずがなかろう、」とそのままたちあがって別の部屋に行ってしまった
え?僕大学まで進んでたの??
「ごめんなさいね 隼人は早産で生まれて体が弱くて血液検査でどちらの性か まだはっきりしてないんですのよ~」とコロコロ笑いながら説明する
父さんもうんうんうなずいてる
相手の親御さん「え?!」
ああ おどろいてるね
うん 最近 僕もさすがに気が付いてるよ
それって 普通じゃないことに 未成熟ならば 検査が必要だよね
じいちゃんにこっそり「このままの場合は中学に入る前に詳しい検査が出来るようにしておくからな ホルモン治療も必要だろうしな」と言われてる
あんまり考えたくないな
顔をそらして
妹と弟そして透君に「ねぇ 庭で一緒に遊ばない? 」と声をかけて
にこっと笑いかける
のんびり座ってるのに飽きてた健一
「いく!!!ドドン!!ガオ!ガガガ!」
うん すごい勢いで走って行ったね 相変わらず 擬音の子だね
透君がすっと僕の手をまたにぎってきて「行こうか?」とにこっと笑ってくれた
今度はグイグイ来なくてホッとした
あ 透君 王子様みたいさわやか笑顔 思わず 男だけどドッキリしたよ~
心臓バクバク
空いてる反対の手で妹の手をやさしく握って庭でて
みんなで仲良く遊んだよ~
僕は聞こえなかったんだ
その時透くんが呟いた言葉
「Ωだよ、見つけた 番、、」
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