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第9話 頭痛

熱が下がってから 身体が回復するのにとても時間がかかった。 父さんは「あんな熱出すほど負担になるならもう行かなかせない!」とあれから頻繁に来るようになった招待を全部断ってる。 じいさまが「隼人はαらしく行動出来るんだから、出た方が良い!」と言ってきたんだけど 同じことをしようとすると頭が痛いし 熱があがるんだ、、、。 左の頭の中がくうって痛くなる。 身体もザワザワと違和感を覚える。 じいさまにそのことを伝えて出来ないと話した。 なんかすごく難しい顔をされたけど布団から起きれない僕を見て諦めてくれた。 2週間後やっと体が動くようになって 庭で散歩してたら透君が駆けつけてくれた。 ほんわり心が温かくなる。 「最近は頭痛が酷かったんだけど透君に会ったら痛みが引いて来た」 へへへっと照れながら笑うと 「いつもの隼人だ、、よかった」と泣きそうな顔をされた。 「え?いつものってなにそれ??」 「前のパーティーの時 雰囲気が全然違ったから、、」 「あ!あれ?なんか頑張んなくちゃ!と思ったらスイッチ入っちゃてさ あの後は熱出るし頭痛いし 同じことしようとするとすっごく辛いからもうやらないよ!」 「辛いの?」 「うん、めちゃくちゃ辛くて苦しい」 あの時透が来てくれて本当に良かった スリと寄り添う ふぁ気持ちが落ち着くなぁ 身体がフワッと、、あれ??なんだろ?? 透君、いきなりがばって抱きしめて来た。 「うわ!ちょ、待って離して〜」 慌てて背中トントン叩いたら離してくれた ああビックリした! 透君はなんだか変な顔してる ? 僕の首に頬を当ててくるし、くすぐったいよぅ〜なにするの?! そのあとなんか緊張が切れたみたいで くすぐったさも手伝ってなぜかおかしくてなってケラケラ笑ってたら 母さんに病み上がりがいつ迄外で遊んでるんだ!て怒られちゃった。 その晩は 透君のお父さんが来てじい様と遅くまで何か話していた。 その数日後 今度はじいさまが優香の婚約者の病院に検査をお願いしたらしい あそこはΩの保護と人権を護る活動をしてる その関係でセキュリティーも高く 僕のこの不思議な現象も他の人に知られることもないだろうとの判断からと言われた。 怖いな 知りたくない、、、。 心臓のトクトクいう音をききながら布団に潜り込んだ。

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