12 / 17

第12話 それぞれの視点

中条家兄視点 透は出会ったころからずっと隼人君を やさしくフェロモンで包んでたが どうやら匂いを嗅ぎ取る能力が低いみたいで 気づいてもらえなかったそうだ。   そしてこの前Ωの匂いを感じたときから より一層強力なフェロモンで囲い始めた、 子供であれだけのフェロモンを出し包み込むのは 肉体的にも精神的にもきついだろうが 番と思った相手に尽くすのはαならば仕方ない事で止めることはできない  家族みんなで支えてやらなければと思ってたが あまりのフェロモンの強さに母があてられて サイクルを崩してしまい発情期に入ってしまい父から弟のことを任されてしまった。 幸いなことに   隼人君は透のフェロモンを受け入れて Ωとして目覚めてきているようだ 番のように透に甘えるようになってきている。 検査入院は隼人君と透の精神状態から 付き添って受けることになった。 透はまだ子供だ  精神状態はギリギリだろう  自分の番を守ろうと必死になっている壊れてしまわないか心配だ。  兄なのに見守ることしかできない。 +++++++++++++++++++ じいさま視点 あのパーティーの時の隼人はαだった。  立ち振る舞いすべてがαを物語っていた。 しかし 何が起きた? 透という子が来るとすぐにαとしての立ち振る舞いが崩れ すがるような目をして透という少年を見つめあっていた。 その後は高熱を出し しばらく寝たきりになった 熱が下がると元の性格に戻っていた、 いや違う あの性格はΩだ  透少年にすがる目や態度は依存しきったΩのもの  強烈なαのフェロモンに包まれてうっとりしている。 ある日うっすらと匂いを発していた すぐに消えたが隼人はΩなのか?  しかし血液検査ではα性の反応も出ている。 医者の勧めで透少年が検査の時に付き添をすることになったが 隼人が素肌を見せたくないと 透少年にすがりついて泣いている 信じられない!Ωの行動だ、 今まで病気や検査でそんなことを言ったことはない。   その姿を見て何かが進んでることを感じゾクリとした。  急いで調べなければいけない 透少年の居ないうちに検査をするべきだと主治医に進言したが Ωの主治医は頑として許可を出さなかった 私が強く隼人に言うと  いつもおとなしい隼人が泣いてパニック状態になり そのまま高熱を出してしまった。 透少年が来てなぜてフェロモンで包み込むと気持ちが落ち着いたのか 熱が下がり眠りについた。 その夜 独断でαの他の医者にすべての検査をさせた。 薬で目が覚めないようにしたのに 途中で目覚めてパニックを起こしたが検査出来ればそれでよい 隼人がαと早く証明しなければ!

ともだちにシェアしよう!