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02-6.

 頷かなければ服の上から愛着をされ続けると判断したのか。  与えられる僅かな快楽に我慢が出来なくなったのか。  必死に抵抗をしようとするかのように何度も頷いてみせたブラッドに対し、アルバートはゆっくりとズボンを降ろしていく。 「下着が濡れているな」 「うるっしゃい!」 「舌も回ってないじゃないか。そんなに気持ち良かったか?」  その言葉に対し、ブラッドは自身の口元を隠していた手を退け、アルバートから逃げようとするかのように身体を動かした。 「うるさい! ばか! 見るな! 触るな! 変態!!」  押し倒された姿勢から逃げられなかった。  それを隠すかのように声を上げて見るものの、アルバートは動じない。 「変態?」  先走りで濡れている下着の上から指で撫ぜる。  その僅かな刺激にさえも反応しているブラッドに対し、アルバートは口角を上げる。 「変態はブラッドだろう? 触られただけで濡らしているじゃないか」 「それはお前が触るから!!」 「俺に触られるだけでこうなるのか。男に興味がないんじゃないのか?」 「それはっ!」  言い逃れは出来ない。  覚悟を決めたのか。  それとも、その間も与えられる快感に理性が呑み込まれたのか。 「すっ、好きな奴とキスしたらこうなっても仕方がないだろ!!」  ブラッドは顔を真っ赤にしながら本音を吐き出した。 「それに二週間も抜いてないから溜まってるんだよっ!」  泣き出しそうな勢いだった。 「なんとか言えよ! アルバートの変態野郎!」  ブラッドの本音が想定外だったのだろうか。  アルバートは目を見開いたまま、動きが止まっていた。 「……好き?」  アルバートは信じられないと言わんばかりの声をあげる。 「あぁ! そうだよ! 好きだよ! 大好きだよ! これで満足か!!」  ブラッドは自暴自棄になったかのような声をあげる。  隠し続けていた数年分の恋心を抑えきれない。どうしようもない想いを打ち明けるかのようなブラッドの言葉にアルバートの顔は真っ赤に染まる。

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