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二十四 愛され過ぎて困ってます
「はぁー……♥ はぁ…♥」
射精の余韻に浸っていると、ずるん♥ とアナルから肉棒が引き抜かれた。腸壁を擦りながら抜け出る感触に、清は「ひぅっ♥」と甘い声を漏らす。
先ほどまで凶悪なカノの性器が入っていた穴は、ヒクヒクと蠢きながら、中に吐き出された精液をドロリと溢す。
「んひ、ぅっ♥ あ、なんで……? え? ゴム……」
今さら中出しされたことに気づいて、清はカノを見上げた。カノはニヤニヤしながら、清の頬にキスを落とす。
「ホテルに置いてあるゴムで、オレの入るわけないでしょ」
「納得。でも、ナカに出すなよぉ……」
うへ、と嫌そうに顔をしかめる清に、カノがクスクス笑う。
「なんだ。身体にかけて欲しかったの? エロいなぁ。清は」
「普通に! 外に出せって!」
「じゃ、次は顔にぶっかけよ」
「っおい、って――次?」
「次♥」
ニッコリと笑うカノに、清はジリジリとシーツの上を這う。
「あ、オレ、用事を思い出し――」
「明日休みだろ? たっぷり、可愛がってやるよ♥」
「ももも、もう無理っ! 身体痛いしっ!」
前回、六回もされたことを思い出し、慌てて逃げようとする。が、ガシッと足首を捕まれ、強引に引っ張られた。
「う、わっ!」
「逃げないでよ。悲しいじゃん」
ションボリするカノに、きゅうぅ♥と心臓が締め付けられる。いつも自信たっぷりなカノに、こんな顔をされると、困ってしまう。自分の中に存在しているとは思ていなかったが、これが母性なのだろうか。
「オレのこと、嫌いになっちゃった?」
「ままま、まさかっ! 好き好き大好き! 愛してるっ!」
「嘘っぽいなあ……」
「嘘じゃっ……んっ」
カノの指が、顎を捕らえる。
「逃げない?」
「ん、に、逃げない……」
満足そうに笑って、カノがキスをする。清はカノの首に腕を回した。
「あ、んっ……、ふっ…」
舌を絡ませ、唇を食む。カノと、何度キスをしたか、すでに数えきれない。密着した肌が気持ち良くて、ドキドキした。
(カノくん……カッコいい……)
何度見ても、惚れ直してしまう。こんなに人を好きになるなんて、少し怖い。このまま、これ以上好きになったら、どうしたら良いのだろうか。
「脚、開いて」
「あ――…♥」
カノが片足を、抱えるように開く。あられもない格好に、カァと頬が熱くなった。
カノを見れば、清がスプレー缶と表現する肉棒が、再び誇張している。カノが興奮しているという事実に、清はゴクリと喉をならした。
「挿入れるぞ」
ヌチュ、と入り口に口付けるように、先端が押し付けられる。先ほどまでカノを受け入れていた穴は、なんなく塊を飲み込んでいった。
「ぉん――、う……♥」
競り上がる感触に、低く唸る。内臓を抉られるような、慣れない、感触。
「柔らかくなってる……」
「あ、あ……っ、ん……♥」
開いた唇から、自然と唾液がこぼれ落ちた。溶けそうな顔をする清に、カノが喉を鳴らす。
「お前、ホント、堪んない……」
カノが小さく呟く。清を貫いている肉棒が、ミチ、と大きくなった気がした。
「あっ! カノ、くん、デカくしな……でっ♥」
「清が煽るのが悪い」
「煽、ってな……っ♥」
ずぷっ♥ 一気に押し込まれ、息を詰まらせる。そのまま、カノが激しく腰を振り始めた。
「あっ♥ あ、あっ♥ やっ♥ ん!」
「や、じゃ、ねえだろっ……」
ずっ、ぬっ、ずぷっ。水音がいやらしく響く。二回目のせいか、敏感になっている気がした。突き上げられ、擦られるだけで、何度もビクッ、ビクンと身体が震える。
カノの手が、無防備に揺れる半勃ちの性器を握り、扱き始める。
「ひ、んっ♥ あ、ああっ♥ やら♥ あっ♥」
「気持ちイイ? 清」
「あ、ああっ♥ ダメっ、ダメ……っ、んっ♥ 触っちゃ……っ」
「なんで? 良くない?」
「良すぎ、って♥ 苦しっ……♥」
前と後ろを同時に弄られ、気持ち良さに翻弄される。激しい快楽に、頭がおかしくなりそうだ。
涙目で快楽を訴える清に、カノはいっそう激しく、突き上げる。パンッ、パンッと、肉がぶつかって、音を立てる。
「あ、あ――♥ イぐ、いっちゃ……!」
ビクン♥ 大きく身体をしならせ、清は腹に精液を撒き散らした。
「あ……、あ……」
「早いよ」
クスと笑って、カノは清をうつ伏せにさせると、今度は後ろから獣のように貫いてきた。
「あひっ♥ あ、あ♥ や、イった、のにっ……♥」
「オレ、まだだし」
イッたばかりで敏感な身体を、カノが蹂躙する。揺さぶられる激しさに、腕で支えることが出来ず、清はシーツに頭を擦り付ける。尻をあげさせられ、じゅぷじゅぷと犯される。穴の奥にある結腸の入り口を、何度もちゅ、ちゅ、と突かれた。
「あ、あ、奥っ……♥ 突かないでぇ……っ♥」
「それ、逆効果」
「あ、あ……! カノ、くんっ……、イジワルっ……♥」
「嬉しそうじゃん」
カノは笑って、腰を大きく引き抜き、一気に貫く。何度も何度もそうやって鳴かされ、結局いやだと言ったのに、カノは清の腹の中に精液を注ぎ込んだ。
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