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第5話 写真
カシャっ……✨
小さな物音に、一所は目を覚ました。
見れば、スマホを片手にこちらを向いている古良井の姿があった。
「ん? 古良井くん起きてたの?」
一所は手を伸ばし、古良井を引き寄せる。
軽く唇を合わせ……ただけでは物足りなくなり舌を差し入れ貪った。
「んっ……❤︎ んっ❤︎」
ちゅく❤︎ ちゅ……ちゅく❤︎
薄くて低い体温の、一所の舌が執拗に古良井の口内を犯す。
「っは……ぁ……❤︎ 一所さ……❤︎」
息苦しくなって、古良井が一所の胸を押した、20歳の古良井にとって、キスはまだ慣れない。
答える代わりにするりと一所の手が、古良井のうなじを甘く撫でる。
「ねぇ古良井くん。おはズボって知ってる?」
くにくに❤︎と乳首を弄られながら、古良井は身を捩った。
「知りま……せんっ❤︎」
「寝起きの女優さんに、いきなり挿入れるっていうシリーズのAVなんだけど」
古良井の顔が青ざめる。
「え、やだ、やですよ? 一所さんのただでさえ……」
「僕のサイズは普通だよ、古良井くん。下を履いてなかったのが運の尽きだね。あきらめて?」
「あっ……あっ……❤︎」
Tシャツ一枚で寝ていた古良井を易々と後ろから抱え込んで、昨日愛した古良井のアナルに年甲斐もなく朝から元気な肉棒を突き立てた。
ずぷぅ❤︎
「や………ひどぃい❤︎」
どちゅっ❤︎どちゅっ❤︎どちゅっ❤︎
「ひっ……❤︎あっ……あっ……❤︎」
「昨日の僕ので……すごく、ナカ、気持ちいいよ……古良井くん……」
「やっ……だめっ❤︎」
「そうかい?」
ぬるぅ❤︎
一所が引き抜こうとすると、古良井が声を上げる。
「いま抜かない、で、カリが引っかかって❤︎」
ごりゅ❤︎
前立腺をしっかりと掻き上げながら、一所はわざと陰茎を引き抜いた。
「ひっ❤︎あっ……❤︎❤︎❤︎」
入口をぬぷぬぷと突いて、なかなか奥へといれない。
「やっ……や……それやです……一所さ……❤︎」
「ハジメでしょ?」
「んっ……❤︎はじめ……さ……❤︎」
ずぷん❤︎
古良井が名前を呼んだ途端、一所は一息に深く、突き上げた。
「〜〜〜〜〜ッ❤︎❤︎❤︎❤︎❤︎❤︎❤︎」
一気に襲われる快感の波を耐えて、古良井は一所にしがみついた。
「だったら、俺も……❤︎ちゃんと朔太郎って、呼んでくださ……いッ❤︎」
一所の首にしがみついて、古良井はようやくのことで声を絞り出す。
「んっ……朔太郎っ……」
甘い声にねだられ、一所は、名前を呼びながら、腰を打ち付ける。
ばちゅ❤︎ ばちゅん❤︎ ばちゅっ❤︎
吐き出された精液でとろけた古良井の穴を、一所が激しく突き上げる。
中はきつく、痙攣を繰り返し、ヌルヌルのぐちゃぐちゃだ。
「朔太郎。出る……ッ」
一所は一心不乱に内壁に擦り付け、文字通り「種付け」の勢いで腰を打ち付ける、押しつけ、中へと吐精した。
びゅーびゅーと吐き出される一所の熱い精液が、古良井の腹の中に溢れた。
「それで? 朔は、朝っぱらから、スマホで何をしてたのかな」
「何もしてません。LINE見てました」
「ふうん。誰との?(*⁰▿⁰*)」
「ハジメさん……」
「そうなの」
グローを吸い付ける一所の目が笑っていない。
「朔?」
「……ハジメさんの寝顔撮ってました」
「寝顔?」
差し出されたスマホの画面には、くまさんのお耳とお鼻がついた一所がすやすやと寝入っていた。
「え?」
思っていたのと違った方向の写真に、一所は戸惑いを隠せない。
「かわいいんです」
古良井は満足そうに一所からスマホを取り上げた。
──まあ、君がそれで満足なら……
一所は、古良井の盗み撮りアニマルコレクションが、それ一枚ではないことを、まだ知らない──
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