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【番外編】そこだけがおんなのこ 前編

 朝、目が覚めた古良井は、太股の辺りに違和感を覚えた。  いつもならそこに触れているはずの物が、無い。 ──?  手を伸ばすと、薄い茂みは確かにあったが、その先にあるべき筈の物が、ことごとく、無かった。  身体を起こし、布団をどける。 「あ~~~~~~???」 そこだけがおんなのこ 前編 「ん? 何? どうしたの?」  古良井の叫びに、一所が跳ね起きた。 「はじめさん……俺、無い」 「え、何が」 「おちんちん」 「は?」  古良井はペロリとTシャツをめくって、おへそを出した。 「また、パンツをはかないで寝たね? お腹を冷やしちゃうって何度も…………」  小言を言い始めた一所は、そこではたりと視線が行った。 「無いね?」  思わず手を伸ばす。 「え、ホントに無いね?」 ペタペタと恥丘を触って、一所は言った。 「朔、ちょっと足を開いて」  言われたとおりに足を開けば、ふっくらとした陰部に──女性器が顔を出した。 「うーん。朔太郎くんは、女の子になっちゃったんだねえ」 「えぇ……?」 「だって、ほら、ここ」  すり……♥  と、一所が中指で撫で上げたのは、包皮にくるまれたままのクリトリスだ。 「気持ちいい? クリトリスって言うんだよここがね」  くりくりと中指で捏ね回され、古良井は、思わす声が漏れる。 「あ……っ♥ やっ……♥」 「そしてここが花びら……大陰唇と、中のひらひらが小陰唇……シルクみたいな手触りだね……」  さすさすと、閉じたままの陰唇を一所に優しく擦られた。 「んッ……♥」  何往復かすると、指先にとろりと淫汁が触れる。  一所はそのいやらしい汁を指先ですくい、クリトリスまで中指を走らせた。  ぬるっ……♥ 「女の子になってもえっちだね、朔」  一所はぬりゅぬりゅとクリトリスを苛めて、それから指を、花びらへと埋めた。  ぬりゅん♥ 「ぁ……♥ やぁ……はじめさん、変なとこ触らないでっ♥」 「変じゃないよ、女の子の大事なところでしょ?」 「俺……男で…す♥」 「うーん。でもここは女の子だからなあ……」  ちゅぷ♥  小さな入口に、中指を押し当てる。 ──狭いね。そりゃそうか。  ちゅぷっ♥ ちゅぷっ♥  様子を伺うように指先で入口をノックする。  ぴんと張る感触は──おそらく処女膜だろう。けれど古良井はまだ若い、柔軟性のある柔らかな膜は、おそらく解すことが出来る。 「指、朔のえっちな所に入れちゃうよ。力抜いてね?」  ぬぷぷっ♥ 「んっ……♥」  中指をゆっくりと入れていく。  愛液が奥から溢れてきた。   「ふふ、本当にえっちだね。ここ」 「そんなこと……ないです……ぁ♥」  根元まで指が入り、きゅんと中が締まった 「だめだよ、咥え込んじゃ」  古良井の首筋を舐め上げながら、一所は親指の腹でクリトリスをこねまわす。 「や、は……ぁ♥」  とぷりと奥からまた、愛液がにじみ出してきた。  一所は再び動くようになった指を抜き差しする。  くぷっ♥ くぷっ♥  卑猥な音が立ち──一所がわざとそうしているのだが──古良井は羞恥心で真っ赤になった。 「はじめさ……もっやめ♥……女の子の身体って、もう、もうわかったから……♥」 「そういえば胸はどうなんだろうね。見てみよう。朔、Tシャツめくって?」 「ふぇぇ……」  一所は一向に指を抜いてくれない。  しかたなくTシャツをめくると、そこは変わらずのままだった。  ちゅう♥ 「ぁ♥ ……吸っちゃだめ……いましゅっちゃだめで……♥」  だんだんと、古良井のろれつが怪しくなってくる。  乳首をきつく吸い上げられては、舌で転がされ古良井は思わず、一所の指を締め付けた。  すると。  ふいに一所に、入って浅い腹側の内壁を指で触られた。 「朔は数の子天井だね。ふふ。ここに擦り付けたら気持ちいいだろうなあ。わかる? ここ。朔の良いところでもあるんだよ」 「ぁっ……あっ♥……あっ♥」 「Gスポットって言うんだけど」  っちゅくっ♥ ちゅく♥ ちゅくっ♥  溢れる愛液でぬるぬるの指が、古良井の中をくちゅくちゅとそこばかりを責め立てる。 「あっああっ♥ あっ♥」 「だいぶ柔らかくなったね。指、もう一本入れるよ。いいね」  一度引き抜かれた中指は、薬指を添えられ、フェザータッチで陰唇をぬちゅぬちゅと撫で回してから、二本の指が、中へと入ってきた。 「やぁあ……っ♥」  ぐっと根元まで突き入れられる。 「あー。もう子宮口が降りてきたね。撫でてあげる。ぷるんとしてかわいいね。朔。ここでいつもみたいに出したら、赤ちゃんが出来ちゃうかな」  ちゅっ♥ ちゅっ♥  一所はぽつりとした子宮口に指先でキスを繰り返す。 「あかちゃ……だめ……♥」 「こっち、気持ちいいかな……まだはやいかなあ」  ぐちゅん♥  言って、一所は子宮口からそれた脇の辺りを責めて指を突き入れる。  ぐちゅっ♥ ぐちゅっ♥ 「はっ♥ぁあっ♥」 「あー。朔は本当に、女の子のからだになってもえっちだねえ」 「はじえ……さ♥ らめ……♥ そこ……らめ♥」 「きもちいい? こんなにすぐポルチオでいける子はなかなかいないよ? いやらしいなあ」 「やっ♥ やっ♥ ぁ……こわい……」 「大丈夫。気持ちよくなるだけだから」 「だめ……はじめ……さ……♥ ~~~♥♥♥♥♥♥♥♥♥♥♥♥♥♥♥♥♥♥♥♥♥♥♥♥♥♥♥♥♥♥♥♥♥♥♥♥♥♥♥♥♥」  古良井は、一所の腕にぎゅうとしがみつくと、指だけでイッてしまったようだ。 ──うーん。なかなかに興奮するね。  真っ赤な顔で、はあはあと息を吐く古良井を尻目に、一所は考える。 ──僕も中に挿入れてみたいたいけど……まだきついだろうなあ、二本じゃ……。 「朔、おしりにいれてもいい?」 「……ぇ? なに……?」 「見てたら僕もしたくなっちゃった、ほら」  一所は、ギンギンに立ち上がった陰茎を引き出してみせる。 「うっかり中に出たら困るし、朔、処女だから、入れたら多分痛い……んじゃないかな」 「そん……」 「大丈夫、女の子も可愛がってあげるから。はい、ほら、仰向けになって?」  一所は、そんなことを言いながら、古良井の太股を抱え上げて、昨夜、愛し合ってまだ柔らかだったアナルへと、いきり立ったそれを押し当てる。 「や……無理……っ♥」  ずぷんっ♥  一所は続けて、古良井の前の穴へと指を揃えて3本、まっすぐに差し入れた。  完全な二輪差し状態だ。 「あ、や、お腹こわれちゃう……♥」 「動くよ、朔太郎」  ずぷっ♥ くちゅっ……♥  小刻みに指を出し入れしながら、一所は古良井を突き上げる。   「や……はじえ♥……さ♥、これ……や……ら……♥」 「きもちいいでだろう? 子宮口が僕の指に吸いついてるよ」 「や、はじめさ、中、 もどかし……♥ なか……♥ 欲しい……っ中……」 「だめだよ、昨日でコンドーム切れちゃったから……前はだめ……」 「やぁ……外、……外に出、だして♥中入れて……♥」 「だめだってば、危険日だったらどうするの……」 「はじめさ♥……欲しいのにぃ……♥」  涙目で見上げられたのがまずかった。 「うっ……」  一所はそこで────イってしまった。 【続】

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