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再会【2】
カラーリングやパーマとは無縁の髪は太陽光を受け艶めいている。
ピンと伸ばされた背中。
相変わらずどの角度から見ても立ち姿が美しい。
――朝比奈 錦。
小さく呟く。
親族の葬式くらいでしか、会うことは無いだろうと思っていた。
一人の女子大生がこちらをみる。それにつられるように竜ヶ崎学院の男子中等科の制服である濃紺色のブレザーを着た彼がこちらを見る。視線が絡まった瞬間、もつれた糸の様に互いに金縛り状態になり身動きが取れなくなる。
視線すらそらせず一瞬、すべての音が聞こえなくなった。
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