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天の邪鬼な猫【3】

『あのまま何もかも終わらせて』逃げる様な可愛げのある子供ならもっと楽に生きられただろうに。 自分を追い込んでいくのはどんな気分なのだろうか。 彼は否定するかもしれないけれど、海輝から見て錦は自滅的な所があった。 傷つく事を恐れながらも、自ら傷口を開くことを平気でした。 だから、今こうして海輝の目の前にいるのではないか。 そう確信したが、興味はないのでそれ以上の追及は避けた。 なにより彼の機嫌を損ねても得るものはない。 「取り敢えず入学おめでとう。友達は出来た?苛められてない?ここ編入生とか外部生には随分冷たい人が多いって聞いたよ。あ、でもそういう子ってヒエラルキーには敏感だよね。化け物級の資本力を持つ朝比奈本家の息子ですと言えばみんなコバンザメみたいについてくるかな。朝比奈グループ傘下企業のお子さんが多いからね。あー、ボンボンってこれだから嫌だねぇ」 「黙れ」 「あ、そうだ。ご飯食べた?授業が終わってすぐ来た感じだけど?」

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