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【追記】登場人物紹介 ※ネタバレ含む※

Ⅲ章から追加になったキャラや詳細が公開になったキャラの紹介です。 ネタバレを多少含みますので、読みたくない方は回れ右して、そっと閉じてください。 【bugs】 ◎伊吹(いぶき)保輔(やすすけ)(17)男 《見目》 身長175㎝ 体重59㎏ 《出自と所属》 理化学研究所少子化対策室 神代学園高等部二年生 bugsリーダー→特殊係13課怪異対策室・組対室兼務 《性格》  code土蜘蛛(保輔しか持ってない)。ずる賢くてしたたか、相手が動くのを待って行動を誘導する、相手に自発的に行動したと思わせながら思い通りに操る思考や話術が得意なタイプ。  性根は素直で世話焼きの良い人、自分を犠牲にして周囲を守ろうとする苦労人になりました。理研で英里が唯一手がけた被験体。だからガチ強い霊元を持って生まれてきた。保輔が理研に取り込まれないように生まれてすぐに霊能を封印した。だが力が強すぎて封印が綻び、漏れ流れた霊力で蜘蛛の使役と電脳系ハッキング能力が使えた。直霊術と強化術、伊吹山の鬼の力を持つ。伊吹童子は行き場のない妖怪を保護していたので、稜巳とも関係あり。土蜘蛛や角ある蛇のように人に追いやられた妖怪は大体、伊吹童子に世話になっている。  保輔にとって幼少期に過ごした特別保育園(masterpiece候補のみ育成する場所)で七人で生活している時が一番平和だった。その後、blunderとして集魂会送りになってからは生活が一遍。英里の死は集魂会で知った。真実を知るために集魂会を出てbugsを結成。最初は理研に捨てられた子供の受け皿。集魂会とは連絡を取っていて、bugsに置けない子は集魂会に引き取ってもらっていた。その窓口になるために武流と蜜白は集魂会に残った。英里の死の真相、理研と反魂儀呪の繋がりなどを知るにつれ、ヤバイ所に手を付けないといけなくなりbugsのメンバーを絞ったが、残りたい者を無理に集魂会に送ることはしなかった。それがかえって、保輔が身動きできなくなった理由で、反魂儀呪の怖さを知り仲間を守るために手を引きたいと考えていた保輔にとって直桜の取引は願ってもないチャンスだった。  ちなみに、瑞悠は確実にリバーシしながら保輔を意識したと思うけど、保輔はその前から実は瑞悠が気になっていました。監視してたからね。その辺りをどこかで書きたいなぁ。  関西訛りなのにも理由があって、保輔を産んだマリアの影響。それもどこかで書きたいけど、物語が相当進まないと書けない気がしている。 《性》  HL。本能としては女を欲するので、恋愛対象は女。  Ⅲでは頑張って男相手に勃たせました。可愛いと思えば勃起する。多分、智颯と円なら保輔は抱ける。  優士と同じで、保輔に射精された女性は通常の十倍以上の多幸感を味わえる上に依存性が増し恋愛感情が芽生える。保輔の場合、それだけではなく、受精する確率が猫並(90%以上)なのが一番の特徴。多幸感と依存性、愛情に関しては男性相手でも同様の効果を発揮する。フェロモンは男も女も誘える仕様。  「自分は理研の被験体だから」という概念がこびり付いているから女以外を好きにはならないと思い込んでいるけど、男を好きになっちゃう保輔を書きたい。そういう場面を書こうと思っても、保輔は「やっぱり瑞悠が好きや」っていうんだよね。何度か失敗してます。 ◎坂田(さかた)美鈴(みすず)(16)女 《見目》 身長159㎝ 体重49㎏ 《出自と所属》 理化学研究所少子化対策室 bugs 《性格と概要》  code覚。霊能は言霊術。命令口調で三人まで。一回使うと数時間のタイムラグあり。本人は自分をmasterpieceだと思っているが実はblunder。  口が軽くてお馬鹿なビッチ。自尊心だけは山より高い。顔の造形は綺麗(美人)なのに表情が汚いっていう典型例だと思う。 「コイツ、早く死ねばいいのに」と読者の方に思ってもらえるような、現実では有り得ないテンプレクズを書きたくて頑張りましたが、そこまでにはなりませんでしたね。bugsが反魂儀呪の傘下に入ってから、美鈴は反魂儀呪経由で理研からbugsに派遣された特派員的な立ち位置だった。美鈴が来てからbugsの活動方針や内部事情が変わってしまい、メンバーには不満を訴える者が多く、集魂会に戻った者も多かった。特に年若い子たちは保輔の一存で集魂会に預かって貰ったりしていた。 《性》  HL。より強靭で優秀な遺伝子を嗅ぎ分け反応する能力を持つ。面食い仕様なので、顔も大事な要素。フェロモンは男女ともに誘える仕様。 ※理研の少子化対策の被験体の皆さんは、全員顔面が美形です。顔も異性や同性を誘う要素なので、繁殖のために美形(というか好まれる顔)に生まれてきます。  性格は後天的な環境要因の影響が大きいので、遺伝子でそこまで矯正できないだろうなぁと思う。ので、良い子ばかりではないです。  命に格付けするような場所で育った子供たちは、捻くれてしまう傾向が強いんじゃないかなと思っている。そうでもないと生き残れないというか。だからこそ、保輔の性根が素直なのは、むしろ特異なケースかも。 ◎六黒(むくろ)(?)男 反魂儀呪護衛団団員 呪人の術(怨霊を人形にいれて呪力で馴染ませる)で作られた偽人。 リーダーと巫子様を守るためだけに存在し、二人の命は絶対。 淫鬼の分身から一護が作った。分身は理研が持っているので、分けてもらっている。 【神世】 ◎大国主命(おおくにぬしのみこと)  出雲大社の主祭神。神在月の宴の主催。体が大きく、象さんくらいある。おおらかな性格でいつも笑っている。直桜が親戚の叔父さんのように感じて懐いている神様。  記紀にも登場する国つ神。豊かに育み綺麗にまとめた国を国譲りで奪われちゃう気の毒な神様。記紀がどれだけ天孫降臨を正当化して書いても、違和感あるよね。それでも腐らずに出雲という国を治めていた大国主命だからこそ、優しいおじさんみたいなイメージがあるし、出雲という国が神の国として特別視され現代にも受け継がれているのは大国主や出雲国造などの、国譲り以降を支えた神々や人々のお陰であったと思っています。まぁ、朝廷にとっては乗っ取ったはいいもののそれだけ脅威だったのでしょうね。 ◎少彦名命(すくなひこなのみこと)  出雲大社の祭神。神在月の宴の主催。人間の掌に乗れちゃうくらい小さい体の神様。勝気な少年のようなイメージです。  大国主命と共に薬祖の神である少彦名命は、豊穣の神であり、稲作の神でもあります。稲穂にぶら下がれるくらい小さいとか葉っぱに乗って飛べるくらい小さいとか、記紀やそれ以外の歴史書でも、とにかく小さいんだ!っていう表記が多いですね。少彦名命に関しては大国主命と違って、悲壮なイメージはなく、薬や稲作に長けた、新しい技術(福)を海の向こうから持って来た神様(マレビト神)ってイメージです。  シリーズⅠで、日本橋の薬祖神社で直桜が話し掛けていたのは、少彦名命です。 ◎白助(しろすけ)  因幡の白兎。神在月の宴の案内・まとめ役。しっかり者で礼儀正しく、ちょっと計算高い。時々、黒い顔を見せる白い兎。  サメを騙して背中を渡り、嘘がバレて皮をひん剥かれて泣いている所を大国主命に助けられた。助けられる前に大国主命の兄貴たちに、真っ赤な皮膚の状態で海水で洗うといいとか言われて悪化させられてんすよね。きっと「いつか殺してやる」って思ったに違いない。最後に通りかかった大国主命が体を真水で綺麗に洗って手当てしてあげました。その時に「美人な御姫様は貴方を選びます!」って予言して、それが当たったので、出雲は縁結びの神様になりました。(諸説ありますよ)  今年は白助が惟神の皆に勾玉を配っていました。あの勾玉は神在月に来ることができる神や人や妖怪しかもらえません。故に、その勾玉で縁が結ばれれば、それが出雲の縁結びの神力となり霊験が更に高まるのでした。  直桜も清人も智颯も瑞悠も縁が結ばれましたが、果たして律はどうなるかしら。その辺りはⅤ章以降になりそうです。 ◎罔象(みつは)  水の女神であり、竜神。丹生川上神社(奈良県)に鎮座している最古の国つ神。穏やかでのほほーんとした神様。命の源である水の化身は些細なことで動じたりはしません。  熊野の梛木も丹生の罔象も、いわゆる歴史書みたいな文字で由縁を語るよりずっと前からその土地に存在していた神様です。神社の説明書きですら「信仰の始まりがいつなのか、わかりませんが、ここに社が出来た時には既に信仰されていました」という記述からスタートするような、恐らく日本人が文字を持つ前から信仰があった神様です。だからこそ、国つ神は古い。古代は巨石や滝(豊富な水)などが信仰の対象になることが多いですね。歴史が下るにつれ、自然現象や巨木なんかが対象になっていく。そう考えると穢れを払う祓戸大神って割と新しい(いや、600年代だけどね)。人が何を大事にして何を恐れたのかが、信仰の反映なのだと思います。時代と共に移ろうモノでもありますね。  ちなみに罔象は日本書紀にも登場します。伊弉諾と伊弉冉の神産みで生まれた神です。古事記だと黄泉から逃げてきた伊弉諾が禊ぎをした時に生まれた神様です。なので天津神でもあるのですが、今作では丹生に大昔から(信仰が生まれる前から)居た神様として扱っているので国津神の括りにしました。  罔象は直桜に必要以上に干渉しませんが、最初に水の加護を与えたのは「自分の身を守るため」です。攻撃系の神力を持たない祓戸大神、しかも久しぶりに生まれた直日神の最強の惟神が傷つかずに生きていけるように、傍にいなくても見守ってくれています。 ◎武御雷神(たけみかづちのかみ)  鹿島神宮の主祭神。ここ一番の勝負所で必ず勝つ神様。武神としてのイメージが強いけど、武士が台頭してきてからの話で、それ以前は記紀の国譲りで話し合いで解決いしている。まぁ、相撲取ったりしてるけど。建御名方神との相撲は国譲りの時で、武御雷神に投げ飛ばされた建御名方神は諏訪湖まで逃げて、「ここから出ないから許して!」って命乞いします。だから諏訪大社の主祭神は建御名方神で、余程の理由がないとあの場所から動かないのだそうです。なんかもうトラウマやん……、て思うよね。武御雷神が持っていた韴霊剣《ふつのみたまのつるぎ》は有名で、神武天皇が東方遠征した時に熊野で悪神に掛けられた疫病を払った霊験あらたかな剣です。この剣も今は石上神社の神体山に埋納されていたりするけれども。鹿島神宮に奉納されている剣は「二代目韴霊剣」だそうですが、それが本物では?と個人的には思っています。雷って強さの象徴でもあったので、武士が好んだのはそういう理由もありました。ちなみに名前の漢字表記は古事記と日本書紀を混ぜた仕様です。  そんな武御雷神はゴリゴリの天つ神です。気さくな兄ちゃんて感じで直桜とも友達って感じで仲良しです。罔象よりちょっと幼く書いているのは、若いからだよね。正義感が強く弱者を放っておけない、いじめられている奴は全員俺が助けてやる!みたいな神様になりました。稜巳の関係で今後も出てくるし、鹿島神宮は関東圏で警察庁からも直桜たちが住んでいるさいたま市からも近いので、登場が増える予感、わからないけど。   ◎四季(しき)(1300くらい)無性 《見目》 身長210cm 75㎏ デカい。がっしり体形。渋めに和服を着こなしている。 《出自と所属》 奈良県吉野郡天川村 下北山村 淫鬼邑 忍の隣 《性格と概要》  役行者の後鬼(ごき)。淫鬼の長。元は役行者と共に山岳で修験に励んでいた。役行者と別れた後はしばらく前鬼の那智と共に下北山村に住んでいたが、一族が増えたので邑を作って独立した。  戦後、特殊係が殲滅しかけた時には忍の元に駆けつけ、危機を救った。しばらくは席を置いていたが、特殊係が軌道に乗ると、淫鬼邑に戻った。  直日神とは忍が役行者として修行していた時に何度か会った程度。その頃から表情が読み取りずらく会話が苦手なのは変わらない。忍のことが大好きなのも変わらない。分身の感覚は時々流れてくるが、不鮮明。あまり態度に出さないが、那智をとても信頼している。 《性》  基本は男の精子を喰う。女の愛液も好むが精子の方が精が付く。人を襲わせるわけにはいかないので、と忍が食事に付き合ってくれるが、四季的には忍が喰えれば満足。修行中から何のかんの理由を付けて忍を襲っていた。 ◎那智(なち)那智滝本前鬼坊(なちたきもとぜんきぼう))(1300くらい)男 《見目》 身長167㎝ 体重50㎏ 真っ黒いモフモフの羽、修験者のような格好に高下駄、天狗の面が正装。 人を装う時はラフな格好が多い。小柄で華奢。 《出自と所属》 奈良県吉野郡下北山村 忍の隣 《性格と概要》  役行者の前鬼。はっきり物申す毒舌家。照れたり慌てたりの表情もとてもわかり易い。天狗としては大変に優秀な古参で、日本八天狗や四十八天狗(役行者もこの中に名前があったりする:石鎚山法起坊)に数えられる大天狗。猫くらいまでなら小さくなれるが、大きくなるのは普段の等身まで。体が小さい分、飛行術が得意で速い。  山岳修行していた頃から忍が大好き。すぐに忍に食事をせがむ四季が妬ましい。気の置けない相手程、悪態を吐くのは那智の性分。基本は品行方正で礼節のある真面目な性格。 《性》  妖怪についてはセクシャリティを人間ほど区別して設定しないけど、敢えて言うならバイ。バリタチ。(妖怪って基本、パンじゃないかなって個人的には考えている。性別がない子も多いし、性交が繁殖の手段じゃない子も多いから)  四季が忍と食事する時は絶対に混ざる。食事形態的に四季が前からだから那智は後ろからで忍は挟まれるんだろうと思う。1300年以上生きている神通力ヤバめな神様レベルの仙人でも性欲ガチな鬼二匹に一晩中喰われたら体力戻すのに時間かかるだろうなと思う。忍が怠そうにしている日があったら直桜や護は察するのだろう、きっと。 ◎白蛇(はくだ)蓮華(れんげ)  妖怪連という組織を率いる頭領。妖怪は基本群れないが、人の血が混ざっていたり人に作り出されたり、妖力が高く知能が高い妖怪は組織を作る傾向アリ。  蓮華は信仰のある白蛇なので、純粋な妖怪ながら知能が高い。西方では知名度が高い。狡猾でずる賢く、仲間を顎で使って自分は難を逃れるタイプの妖怪。人と取引して連携を組むこともある。妖怪連絡みの事件は怪異対策担当・関西支部が鎮静に向かうことが多い。 【特殊係13課】 ◎鳥居(とりい)(かい)(30)男 《見目》 身長172㎝ 体重66㎏ 猫背で筋肉なさそうな体形 《出自と所属》 東京都八王子市 警察庁公安部特殊係13課 解析・回復担当 回復治療室室長 《性格と概要》  いつも微笑んでいるような表情で優しい語り口ながら、時々やんわり毒を混ぜてくるはんなり兄さん。清人の幼馴染。鳥居家は結界師であり、古い呪禁師の家系。鳥居家の結界術は鳥居式と呼ばれる。江戸時代に大芝居の看板絵を描いていた設定は完全に作者の趣味のオリジナル設定(鳥居派という絵師の一派が歌舞伎の看板絵を描いていたのは史実です)。なので開も閉も絵が巧い。鳥居式の結界術は独自の絵の護符を使う(清人は梛木に習った空間術と併せて使っているので護符を省略したイレギュラー仕様)。武闘派ではないが、難しい仕事には心躍るタイプの仕事大好き人間。呪禁師協連の関係で花笑家とも縁が深く、仕事以外でも円とは顔見知りだった。  基本は呪詛祓いが主だが、怪我してきた術者を治療してあげることも出来る。治療のために医師免許も持っている。 《性》  バイ・タチ。弟の閉が恋人なのは何となく秘密にしてるけど、みんな知ってるのも知っている。個人のセクシャリティはゲイだけど、鳥居家の血筋を絶やさないためにバイでいる感じの長男。責任感というか器用だし、古い家柄って可哀想ですね。  朽木要に「子孫が欲しければ産んであげるよ」と言われているので心置きなく閉を愛している。この話、どこで書けるかなぁ。 ◎鳥居(とりい)(へい)(28)男 《見目》 身長175㎝ 体重66㎏ 背筋がぴんと伸びた、均整の取れた体形。体型維持のためジム通いしている。 《出自と所属》 東京都八王子市 警察庁公安部特殊係13課 解析・回復担当 回復治療室 《性格と概要》  神経質で慎重、四角四面な性格。開が割と緩いので、その隙間を埋めようとしているうちに、几帳面になった。元は大雑把な性格なので、時々抜ける。そこを兄に指摘され可愛いと愛でられるのが、案外嫌じゃなかったりする。  開が作った結界を閉が閉じることで、より強靭な結界を作れる。空間術にも似た仕様だが、そこまで強い結界は開と閉、二人でないと完成しない。  呪詛祓いの方が得意で、回復治療室に来る術者の治療は基本、閉が担当。一般的な治療のために看護師免許を取得した。  回復治療室には八瀬童子という鬼の末裔の治療師たちも席を置いており、臨床を動かしてくれている。彼らの指導なども閉の仕事。  八瀬童子は化野の鬼と同じく朝廷に守られた鬼の一族で回復術特化の霊能を持つ。鬼の末裔だが、今では鬼の血は薄くほとんど人と変わらない(智颯の担任の鈴木先生は八瀬童子)。その霊力と技術は守り継がれてきた。湯治場を守っていたので、実は回復治療室には温泉とサウナがある。 《性》  ゲイ・ネコ。兄の閉が恋人なのは、秘密のつもり。なのだが、顔に出ちゃう時がある。清人や要など近しい人や同じゲイカップルには打ち明けている。  兄さんと呼ぶと開が臍を曲げるので、なるべく名前で呼ぶ努力をしている。名前で呼ばないとエッチの時、開にお仕置きされるんだけど、そういう話もいつか書きたい。 ◎榊黒(さかぐろ)流離(るり)(13)男 《見目》 身長135㎝ 体重30㎏ Ⅱの設定から変更しました。 13歳の照準体型より三歳くらい幼い体型です。 《出自と所属》 滋賀県大津市桜谷集落 警察庁公安部特殊係13課(預かり) 反魂儀呪 《性格と概要》  槐に「性根から腐ってる」と評価された子。集落にいた頃は表情もなく言葉も話せなかったので、誰も流離の素の性格や内心の本音を知らなかった。直桜が大好きで直桜が傍にいてくれればそれでいい。ただし、自分が大好きな直桜でいてほしい。その為なら命を奪う以外のことは何でもできちゃう子。普通の人間がブレーキをかける局面で躊躇いなくアクセルを踏める、常軌を逸した思考回路の持ち主。  実は本編を書き始める直前まで、流離は13課に残す予定でした。性格はぶっ飛んでる設定にしようと思っていたけど。でも書き始めたら「この性格では13課にはいられないな」ってなったので、槐に引き取ってもらいました。収まるところに収まったなと思う。きっと槐って、常識と非常識をちゃんとわきまえて理解した上で異常な人で、自分が異常だって自覚もあるタイプなんだけど、流離の場合は、自分が異常だっていう自覚がないタイプで、だからこそ「どうして僕の考えが理解できないんだろう、コイツ馬鹿なのかな」って思うタイプ。まぁ、若いというか幼いからね。  流離の毒:相手の霊元(や惟神の神そのもの)に浸潤し、相手の霊力や神力を毒に変える。強い術者ほど力に累進して猛毒になる。 《性》  直桜。ゲイとかバイとかじゃなくて直桜。 ◎榊黒(さかぐろ)修吾(しゅうご)(42)男 《見目》 195㎝ 86㎏ 筋骨隆々のがっちり体系。槐と同じでガチムチだけど、顔は優しい感じ。 《出自と所属》 滋賀県大津市桜谷集落 警察庁公安部特殊係13課 怪異対策室 《性格と概要》  十年前の反魂儀呪の儀式の時に久我山あやめを根の国底の国に閉じ込めた。抑え込むため自身の神力総てを使っていたので、十年間、意識がなかった。  目が覚めてからは体も神力も頭も十年前のままだが、十年間自分が寝たきり状態だった自覚はある。  紗月や陽人や優士、清人も修吾と仕事をしているので、その為人(ひととなり)を知っている。優しくて強く、仲間思いの惟神。だから流離のあの性格が理解できない。マジで同じ遺伝子持ってる?って思うっちゃう感じ。護は名前を知っていた程度で面識もなかったし一緒に仕事したこともなかった。十年前の儀式の時に駆けつけて、倒れている修吾を見たのが初見、ていう感じです。  速佐須良姫神が何を考えて流離への神降ろしを行い、本当はどうしたかったのかを知っているのは修吾だけ。その辺りは今後、本編で。 《性》  HL。奥さん(流離の母親)は集落にいます。   【反魂儀呪】 ◎七果(なのか) 反魂儀呪護衛団団員 呪人の術(怨霊を人形にいれて呪力で馴染ませる)で作られた偽人。 リーダーと巫子様を守るためだけに存在し、二人の命は絶対。 リサイクルされた美鈴なんだけど、本編では書きそびれたなと反省。今後、機会があったら書きたいと思う。 ◎四仙(しせん) 反魂儀呪護衛団団員 呪人の術(怨霊を人形にいれて呪力で馴染ませる)で作られた偽人。 リーダーと巫子様を守るためだけに存在し、二人の命は絶対。 でっぷりと腹が出た巨漢の坊主、みたいなイメージで書いてました。肩に流離を乗せられるくらいだしね。また登場の機会があったら、詳細を書きます。 ◎一護(いちご)翡翠(ひすい))(?)男 《見目》 身長184㎝ 体重63㎏ 一護の見た目は護そのもの。 翡翠の姿は体の部分部分に鱗がある人型の妖怪。 《出自と所属》 マレビトなので日本以外のどこかの国、或いは幽世 京都府京都市右京区嵯峨化野(桂川) 《性格と概要》  反魂儀呪・護衛団九十九(つくも)のリーダー。一の数字を持つ男。  長生き故に半分神格化した人魚。故に元々の妖力に神力が混ざり「穢れた神力」になっている。元はマレビト。天然(自然発生的な)穢れた神力(枉津日神の神力に近い)なので強い。妖気が混ざっているため、強い神力には浄化されてしまう。直桜と護の意識の中で饒速日の穢れた神力を使ったのは天磐舟のヒントのため。自分の神力に混ぜて使った。精神操作系の術式が得意。自分の神力を介して他者の意識の中に入り込み精神操作を行う。意識の中から脳や体に術式を刻む。その力で呪人の術を行使し九十九を作っている。九十九は一護のコレクション。  護が10歳くらいの頃から仲が良かった。最初は鬱陶しい鬼のガキ程度に思っていたが、徐々に可愛くなった。桂川から渡良瀬川周辺の妖怪狩りを陰陽連が行った際、護が先陣切って抗い、13課に止められた。翡翠や仲間の妖怪たちを想い、13課のスカウトを断ろうとする護を行かせるために記憶を消した。  護を観察に来ていた槐とは知り合いだった。槐とは馬が合うので、反魂儀呪での生活は楽しい。  直桜の夢の中でも、護の意識の中でも、特別悪ぶったわけではなく、アレが翡翠の素の性格。護の真似をして一護を演じるのもそれなりに楽しい。 《性》  性別とか種族とか気にしない、何でも食う。人間の括りで言うならパンセクシャルかな。ちょっと違う気もするが。  護に対しては恋愛感情というより独占欲が強いかなと思うけど、単語一言で言い表せる感情でもない感じ。その辺りの翡翠の本音に関しては、今後の本編で。 【天磐舟(あまのうわふね)】 「饒速日(にぎはやひ)の意志を継ぐ者」として「穢れた神力」を使う集団。  饒速日を無理やり背負った真人が妖怪などの死骸を混ぜて作る黒玉(穢れた神力の凝集した玉)を飲むことで力を維持している。翡翠と違い偽物の「穢れた神力」なので、定期的に黒玉を飲まないと力が薄れる。 ◎久坂部(くさかべ)真人(まひと)(40)男  天磐舟リーダー 物部氏の庶流  人当たりが良い、感じの良い人を演じている大人。法務省勤務。 ◎弓削(ゆげ)(ゆずる)(19)男  物部氏の庶流 大学生  我が道を行く我儘男子。可愛い系の男の子で女にモテるがゲイ・ネコなので興味なし。可愛い男の子を小悪魔的に誘惑して自分にハマったらポイ捨てするのが好き。 ◎竜田(たつた)健友(けんゆう)(23)男  真人の遠縁の親戚 アルバイト  明るく元気で人見知りしないが、歯に衣着せない物言いをするので、時々めっちゃ嫌われる。本人に悪気はない。 ◎大伴(おおとも)和歌(わか)(18)男  大伴家の本家筋 茶道の家元 大学生  譲の幼馴染。話し方など礼儀正しく、一見物静かな性格だが、人を見下したような目をする時がある。実際、見下している。 ※天磐舟メンバーに関しては、詳細設定が後々本編で変更になったりするかもしれませんが、温かく見守ってください。現時点では仮設定です。

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