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第2話
力が抜けている隙に、もう一度キスをされて舌を入れられると、舌を絡め取られて遊ばれる。その間にもホックを外してチャックを下されたズボンが脱がされていく。
(翔の舌気持ちいい……っ♡ 頭ぼうっとする……♡)
下半身が外気にさらされ、外で裸になっているのだという恥ずかしさより、熱くてとろけるような舌から与えられる快楽が上回り、抵抗できないまま唇を離されると、パンツの上から手のひらで柔らかく陰茎を揉まれる。
「誰かに見られてるかもしれないところで、月明かりの下でも分かるくらい、艶っぽく肌蒸気させながら、おちんちんこんなに硬くさせて、こんなの美味しく食べて下さいって言ってるみたいなもんじゃないか。もしかして、乳首まで勃起させてるんじゃないか?」
「まっ、あ……っ♡」
勢いよく服を捲られ、乳頭を親指と人差し指でコリコリと捏ね回されてから、爪を立てて引っ掻かれると、ジンジンとした甘い刺激に堪らずに翔の肩に腕を回してしがみついた。
「こんなに美味しそうに乳首まで勃たせたらダメだろ。止まらなくなる」
目が合った翔の瞳は獲物を狩る野獣のように鋭く、その瞳に見つめられると抵抗出来なくなってしまう。そのまま唇を乳首に近づけると、唾液を含んだ舌先で転がすように乳首を舐め取る。
ピチャピチャという水音と共に芯のある硬い舌先が乳首に触れ、電流が走ったような快感が襲うと、腰が大きく跳ねて乳首が痛いほど熱を持ち勃起していく。
「らめっ♡ だって♡ あぁっ♡」
「こんなに気持ちよさそうに乳首とおちんちん勃起させてるのに本当に止めていいのか? 本当はもっと舐めて欲しいんじゃないか?」
「そ、それは、んっ……♡」
舌を離され片方の乳首だけを捏ねられて焦らされると、もどかしい快感に襲われ、翔を誘うように首に回した腕に力を込めてしまう。
「どうなんだ、薫。俺にもっとこのぷっくりしたエッチな乳首いじっていじめて欲しいんだろ。それで、もっと乳首いじるよりも気持ちいい本気の中出し交尾したくないか?」
「んぁ、っ……♡ あ……っ♡」
ズボン越しでも分かるくらいに硬くなっている翔の陰茎が擦り付けられて、裏筋同士が擦り合わされ、カリ首がひっかかる。
(翔のちんぽドクドク脈うってる♡ 俺がこんなにしたんだ♡ これだけでも気持ちいいのに、本気の中出し交尾ってどれだけ気持ちいいんだろう♡)
期待しながら腰を浮かせると、翔は嬉しそうに口角をあげた。
「薫のせいで、俺のちんぽも硬くなってるよ。ちゃんとローションで可愛いアナル入念に解してから挿れるからさ。いいだろ」
「んっ♡ うん……♡」
思わず首を縦にふると翔は満足そうに微笑んだ後、またチュッと唇を重ねてくる。
「じゃあ。自分でパンツ脱いで」
「分かった♡」
パンツを脱いでいる間にも、翔の視線を感じて下半身に熱が集まっていき、脱ぎ終わると、陰茎が生温いムワァとした外気に晒されて、恥ずかしさが増していった。
「誰かに見つかるかもしれないのに、自分からパンツ脱いで。薫は気持ちいいことのためなら、なんでもする淫乱だったんだな。そんな淫乱な薫も好きだけど」
そう言いながら翔もズボンごとパンツを脱いで、薫の股の間に割って入る。
すると、昨日のように逞しい手でガッチリと太ももを開いたまま固定され、陰茎に顔を近づけられて、間近で観察される。
それだけでも恥ずかしいのに、鼻を押し当てられて匂いまで嗅がれると、興奮して陰茎がピクピクと揺れ動き、鈴口にカウパーの雫まで出来てしまう。
「薫のエッチな香り間近で嗅ぐとすごい下半身にくる。ちょうど、俺の口に根本まで入りそうなサイズしてるし、俺にフェラされるためにあるおちんちんだな」
そう話している間にも、翔の熱い吐息が陰茎にかかり身体が震える。
口から覗くピンク色の生暖かいざらりとした舌に鈴口の割れ目を舐め取られると、その感触と下から見上げられる野獣のような鋭い視線に興奮し、身体を震わせながらカウパーをだらしなく垂らしてしまう。
(そんな目で見ながら舐めたら、らめ♡)
強い快楽に耐えきれずに身体をよじると、鈴口を吸われ反射的に腰がビクッと浮く。
「あっ……♡ んんっ……♡」
「気持ちよかったか? こっちは今度たっぷり舐めてやるから、今はアナルを可愛がってやる」
翔がズボンのポケットからローションパックを取り出すと、開封したそれを尻穴にかけられる。
初めて味わうぬめっとした気持ちいいとは言えない感覚と、冷たさに身を縮こませていると、尻穴の縁を割って指が一本挿入された。
いつも自分の頭を優しく撫でている翔の細くて長い綺麗な指先が、尻穴に入っている。そう考えただけで、興奮して肉壁でキュンキュンと翔の指を締め付けてしまう。
「これが、薫のナカか。本当に誰ともセックスしてなくて安心した。温かい上にキツくて、これじゃまるで俺のちんぽ挿れるためのおまんこだな」
「んっ……♡ お……おまんこって……♡ ああっ♡」
薫がそう言うと翔は驚いたように目を見開いてから、奥に挿れた指先を肉壁に擦りつけた。その刺激に耐えられず大きな喘ぎ声を漏らしてしまう。
「ダメだろ。薫はそんな言葉使っちゃ。それとも煽っているのか?」
二本目の指を挿れられ抜き差しされ、ぐぢゅぐぢゅとかき回される度に奥から痺れるような甘い疼きが生まれて、さらに指をねだるように肉壁が締まっていく。
二本の指をバラバラに動かされてナカを拡げられると、脚の力が抜けてガクガクと震えた。
「そんなっ……♡ あっ……♡ かきまわしたらっ♡」
「媚びるようにナカ、指に吸い付かせて、そんなに俺の指好きなんだ?」
「んん……♡ う……っ♡ ん……♡」
「本当に好きなら、ちゃんと口で言ってみて」
指をゆっくり抜き差しされながら、耳元で甘く低い声で囁かれると、理性が蕩けてどうでも良くなってしまう。
「あんっ……♡ んん……っ♡ 翔の……っ、指……♡ 好き♡」
「ほ、本当か? ご褒美に三本目の指挿れて、前立腺擦ってあげる」
「ぜっ、前立腺って……? あっ♡」
三本目の指が尻穴の縁を割ってナカへ入ってくると、しこりの部分を擦られる。そこを刺激されると快感に身体を捩らせながら、肉壁を疼かせることしかできなかった。
「ここ。好きな人に触られると凄く気持ちよくなるんだよ。ほら」
何度も擦られて指先で刺激されると、今まで感じたことのない強い快感に目の前がチカチカしてくる。
(らめ♡ こんなの♡ 壊れちゃう♡)
次第に、速く激しくなっていく指の動きに合わせてぐちゅぐぢゅという水音が大きくなり、それに比例するように肉壁が指を締めつけ、精液が早く出たいと陰茎に集まり硬く熱くなって勃ち上がっていく。
「いっ……♡ ああっ♡ いいっ……♡」
「愛液とカウパーぐちゃぐちゃに垂れ流しておねだりして、はしたないな。でも、ちゃんと口でも言わないと分からないよ」
「あっ、はぁ♡ ちんちんも、んっ♡ 触って……♡」
「ちゃんと言えて偉いな。いっぱいイっていいよ」
陰茎を握りこまれ親指と人差し指の輪っかで、搾りとるようにカリ首を扱かれると、肩に力が入り、陰茎からとめどなくカウパーが垂れ流がれていく。
(イクッ♡ 翔の手マンと手コキでイッちゃう~~♡)
「あっ、あっ、あっ♡ あっ〜〜〜〜〜♡ あぁっ♡」
これまでにないほどに血管が浮き出た肉棒がビクッと跳ねた瞬間、絶頂を迎えて鈴口から精液が勢いよく噴出した。
射精している間にも翔の腰の動きは止まらず、それに合わせて腰が勝手に動いてしまう。
「お腹、こんなに精液でぐちょぐちょにしちゃって。ずいぶん溜まってたんだな。味も濃い」
翔はお腹に溜まった性液を指に付けると、それを口元に持っていき、見せつけるようにして舌先で舐め取る。
「恥ずかしい……、から♡ 舐めるの……♡ 止めてっ♡」
顔を赤くしながら背けると、翔はクスッと笑った。
「顔真っ赤にして、可愛い。薫の精液、美味しいよ」
わざと、音を立てて指をしゃぶるように舐められると、嫌でも翔が精液を味わっていることを分からせられてしまう。
(翔がこんなにエッチで意地悪だったなんて、知らなかった)
あまりの恥ずかしさに耳を塞ごうとすると、両手を恋人繋ぎにされて防がれてしまう。
「次は、薫にも俺の精液味わってもらおうかな」
硬くなった亀頭を尻穴にあてがわれると、アナルの縁が求めるようにクパクパと収縮して鈴口に吸い付いていく。
「──んっ♡」
(早く太くて硬くて熱い肉棒♡ 挿れて欲しい♡)
「おまんこヒクヒクさせながらちんぽに吸い付かせて、本能で俺のこと求めてるんだな」
「あっ♡ うん……っ♡」
縁にカリ高の亀頭をぐりぐりと押し付けられるたびに、尻穴がキュンキュンと疼き、ナカから愛液が垂れ流れていく。
「アナルから涎まで垂らして。次は何が欲しい?」
「んっ♡ 翔の……ちんぽ……♡ 欲しい♡」
挿れやすいように腰を浮かしながら自ら肉棒に尻穴を擦り付けると、翔は切羽詰まったように奥歯を噛み締めた。
「素直に人の言うこと聞いて。俺にしかそういうのしたらダメだからな」
「あっ♡ 翔に……♡ だけだよ♡」
握られている手に力を込めながら真っ直ぐに目を見てそう言うと、翔の瞳が揺れる。そして、ため息を吐くと握っている手を握り返してきた。
「薫はそうやっていつも、俺の心をかき乱す」
押し付けられた亀頭が、縁を割ってゆっくりと尻穴に入っていく。十分に解されたそこは、すんなりと翔の肉棒を受け入れて涎を垂らしながら美味しそうに咥え込んでいった。
(やっと、翔と一つになれる♡)
「あっ♡ あ~~っ♡」
「はぁ。やっと、薫とひとつになれた。感極まってすぐナカに出しそうだ」
アナルの縁が頬張るように肉棒を咥え込むと、肉棒が歓喜してビクビクと震えながら質量を増し、脈を打ちながらさらに硬く熱くなっていく。
それを感じ取った肉壁も、肉棒をぎゅうぎゅうと締め付けて喜んだ。
「んっ♡ 翔の……♡ ビクビクしてる♡」
「はぁっ……。おまんこ締め付けて、俺のちんぽの動き覚えてくれてるのか。嬉しいな」
「あっ♡ ああっ♡」
肉壁をゆっくりと肉棒で擦られながら、同時に前立腺を擦られ奥をこじ開けるように何度も突かれる。排泄に使っていたアナルはすっかりふわふわになり、肉棒を咥え込む性器と化していく。
「初めてのセックスで外で中出し交尾なんてしたら、一生忘れられないよな。俺のチンコの形と精液の味も身体に分からせてやるから、身も心も一緒になって溶け合おう」
「ああっ♡ らめぇ♡ いっちゃう♡」
「薫が初めておまんこにちんぽ挿れてイクところちゃんと見ててやるから、イキな」
「あぁっ♡ らめっ♡ いいっ……♡」
ゆっくり動かしていた腰が段々と激しい動きへと変わっていき、結合部からパチュンパチュンといやらしい水音が漏れだす。
前立腺を何度も擦られて強く刺激されると、弱い電流が走ったような快感に襲われ甘イキして、もっと肉棒を求めて肉壁を締め付けてしまう。
「イキながらおまんこでちんぽ搾り取って。そんなに俺の精液が欲しいのか。薫の淫乱」
「らめっ♡ イッてる……からっ♡ あっ♡」
「イってる最中にナカ擦られると気持ちいいだろ。また一つ新しいこと覚えたな。次はナカに出すと気持ちいいってこと、覚えような」
「はっ♡ あ♡ ああ……っ♡」
強すぎる快楽から逃れようと腰を引こうとするが、自分よりも筋肉量があるがっしりとした体型の翔に、上から体重をかけられた上に、両手をガッチリ固定されて、身動きが取れない。
フェロモンが混ざって、酔ってしまいそうな翔の汗の匂いに包まれながら、野獣のような瞳で睨まれると、前立腺を擦られるたびに、頭の中が真っ白になっていく。
(すごい!♡ これが、本気の中出し交尾なんだ♡)
「はぁっ。出すからな。薫のナカに俺の精子出すから。ずっと、薫のことだけを思って溜めてた精子、全部ナカに出すからな」
「あ♡ あっ♡ あぁっ、イく~~っ♡」
どぷっ♡ どぴゅるるるっ! ぶぴゅるるぶぴゅっ♡
翔のモノが一瞬ナカで大きくなった瞬間、熱い液体が大量に注ぎ込まれたのを感じると、身体の奥深くに熱が広がっていく。
足をピンッとさせながら、無意識のうちに肉壁をきゅっと締めてもっともっとと求めると、翔の眉間に皺が寄るのが見えた。その愛くるしい表情を見てしまうと離れたくないと、尻穴の縁を締め付けてしまう。それを感じ取った翔はニヤリと笑った。
「薫。分かるか? 俺の精子が薫のお腹の中に入ってるの。ちょうどここら辺に」
「あっ♡ うぅ♡ ん……♡」
翔に撫でるように優しく下腹部を撫でられ、その僅かな刺激だけでイッたばかりの身体は敏感に反応してしまう。
「どんどん薫の細胞と俺の精子が溶け合ってひとつになって、同化していってるな」
「んあっ♡」
「俺と薫。これでずっと一緒だな。嬉しいよ」
これまで、見たこともないような蕩けそうな優しい微笑みを見せられて、胸が高鳴ると同時に心が満たされていく。翔がこんなにも自分のことを好きだったなんて知らなかった。
「お……、俺も♡ あっ♡ 嬉しい……♡」
「本当か! 幸せすぎてどうにかなってしまいそうだ」
「んんっ♡ んっ……♡」
突然強く抱き締められたかと思うと、そのまま唇を重ねられて舌を口内にいれらる。舌が絡み合い唾液を交換し合う濃厚な口づけを交わすうちに、再び下半身は熱を帯び始めていた。
お互いに夢中になって、何度も角度を変えつつ濃厚なキスを交わしていると、不意に唇が離された。名残惜しそうに銀の糸を引きながらも離れていく唇を、目で追っていく。
「また、ちんぽ硬くなってきたな。続きは車の中でしようか」
「うん♡」
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