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 ゾクゾクとした感覚が背筋を伝い、身体の中心が熱くなってきた。環は反射的に指に力を込める。刹那は環が喜んでいると思ったのか、ぐっと身体を密着させてきた。 「んっ、はっ……はぁ、はぁ」 「相変わらず慣れる気配ないな」 「だって……気持ちいいから……」  環は刹那から視線を反らし、ボソリと呟いた。だが、刹那からはクスリと笑い声が聞こえた。 「環の可愛い反応がいつまでも見れるからそのままでいいけど」 「れ、練習する!」 「寝なくていいのか?」 「夜は、まだまだ長いんでしょ! ……うわっ!」  環は刹那によって勢いよく横にさせられた。見上げた先にあったのは、まるで獣のような刹那の目だった。 「夜は長いね。楽しみだよ」  ニヤリと笑った刹那の口は、再び環の唇に触れてきた。

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