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第37話 成り変わりの婚約者9

 3ー9 奥へ  アーキライトは、僕の両足を押し開こうとしたが、僕は、頑として足を開こうとはしなかった。  すると、アーキライトは、僕に囁いた。  「相変わらず、頑固だな、シア。まあいい」  アーキライトは、僕の耳に舌先を差し込んでぴちゃぴちゃと舐めた。  「たっぷりと感じさせて、蕩けさせてやる。お前から私に足を開かせてやろう」  「そん、なこと・・」  僕は、アーキライトの体を押し離そうとして彼の分厚い胸に両手で触れた。でも、まったく力が入らなくて。  アーキライトは、僕の両手をとると優しく口づけた。  「シア・・愛している。お前だけが私の魂を揺さぶり、癒してくれる」  アーキライトは、僕の唇にそっと自分の唇を重ねた。  「んっ・・ふっ・・」  アーキライトに唇を吸われて、僕は、それを受け入れていた。アーキライトの舌が僕の唇を割り、中に入ってくる。  熱い舌が僕の口内を蹂躙し、僕の舌に絡み、そして、たっぷりとした唾液を僕の中に注ぎ込んで。  僕は、どちらのものともつかない唾液をごくん、と飲み込んでいた。  僕の口の端から溢れたものをアーキライトがぴちゃぴちゃと舐めとる。  「はっ・・んっ・・」  僕は、離れていくアーキライトの舌先に舌を絡ませた。  「ふ・・あっ・・」  欲しい!  もっと、アーキライトが。  兄さんの口づけが欲しかった。  ねだるように舌を伸ばしている僕にアーキライトがふっと口許を綻ばせる。  「いくらでも、あげる。シア、お前が望むだけ私をお前に与えよう」  「あっ・・アーク・・兄さん・・」  僕は、知らないうちにアーキライトの首に腕を回して兄さんにすがりついていた。  「僕・・変、なんだ・・体が、熱くて・・」  僕は、腹の中が痒くて。  はやく、そこを擦って欲しくて。  気がつくと僕は、両足を開いてそこにアーキライトを招き入れていた。  「こんな、こと・・」  イヤなのに!  僕は、泣きながらアーキライトを受け入れようとした。  だって、体の奥が火で炙られるように熱くて。  アーキライトが僕の尻の間にあるそこへ手を伸ばして割り開いた。  彼は、僕のすぼまりを押し開くとそこに指を差し込んで中をぐるりと掻き乱す。  「ひぁっ!」  心地よさに僕は、声を上げてアーキライトにねだるように腰を押し付けていた。  アーキライトは、僕の両足を開いてその間に体を入れると僕の後孔へと彼の熱く昂ったものを押し当てた。  

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