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「おれは、蒼が好きだ。蒼はおれのことどう想ってるんだ?! おれのこと好きじゃないから、最後までしないのか?!」  怒ったような激しい口調。こんなユエは見たことがない。 (俺、告白されているのか? いや、しかし)  ユエの精神年齢は十二、三歳のあの頃から成長が止まっているような感じだった。自分が言っている意味をちゃんと理解しているのだろうか。  ソウは大きく息を吸い込み、ゆっくりと吐いた。 「結。俺は、お前が好きだ。全部欲しいと思っている。でも、お前はどうなんだ? その『好き』は本当に俺と同じ『好き』なのか? 恋愛的な意味での。お前は今まで誰かを好きになったこともないだろ? だから勘違いしてるんじゃないのか」  とうとうと言って聞かせるが。 (いや、俺。どの口が? 自分も今まで恋愛したことないだろう)  大人ぶって語っている自分に呆れる。 「ばかにすんなっ!」  急にユエの時が動き出したような感じだ。あの頃のユエがそのまま成長していたら、普通にこんなふうに怒りをぶつけたり自分の想いを伝えたりしていたのかもしれない、と思わせる。 「おれだって、好きの意味くらいわかる!」  ぎゅうっと抱きついてきて、唇を強く押しつけてくる。そんなふうにされたら、気持ちが溢れてきてしまう。ソウも結を抱きしめ返し、自分のほうからも唇を求めた。   本気のキスは久しぶりだ。息苦しさにユエが唇を離す。 「蒼といると胸がどきどきざわざわする。こんなの他のやつにはならない。こうやってぎゅっとして貰いたいし、キスして貰いたい。おれだって、蒼のことが全部欲しい」 「結、本当に俺のことを……?」  本気度は伝わってくるが、勘違いじゃないと断言はできない。 「確かに蒼に触れられてから気づいた気持ちだったけど、それがきっかけで何が悪い?!」 (おおーっ。男前! 昔の結は、けっこう直情的だったんだ)  きっぱり断言されて、ソウは腹を括ることにした。 (これがやっぱり疑似恋愛だったとしても。そんな不確かなことは誰にでもあることじゃないのか? だったら、今は信じたい) 「結……俺はお前の全部が欲しい。いいか?」  もう一度だけ確認する。 「うん、いい」  なんとなく色気のない展開ではあるが、お互い恋愛初心者だ。思春期の若者みたいにがっつくのもありだろう。     「蒼……また、イっちゃいそう」 「いいよ、イっても」 「やだ! もう、挿れてよ! 一緒にイキたいっ」  ユエの口からそんな言葉が飛び出してきて、胸がぎゅんっとなる。  (ヤバイ、ホントにイキそうになった。そんな言葉、どこで仕入れてきたんだ?)    初めて裸体で抱き合った。  それだけで最初からテンションが上がる。  愛撫もお互いの熱を弄り合うことにも多少慣れてきていたが、そこから先は未知だ。  いつかそんな日が来たらいいなという思いで用意していたローションやコンドームが、漸く使用されることになる。   二人で一度ずつ熱を放出させた後、固く閉じられていた秘所にローションをたっぷり流し、さらにローションつきのコンドームを指に嵌め、ゆっくりと解しにかかる。抱き合ってキスをしながら時間をかけて広げていく。  さすがに若さか、ユエのソレはその間にまた凭げてきてもう一度放った。 (そろそろいいだろうか?)  指は三本目まで入った。 「結、嫌だったら、止めてくれ」 「嫌じゃない……っ」  ソウはユエの身体をうつ伏せにし、尻を高く上げる体勢を取らせた。そして、自分の昂ぶったものにコンドームをつける。 「なんでっ蒼の顔見たいっ」  ユエは不平を漏らしたがそこは譲らなかった。 「このほうが辛くないらしい」  とりあえず知識も詰め込んでおいた。 「最初はこうさせてくれ、じゃないと、俺が怖くて萎える」 (萎えるわけはないが) 「……分かった」  萎えられては困ると思ったのか不承不承了解した。  ソウは散々解したその場所に今にも弾けそうな塊を押し当てる。少し力を込めると先端が飲み込まれていく。 「あ……っん」  ユエの口から色っぽい声が漏れる。どうやら痛がってはいないようだ。ほっとしてもう少し進める。  ふぅふぅという息遣いがソウの口からも漏れた。 (なんだこれ……手でイカされるのとは、まったく違う。熱い……っ)  なんとも言えない快感が全身を走っていく。  しかしその後はそれほどスムーズではなかった。やはり指と、ソウの最大限にかさ増しされたものとは全然違った。 「い……っ」  痛みを感じているのだろうと思い、ソウはぴたっと動きを止めた。 「やっぱ、やめようか?」  奥の奥に突っ込みたい衝動を押さえ込む。 「いやだ、やめないでっ」 「でも」  枕に顔を押しつけながら嫌々をしている。 (というか、俺ももう限界かも)  ソウはユエが痛みを訴えない辺りの浅い位置を先端だけで素早く動かし始めた。  ほんの一分後。  あぁーーっっと甲高い声を上げユエが果てる。間髪容れず、「んっ」と呻いてソウもすべての欲望を放ち、ユエの上に倒れ込んだ。  

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