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Prologue-Nostalgia
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眩しいぐらいにキラキラした青い空。
今の時期は暑くもなく寒くもなく調度良い。
だけどもう少ししたらものすごく暑い日々がやってくる。
昨今の真夏の気温は異常だ。
初夏の時期だからって安心はできない。いきなり気温が高くなってしまうことだってある。
でも、今日は陽の光が程よく爽やかだ。
「ああこんないい天気な日に出会ったんだったね?」
「そうだった?」
「そうだよ」
「忘れた」
「まったくお前は、相変わらずだな」
どちらともなくクスクス笑う。
「天気の事なんて覚えてないや。せっかく寝てたのにやったらでかいやつに邪魔されたのは覚えてる」
「ああ河川敷の土手で寝てたからね。気になったんだよ」
「そうじゃなくて図書館でだよ」
「あれ覚えてたのかよ?てっきり忘れてたのかと思った」
「うん。覚えてたっていうか、あの時、暫くして思い出してたよ」
「ええ、それならその時、直ぐ言ってよ」
「まあ、いいでしょ?図書館で、すごい不躾にジロジロみてただろ?なんか変態だと思って印象に残ってた」
「ひでーなあ。碧ちゃんはいつもそんなんばっかだ」
「だから、"ちゃん"付けはヤメロって言ってるじゃないか。もういい歳なんだからお互いに……竜士?」
あれから幾年か経った。
互いに思い出すのはとても濃かったあの頃。
それは………
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