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【番外編】マリカ コウ※
「そこに立って、ジッとしろ」
ベッドの上にぺたんと座り込むコウは、そう言いながらマリカのファスナーを下ろし脱がしていく。
コウにされているという視覚も手伝い、下着の中ではムクムクと形を変えていくものがある。性器が引っかかり、スムーズにズボンが下りないから、コウが四苦八苦している。
「なーんで、お前はすぐこうなるんだよ」
「…コウが脱がすからだろ?」
コウの手により脱がされていることに興奮するから、すぐに硬く大きくなってしまった。脱がすことに悪戦苦闘している頭を撫でると、ふわふわな髪が指に絡んでくすぐったかったが、手をパチンと払われてしまった。
今日は遅くなるから先に寝ていてくれと、テレパシーで伝えていたが、帰ったらコウは起きてベッドルームで待っていた。なにかずっと言いたそうな顔をしている。
「俺の質問に答えないと、ここから先に進めないからな」
「キスもさせてくれないのか?」
「そっ、キスもダメ」
ご機嫌ななめなのか、それとも機嫌がいいのかわからない。コウはマリカの腰を掴み、下着にくっきりと浮き出ているペニスを撫でた後、下着の上からそこにキスをし舌を這わせている。コウの欲情を煽る姿を見て更に興奮する。
「…そこはキスしてくれるのに?」
声を出すと掠れていた。大胆な行為をするコウを見るのは久しぶりだ。下着の上から唇と舌を使って撫でられるのは焦らされているようだが、気持ちがよく、ぐんっとカサが増してしまった。
「気持ちい?マークにもキスさせろよ」
ズボンを脱がされ、下着も脱がされると、勃起したペニスがブルンっと飛び出しコウの顔の横を掠めていた。我ながら苦笑いするくらい硬く反り返っているペニスから、タラっと汁が垂れている。
コウは、マリカの足の付け根にあるテレパシーマークに音を立ててキスをしている。
「コウ…何に怒ってる?」
「お前は、俺の護衛をする前からテレパシーの相手は俺だってわかってたんだな?」
「ああ…コウ…そこちょっとヤバい…」
マークにキスをされると身体が熱くなる。堪え性のないペニスからは、多くの汁が流れ出てしまう。
「質問に答えないと、この先進まないぞ」
「陛下から聞いた?」
「やっぱり!なんで俺に言わないんだ!」
正式にコウの護衛に任命される前、キッチンでコウを見かけたことがある。能無し王子と呼ばれているのを噂で聞いていたから「ふーん、あれが噂の王子か」と眺めていたことがあった。
「キッチンで何度かコウを見かけて…お前が自転車でぶつかりそうになって、その時に…なぁ、これいつまでやられるの?」
「お前が答えるまで。それで?」
拷問のようだ。硬く反り立つ性器を下から上にキスをされ、舌を使って舐められている。ゆっくり愛撫をされるから、常に快感が続き、腰が前後に動き出してしまう。コウの頭を撫でようとすると、手を払われてしまうので手の置き場もない。
「で?続き!なんでテレパシーの相手だってわかった?」
「コウが…自転車でぶつかりそうになったから、咄嗟に右によけろって心の中で言ったら伝わったみたいだった…あ、ヤバっ、コウちょっと、それ…ヤバい」
あの時、テレパシーとは思わずに呟いた心の声がコウに届いていた。その後、コウはポーター仲間に「誰かが教えてくれた!右って声が聞こえたから避けられた!」と言っていたのもマリカは聞いていた。
「お前は…ほんっとにエロいな。すぐ大きくさせてガチガチじゃん。そんで?俺がテレパシーの相手だってわかったの?」
「だから…テレパシーの相手なのかも…って思ってた…もういい?押し倒していい?」
「まだダメに決まってんじゃん!父さんから聞いた俺ってどう思う?ん?」
「…ごめん」
国王陛下からコウとのテレパシーについて詳しく教えてくれと言われ、お伝えしていた。コウに伝える前に、陛下から聞いたということかと、内心でマリカは舌打ちをした。先にコウに伝えておけばよかった。
「それから…?あとは?」
コウが、足の付け根のマークとペニスを上下にキスをしながら喋るから、ペニスがビクビクと勝手に波を打つ。気持ち良すぎて手を伸ばし、扱いてしまいそうになるが、手を動かすだけでコウに怒られてしまう。
「マリカ…まだ俺に話してないことあるだろ。内緒にしてること多いって聞いたぞ」
「あー…」
「ほら!やっぱり…なんかあるな。なに?」
内緒にしなくちゃならないという後ろめたいことはない。コウが楽しく毎日を過ごせるようにって、先手を打ってるだけだ。
コウはマリカのペニスを握り上下に扱いている。ビクビク震え、先走りがダラダラと溢れていく。亀頭の先端にチュッとキスをされた。先端から糸が引き、ぐちゃぐちゃとコウの手で擦る姿が卑猥に見える。寸止めを喰らっているペニスは、最大限に大きく育ち凶暴な姿に変わっている。
「コウ…ごめん。怒ってる?これ…もうやめない?」
「やめない!お前が全部喋るまでだってば」
陛下やその周りから色々と聞いたのだろうことは想像がつく。余計なことを言いやがってという気持ちはあるが仕方がない。
だからといって、聞き出すためにこの拷問みたいなやり方はどうなんだ。気持ちいいのに許してくれないのは、非常にモヤモヤとする。
「あー…ベッドで寝ちゃった時…俺が寝落ちした時、お前が添い寝してきただろ?」
「…えっ、まさか、あの時起きてたとか?嘘だろ?」
「いやー…寝落ちしたけど…お前が添い寝してきてからは起きてた。その後は一睡もしてなかった。コウ、、もう許して」
「マジか…起きてたのか。なんであの時寝たフリしてたんだよ!」
「そりゃぁ…好きなやつが…そっちから腕の中に入ってくるんだ、寝たフリして逃がさないようにするだろ」
「えっ…好き…だったって?あの頃から好きだったってこと?」
「あの頃からって…もっと前からだぞ?王宮ではずっと構ってたじゃないか。外ではダメだってお前が言うから、王宮で構えるのが唯一…、、あ、コウ、もうマジで、」
テレパシーマークにまたキスをされる。キスをされるたびに腰が揺れてしまう。気持ちがよくて、精子が漏れてしまいそうだ。
「ふふ…マリカの焦る声好きだな。堪えられないんだろ?そっか、俺のことあの頃から好きだったのか…早く言えばいいのに」
コウは急に機嫌が良くなったように見える。マリカのテレパシーマークをぺろっ舐めてキスを続けている。
「俺の愛をみくびるなよ…コウ…」
「マリカ…」
コウはマリカのペニスに顔を寄せ、口を大きく開けて先端を含んだ。
「コウっ…、ヤバ、」
大きくカサが張っている先端を口の中でペロペロと舐め上げてられる。コウは口を窄めペニス全体を口に含み、頭をゆっくり上下に動かし始めた。
「ヤバいって…コウ…」
さっきから嫌っていうほど焦らされている。口に含まれてぐちょぐちょにペニスを刺激されると、すぐに射精しそうになる。
コウの口の中でビクビクと暴れるペニスを抑えるように、舌先で竿をくすぐられる。先走りがコウの口の端からダラダラと流れているのがいやらしく目に映る。
「コ、コウ…ヤバい、でる、、くっ、」
コウの頭を離そうとするも腰にしがみつかれて離れてくれない。吸い上げる唇の気持ち良さに堪えきれず、コウの口の中で爆発した。ドクンとペニスが大きく波を打ち、大量に精子を垂れ流してしまった。
「ごめん、コウ、大丈夫か?」
「へへ…マリカ、やーらしーい。口の中で堪えられなかった?」
コウの口の中が気持ちよくて、あっという間にイッてしまったから、そう言われるとバツが悪い。
「コウの唇が熱いんだよ。っていうか、焦らされてどうにかなるかと思った」
「マリカがいけないんだぞ。俺に内緒にしてることがあるからさぁ」
「へぇ…じゃあお前は内緒ないのかよ。ひとりでやってたんだろ?なぁ、言えよ…ひとりで後ろいじってたんだろ?俺に内緒で」
コウをトンッとベッドに倒し、上から覆い被さる。コウのペニスも既に勃起しているのがわかった。口で愛撫をしていて、勃起したんだと思うと興奮してきてしまう。
「いっ…えっと…内緒っていうかさ」
「してたろ?コウ、教えて?どうやってイジってた?今できる?やって見せて」
「できない!できないよ…けど…だけど…やって見せたらもう内緒はしない?」
恥ずかしがるコウの両手を掴みキスをした。身体をピッタリと密着させる。またムクムクと性器が大きくなる兆しがある。懲りないなと自分でも思う。
それに、目の前には好きな人が顔を赤くして葛藤している。恥ずかさがあるのに、懸命にやろうとする姿に、マリカは大興奮である。
「コウ、ごめんな。もう内緒はしないよ。だからさ、やって見せて?」
コウは頷き、目をつぶりおずおずと足を広げていく。広げた足を持ち上げてあげると、テレパシーマークがよく見えた。
マリカがテレパシーマークにキスをすると、コウは高い声を上げていた。
生涯を共にする二人の間に内緒があるのはよくない。よろしくない…
けど…キッチンで初めて見た時から、気になっていつも目で追っていたのは、
まだ内緒にしておく。
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