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第39話※

 しなやかな数本の指が後孔を出入りする。狭い肉道を押し入るたびに、拡げられた肉の襞がめくりあがった。  今さっき、秀一のなかで吐精したばかりなのに。晴也の前は、後ろを蕩かされ、また蜜をこぼしていた。  奥まで埋めた指を一気にまとめて引き抜く。なぶられすぎて空洞になった晴也のなかは、すっぽり開いた穴を埋めようとひくひく蠢いた。  完全にこじ開けられ、蕩けた熱い口に猛々しい秀一のものをあてがった。 「挿れるよ。息を吐いて」 「はぅ……っ」  大きく足を開かせる。晴也の秘部はずずずと秀一の剛直をのみこんだ。限界以上に拡がった肉襞は、男根が挿入されるたびひきつるように振動する。  晴也よりも一回り以上も大きい秀一の楔が、艶めく肉の輪っかを巻きこみながら奥深くに沈んでいった。  さんざん濡れそぼり、秀一の指で擦られた晴也のなかはぐずぐずに熟れる。秀一の恥骨があたりそうなほど大きく揺さぶっても、晴也のなかは雄々しい秀一を柔らかく招き入れた。  深すぎる刺激に、晴也の内部がびくびくと痙攣する。体内に奥まで居座る硬い男根の動きを止めたいのか、濡れた恥肉がぎゅうぎゅうときつく吸いついてきた。 「ふっ、晴也さん、もう少しだけ、緩めて……っ」 「あっあぁっ、ふぅっ、はぅぅ……っうっ! んぁっ、あッ!」 「は……っ」 「あぁっ、んぃ……ッ」  動きを再開した、秀一の突き挿す動きに合わせ、晴也が苦し気な息を吐きだす。少し緩められた肉道をこじあけて、強引にがつんと押し入った。  晴也の腰が浮き、男根を包む襞がぎゅっとしなる。くねった腰を鷲掴み、細い片足を抱え上げて横抱きにした。  反り立つ先端が角度を変え、晴也の感じる場所をダイレクトに突き挿していく。  とろとろに濡れた内部を硬いもので揺さぶれば、待ち望んだ刺激に、晴也の襞はさらに強くぎゅっと締まった。  ぴったり嵌る秀一の男根を、でこぼこする肉壁が一つ一つ吸いついてくる。痛みとも快楽ともとれる嬌声が上がり、体内でたぎる逸物を吸いあげながら絞りこんだ。 「んああぁ……っ」 「くっ……!」  晴也の身体を大きく揺さぶり締め付けを堪能する。秀一を欲しがって、びくびく蠢く晴也の動きに逆らわず、秀一は熱い熱を弾けさせた。 ***  さんざん責め立てて晴也の身体はべたべただ。ベッドから動けない晴也を、秀一は軽々と抱きかかえ風呂場に連れて行った。  たっぷり全身を可愛がったから、少しの刺激でも感じるよう。晴也の身体を隅々まで洗う、秀一の手つきにさえ敏感に反応した。  恥ずかしいと、頬を染めて抵抗されたが、優しく髪を洗ってあげればうとうとと寝ぼけ眼になっていた。  一緒に湯船につかり、腕のなかでずいぶん大人しくなったと思えば、すやすやと安らかな寝息を立てていたのだった。 「うぅ……っ、か、からだ、洗われて、寝こけるなんて……っ」  ただいま晴也は賢者タイムだ。リビングのラグの上、体育座りになって、両腕を縮めて手のひらに顔を埋める。  ずっと見ていても飽きないなと、秀一が喉を揺らした。 「気にしなくていいのに。むしろ俺は、役得だから。可愛い晴也さんを堪能させてくれてありがとう」 「からかわないで!」  穴があったら入りたいくらい恥ずかしいのに。と、涙目になった晴也が真っ赤になる。けれど、事実だから嘘はつけない。役得だったし可愛いものは可愛い。  からかったりしていないのに心外だ。どうして怒られたのかわからないと、秀一はにっこり笑みを作って首を傾げた。  まったく邪気のない笑顔を浴び、晴也は毛並みの長いラグに座ったまま今度はじたばたと暴れる。そしてついに観念したと、テーブルに突っ伏した。  ひとりで悶々と百面相になる様子に秀一の目元が緩んだ。

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