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濁点喘/3P/コスプレ/ローションマット/乳首責/耳責/羞恥/潮吹/連続絶頂/電気責/焦らし/玩具/クスコ/前立腺責/素股/甘々 ◇ ◆ 「麗くん。また3Pだってさ、槙田さん気に入ったみたいだね」 出勤して早々、営業スマイルで話しかけてきたのはひなただった。 「……うわぁ、まじかよ。あの人金持ち過ぎるだろ」 「ちゃんと教育してあげないと破産するんじゃない?」 あの日以来、すっかり仲良くなった俺達が事務所でそんな話をしていると、スタッフから二人分のオプション鞄を渡された。 「ひなたくん、麗くん。今日も楽しんで来てね。ポイントが貯まってオプション使い放題だったから、今日は色々付けてくれたよ」 「そんなポイント制度あったの」 鞄を受け取るとズシっと重みがあり、つい苦笑いが漏れた。 「今日は遠くのホテルでロングコースだから、二人とも直帰でいいからね」 ヒラヒラと手を振られて見送られると、俺達は指定された車へ乗り込んだ。 「何か俺のも重いんだけど」 不思議そうにひなたが鞄を開けると、大量に入っていたのはローションや玩具、俺の方にはコスプレが入っていた。 「趣味全開だね。清々しいよ」 「…なんか俺まで恥ずかしいわ」 「それよりさ、麗くんって何でこの仕事してるの?」 「ん、特に理由はないよ。ただ大学になって遊ぶお金欲しくてやってみたら意外と楽しくてさ。それで続けてる感じ。ひなたは?」 「俺もそんな感じ。けどそろそろモチベーションを保つのが難しくなってきたんだよね。指名してくれる人が居るなら、完璧な接客をしたいけど中々ね。だから悩んでる所」 「確かに。俺の場合は……先輩が激しすぎるからもあるけど、他の人に感じなくなってさ。かと言ってタチをしても前みたいに興奮しないし。ていうか、悩んでる時に変態プレイに付き合わせてごめんな」 「ううん、麗くん可愛いし、槙田さんは俺の事見てないから逆に凄くやりやすくて楽しいよ。ずっと三人なら続けたいかもって思うレベル」 「…そしたら俺の体が先に悲鳴上げるよ」 俺がそう言うと、ひなたはクスクスと笑いながら話を日常会話に変え、二人で向かう道中会話を楽しんだ。 確かに先輩とひなたと一緒の時間は楽しかった。俺の体が持たないだろうが、三人ならこのまま続けたいと思う程に。 少し遠いホテルだが、ひなたとの会話は楽しくて、すぐにホテルへ到着したのだが、ホテルを見た瞬間に俺の顔は引き攣った。 「…うわ、俺やだココ」 「来た事あるの?」 「…ん、まぁ」 「ここって病院の設備がある部屋のホテルだよね。お医者さんごっこでもした?」 「……」 「ローションマットもあるし、色々楽しめそうだね」 普段あまり表情を変えないひなたが俺を見てニヤリと口角を上げると、俺は既に帰りたくなった。 「そういや、ひなたはネコしねーの?」 「しないよ。一回だけ入ってすぐしたけどそれきりかな」 「ふぅん。乱暴されたとか?」 「…いや、あり得ない位に上手い人でさ。…自分が自分じゃないみたいになったからもう絶対無理だと思ってネコはしないって決めた」 「え、トロトロのひなた見てみたい」 「絶対にやだ。ほら、行くよトロトロ麗くん」 「まだ蕩けてねーよ!」 二人で騒ぎながら指定された部屋へ行くと、かなりご機嫌な先輩が姿を見せた。 「遠い所までありがとうございます、ひなたさん」 「いえ、また呼んでもらえて嬉しいです。今日も麗くんトロトロにしてあげましょうね」 ニコッと微笑みかけて中へ入るひなたを追う様に入室すると、先輩は俺の鞄を手に取ると、中からコスプレを取り出した。 「麗くん、最初のコスプレはこれ着て」 「…え、スク水?…相変わらずキモいな」 埋もれて見えていなかったが、スクール水着が入っており、それを手渡された。 「ひなたさん、最初はまたローションマットしたいんで麗くんが着替えてる間に準備したいっす」 「かしこまりました。じゃあ麗くん、着替えて来てね」 「……」 着替えるのも嫌だが、二人が当たり前の様に親しくしてるのも何か嫌だ。モヤっとした気持ちのまま水着を受け取り、二人から離れて大人しく着替える事にした。 体にフィットする男の娘用のスクール水着は、胸元まであるタイプで、下半身にはチャックが付いている物だった。 風俗店のコスプレだからか、下から足を通して着用するタイプではなく、左側にファスナーが付いていて仮に縛られても脱がせやすい仕様になっていた。 意外にもサイズはピッタリで、苦しさはない。ただスクール水着という事もあり、股間がかなり目立つ様になっており羞恥が襲う。 「…俺が恥ずかしいの嫌いなの知っててわざとかよ」 いつもなら着替えた?とか話しかけてきてくれるのに、ひなたと準備してるためか俺は放置。色んな不満が出てきた所で俺は拳を握り締めて二人が居る浴室へ向かった。 「!…可愛い、麗くん」 俺が到着するなり、すぐに俺を見て目を輝かせてそう言ってくれた先輩に少しだけ安堵しながら、股間を隠す様にひなたに抱き付いた。 「え、何? 槙田さんにくっつきなよ」 準備しているひなたにしがみつくと、先輩は表情を歪めたが、特に何も言う事はなかった。 「──こういう雰囲気になるなら呼ばないでよ。二人からヤキモチ妬かれても困るんだけど」 俺にしか聞こえない様にそう呟くと、ペイッと体を離され、ひなたは淡々とマットの準備を再開した。 「……だって、いつも着替えてる時も俺に声かけてくれたのに、先輩はひなたと一緒に居るから…」 「あーはいはい、それを槙田さんの目を見てちゃんと言いなさい。聞こえてると思うけどもう一回言ってあげて」 「やば、可愛い。ごめんな。すぐに麗くんの事可愛がってやりたくて準備を優先しちまって」 「…別に」 「俺はお前しか見えてねーからな」 おそらく露骨に拗ねていたであろう俺を抱き締めると、先輩は頭を撫でてくれた。ちらっとひなたを見るとこんな状況なのに安心した様に俺達を見て微笑んでくれていた。 「はいはい、じゃあやりますか」 ひなたの声を合図に、プレイが始まる事になり、俺はマットの上へ寝かされた。 「麗くん、腕下ろせない様にひなたさんの足で押さえてもらって」 「………」 拒否しても無理矢理拘束されるのは知っているので、俺は頭上に居るひなたに腕を差し出した。 濡れてもいいように下着とインナー姿になっているひなたは俺の手を受け取ると、押さえるように足を置いた。 「なんかひなたの股間が近い。いい匂いする」 「……変な事言わないでよ」 「二人とも何かエロくていいな」 よいしょっと、と声を出して先輩が俺の太腿辺りへ座ると、二人ともローションをたっぷりと手につけた。 「じゃあ始めるか。今日は水泳の授業をサボった学生・麗くんが先生二人にお仕置きされる設定な。俺達の事は先生って呼ぶ様に」 「……はいはい」 スクール水着の上からヌルヌルとたっぷりとローションを付けると、ゆっくりと体を撫で回す先輩の手。 途端にゾワリと鳥肌が立ち、ビクッと跳ねた。 水着の上からでもしっかりと撫でられている感覚があり、着衣状態で生地が擦れる感覚もあり、普通に気持ち良い。 「じゃあ僕はこっちを失礼します」 ローションを手に取ったひなたは、全開の脇の下を這い、くすぐったい感覚が苦手ではない俺でも反応は示してしまう。 「…っ、く……」 クルクルと親指が這うと気持ち良くて、変な声が出そうになり、必死に体を捩った。 その直後に先輩の指が上へと移動し、スクール水着の上から乳首を弄り出す。 「……っ!あっ…ちょ、」 「何だ。仕置き中に感じた声出して。こうされたくてわざと授業サボったのか?」 「はぁ…?違うに決まってんだろ!変態が…」 「先生に向かってそんな口聞いていいと思ってるの?これは徹底的なお仕置きが必要みたいだね」 クスッとひなたもノリノリな言葉を放つと、先輩も嬉しそうにしながら設定を楽しんだ。 「ふ…っぅ……やめ、」 身体中を撫でられるとやけに感度が上がるので苦手だ。ひなたが言っていた『自分じゃないみたい』というのは分かる。 特に先輩は俺の弱い触り方を熟知しているし、ひなたの攻めも上手い。ただローションで体を撫で回されているだけで股間は苦しさを増してきた。 「ビクビクしてんな、そんなに気持ち良いかよ」 人差し指で引っ掻く様に乳首を刺激されるとビクッと体が跳ねて、大きな声が出そうになり、必死に堪えた。 「…ぐ、ぅぅ…」 「声出んのが恥ずかしいか?…無理矢理出させてやるよ」 「んん、ン…っ、先生…やめ…!」 「感じまくるから嫌か?…可愛い奴だな」 ローションを追加して滑りを良くしながら乳首から鎖骨をなぞられると堪らなくなり、必死に腰をくねらせた。 「いつも悪ぶってたのに、少し責めただけでこんなに可愛くなっちゃうんだね」 「るさい…チビ…!」 「………」 俺が咄嗟にそう言うと、ひなたの表情が一瞬だけ変わったのが分かった。華奢なのでそう見えるだけで、実際はそこまで低くはないので気にしていると思わなくて出た言葉だった。 (あ、やべ。地雷踏んだ…?) そう思った時には遅く、ひなたはローションを指へ追加すると、俺の耳の穴へ差し込んだ。 「ひゃあっ!?」 クチュクチュと激しい音を鳴らしながら動く指に脳から痺れる様に体が反応した。 「あぁっ!やめ…っ、やっ、やぁっ!!」 耳の中をいじられるのは初めてで思いっきり体が暴れ出した。だが勿論指が止まる筈もなく、妖艶な笑みを浮かべたひなたは俺を見下ろしていた。 「ふぁぁっ…!耳やだっ、ごめんなさいっごめん、なさいっっ」 「いいよ。ただ生意気な麗くんはとことん追い詰めてあげる」 口の動きで何か話してるのは分かったが、指が動く度にローションの音しか聞こえなくて何を言っているのかは分からなかった。 「すげーな、かなりデカくなった。耳弱いんだな」 ツツ、と水着の上からなぞるように股間へ触れられると体は勝手にマットの上で飛び跳ねた。 「や…!待って…っやめっ!」 チャックを下されると、勢い良く自分のモノが飛び出して来たのが見え、ブワッと顔が熱くなった。 「うわ、すげー。苦しかったんだな」 自身に話しかける様に何か喋る先輩は、俺の股間へローションを垂らすと、容赦なく握り締めた。 「んひゃあっ!あっ!あっ!」 股間から聞こえるのか、ひなたの指の刺激なのか分からないが、グチュグチュと卑猥な音が頭に響くと、それだけで欲情してしまい、自身は硬さを増していった。 「んん…っ!やばい…先生ぇ…イッちゃう…!」 「イッちゃうの?可愛い言い方だな。今日も好きなだけイカせてやるから盛大に乱れろよ」 竿を扱いたまま、もう片方の手が亀頭を摘んで捻る様な動きを見せると、ガクンと背中が反り勢い良く射精した。 相変わらずの早さに恥ずかしさを感じる余裕はなく、ただ荒い呼吸を繰り返した。 「はい、一回目」 ひなたの指が離れると、そんな言葉が聞こえ、次は乳首へと伸びてきた。 「やぁぁアッ!!待って…イッたから…!休憩させてぇっ」 いつものパターンだが、絶頂した後も自身を刺激する動きは止まらず、また漏らしてしまう様な感覚に襲われた。 「やぁぁあっ…出ちゃう…!出るっ、出る!離してっ」 「体ビクビクだな、そんなにいいか?」 尿道口を弄る様に先輩の指が動くと、再び勢いよく吐き出された液体。最近は潮吹きまでセットで刺激されるので、体は序盤からクタクタ。 「や"ッ…!!もぉぉおっ…いいからァァァァ!!」 潮吹きしても止まらない二人の愛撫に叫びながら、ひたすら俺は体を捩らせた。 「何言ってんだよ、これで終わると思ったか?」 思ってはいないが、連続でイカされるこっちの身にもなれよ、と睨み付けると二人はニヤリと笑みを深めた。 「ひゃっ!?何っ!?ひあァ!!」 先輩が相変わらず先端を弄る中、ひなたの指は胸の横へ移動し、クルクルと円を描きながら動き出した。 「お、前触った所だな。随分善がってたよな」 「そうなんだ。ここって意外と感じる人多いよね」 「ひなっ、やめっ…、手退けて…っ!!」 感度が上がっているからか、ひなたの指の動きが上手いのか分からないが異様に感じてしまい、ゾクリとした感覚。我慢出来ずに今まで以上に暴れると、二人は押さえつける力を強めてきた。 「ぅぅぅ…っ!やめっ…だめぇっ、むりむり、ひなたっ!やめっ」 「僕今は先生だから、ちゃんと呼ぼうね」 「ひなぁっ、た、っぁ、先生ぇぇ…!!やめれっお願いひますっ、許ひて…」 「麗くん、ちゃんと喋んねーとひなた先生に伝わんねーぞ?」 「ひゃあ!先輩…っ、先輩、」 暴れ出した俺に対して先輩は移動すると、腹部へ腰掛けて水着の上からでも分かる程立ち上がった乳首を摘んできた。重くならない様に少しだけ腰を浮かしてくれているが殆ど身動き出来ず、バタバタと足を動かした。 「乳首可愛い。ぷっくりしてきたな」 ローションでヌルヌルさせながら乳首を弄られるとゾクゾクと身体中が痺れた。ひなたの胸の横を触る指も止まっていないので、二人の胸元の責めに体が跳ねた。 「だめだめだめだめ…っ!さわっ、ないでっ、お願い…!!やめっ…」 「可愛いな」 「んん…!やぁ…っ」 先輩が顔が近くなり、気恥ずかしくなって目を逸らすとむぎゅっとひなたに顔を押さえられた。 「…っも、もっと丁寧にしろよぉ…。ローションでベトベトだし…!」 「麗くんが槙田さんの事見ないからでしょ?」 「見られると恥ずかしいのかよ顔赤い…てかほっぺムニムニで可愛いな」 俺の間抜け面を見て、先輩はクスッと笑いながらも、その間も指の動きは止まらず、乳首を引っ掻かれると自分でも大袈裟だと思う程に体が跳ねた。 顔を固定されている恥ずかしさと、己の体の反応に羞恥が襲い、ついジタバタ暴れてしまう。 「暴れても無理だぜ」 「んやぁぁ…!それっやぁ…」 「摘む方が好きか?」 「ンンン…っぁぁ……!ゾクゾクする…ッ」 「気持ち良い?」 「…っ、ん、うん…」 ずっと胸だけを弄られ、見つめられながら攻められるとどんどんと快感に飲まれてきて、俺はコクリと頷いた。 「俺…優しい、方が好き…っ先輩、このまま気持ち良くしてぇ…」 前にも告げた言葉を伝えると、先輩は優しく微笑んでくれた。 「じゃあ二人でいっぱい優しくしてやるから」 柔らかい口調の先輩は、水着のチャックを外すと、着ていた水着を全て脱がしてくれた。 「ん…もう水着いいの?」 「嗚呼、満喫出来た。今からローションでたっぷり優しくしてやるよ」 「うん……」 「…可愛いな、どうした」 「ふふ、槙田さんの顔が近くてドキドキしてるんじゃないかな」 「…それは最高だな」 ひなたの言葉に機嫌を良くする先輩。誰の事も落としたりせず、逆に好感度を上げてくれる様な発言や態度をしてくれるひなたはやはりキャストとしては素晴らしいと感じた。 俺が蕩けた瞳で先輩を見つめていると、肌へ直接ローションが垂らされた。 「…優しくしてやりたいけど、可愛すぎていじめたら悪い」 クルクルと手の平を滑らせて胸元へローションが伸ばされると、人差し指で弾く様に乳首が刺激された。 「んぅ…っ」 ゾクゾクとする感覚に体が跳ねると、ひなたも新しいローションを手に取り、たっぷりと俺の体へ塗りたくった。 「今日さ、オプションでたくさんローションがあったんだけど…少し効果が違うみたいだよ。今つけたのは少しだけ媚薬成分入りなんだって」 ニヤけたひなたはそう言うと、鎖骨や首筋、広げられた脇へローションを伸ばしていった。 「はぁ…?な、にそれ…優しくしてってば…」 「うん、優しくするよ。今は」 二人の絶妙な強さの手の動きに体全体をゾワゾワさせながら暴れると、先輩は俺の体に乗り、ヌルヌルとローションマットプレイを満喫し始めた。 下着をつけている先輩だが、俺の自身に擦り付けてきたので、ビクッと体が跳ねた。 前は体重をかけてきて重かったが、今は程良く重さを分散させ、体同士が触れ合う温かさについ感じてしまう。 「ふぁ…!やっ……ちょ、当たってる……」 「当ててる」 片方の指は乳首を弾いたまま、もう片方の手を下へ移動させると、下着から自身を取り出して俺のモノと重ねて扱き始めた。 「んん…っっ!それ、はずいから…っやめてって、ば」 的確に感じる部分を扱きながら、恥ずかしさと上半身の攻めも重なり、俺はブルリと体を震わせると再び射精してしまった。 「はぁぁぁ…っ!やば、イッたぁ…イッちゃ、た…手ぇ離してぇ…っっ」 先輩の股間や腹部を濡らした俺の精液を利用して先端をいじめる指は大胆に動き出した。 「ぁぁあ!!やだっ!やだってばぁぁ!!優しくっ、してくれるって…っ言って、たのにっ」 「優しくしてんだろ?」 クルクルと先端を親指の腹で擦られると背中がのけ反り、ボロボロと涙が溢れ出した。 確かに強さは優しいのかもしれないが、達したばかりのソコをいじられるとどんなに優しくても俺に激しいとしか思えない。 「じゃあこっちも優しくしてあげるね」 先輩が体ごと俺の下半身へ降りていったので、ひなたは俺の両方の乳首を摘み、捏ねるように指を動かし始めた。 イッた直後だからか、ローションの媚薬が効いてきているのか、よく分からないが乳首への刺激も強すぎてマットの上で飛び跳ねた。 「やぁぁぁぁ………っっ!!両方やぁぁっ」 ビクンビクンと恥ずかしい程に跳ねる体を押さえつけながら、先輩は執拗に先端を弄り、ひなたは乳首を刺激した。 ギュッと強めに乳首を摘まれると、今まで痛いと感じるような刺激でも気持ち良さが生み出され、俺は泣きながら体を捩らせた。 「乳首痛くない?」 「き…っ、もちぃっ、気持ち良いけどぉ…!!」 「気持ち良いけど、何?」 「…おか、しくなっちゃ…う、からやめてぇ…っ」 「また寝ちゃいそう?寝たら前みたいにお仕置きが待ってるから気絶しない様に頑張ってね?」 「ドSがぁぁ…っひあっ!やっ…だめっ!!またイク…ッ!!先輩、先輩っっ」 「二人で喋ってんなよ」 「ぅあっ、あ…!先輩、先輩…っ!!無理ぃっ!!」 何度もイカされ続けると、体力も限界で視界がぼんやりとし始めた。このままイカされ続けたら俺はきっとまた気絶する。そしたらきっと病院用の部屋に連れて行かれて恥ずかしい格好にさせられるだろう。 それも勿論嫌だが、それより何よりも。 俺が居ない空間で、先輩とひなたが二人で居る時間が嫌だ。俺の居ない所で話してる姿を想像しただけで嫌だ。 なんて思う俺はきっともうおかしくなっていたんだろう。 「やだっっ!!離せぇぇっ…!!やだっ、も、イケないからぁぁぁっっ!!」 「いっぱいイケばいいだろ、いつもみたいによ」 「…? 麗くん、どうしたの」 俺の反応に興奮している先輩はいつも通りだが、ひなたはいつもの俺と何か違うと感じたのかそう訊ねてくれた。 「やだ…っやめて、やめてお願い…!やだっ、やだっ嫌っ!!」 ボロボロ泣く俺と、俺の様子を見て心配したひなた。それを見て先輩も指の動きを止めてくれた。 「…ぅぐっ、うっ」 「麗くん大丈夫だよ、泣かないで」 泣きじゃくる俺の腕を解放したひなたは、俺の体を起こして先輩の方へ誘導してくれた。 「…ん…っ」 痺れた腕を先輩に回すと、困った様に抱き締めてくれた先輩。 今までの自分なら、絶対こんな事ならなかったのに。何でここまでこんな気持ちになるのかイマイチ理解出来なかった。 「……ひなたぁ」 「ん、なーに麗くん」 「…っごめ、俺…っ、接客上手く、出来な…っ」 「僕に謝らないでよ。泣く程嫌になった理由は分かる?」 「だってぇ……俺が、気絶したら…二人で喋るだろ……っそれが、やだっ…取らないで…っ」 「「……………」」 快感やら何やらでおかしくなった俺は素直にそう叫んで先輩にしがみついた。すると、ひなたは溜息を吐きながら俺の髪の毛をぐしゃっと撫でてくれた。 「…この前麗くんが気絶した後、確かに少しは喋ったよ。でもその後は麗くんのこと見てたいから好きな事しててって言われたの。だからお言葉に甘えて好きにさせてもらってた。けど麗くんからしたら不安だったよね、配慮出来なくてごめんね」 ぐしゃぐしゃと撫でてくれるひなたの手と、抱き締めくれる先輩。少し無言の空気が続いていく内に快感も遠のいていき、だんだんも冷静さを取り戻していった。 「………」 やばい、恥ずかしいし、怖い。 そう思った時、バッと先輩の体から引き離された。 「麗くん、やばい、可愛い、やばいやばい」 語彙力を失った先輩は嬉しそうにしながら額へキスしてくれた。それに安心して、俺は間抜けにフニャッとした笑顔を見せた。 「……このまま二人でイチャイチャしとく?それとも次にいく?」 クスッと笑いながら俺達を見ていたひなたの言葉で我に返った俺は、恥ずかしさに耐えきれず俯いてコクリと頷いた。 「槙田さん、次は何します?」 「…体綺麗にして前と同じ部屋行くか。俺達二人で洗ってやるからな」 先輩も我に返り恥ずかしそうにしながら立ち上がると、俺の手を引いてくれた。 「危ないからとりあえずマット片付けますね」 「……うん」 二人で無言のままマットを片付け、何とも気まずいシャワータイムに突入した。二人はインナーと下着を着用しているが、俺だけ全裸なのもあり、恥ずかしい。 「麗くん、俺が押さえとくからひなたさんに洗ってもらえ」 「は?」 俺よりかなり背の高い先輩に羽交締めにされると、上手く立ってられずに爪先立ち状態を強制された。 「うわっ、ちょ…先輩危ないから!」 「また後でつけるけど、とりあえずローション取ろうね。熱いかもしれないけど我慢してね」 ひなたは自分の手にお湯をかけて熱さを確認した後、俺の体にシャワーをかけ、素早く軽く叩く様に落としてくれた。 ローションが取れてきた頃、ひなたはボディソープを手に取ると、泡立てて俺の肌へのせてきた。 「あ…っ」 「ローション落ちたからあわあわしようか」 「…っん、やめ…っ!何でそこばっかなんだよっ」 「だって今から槙田さんにいじめてもらえる場所だよ?…念入りに綺麗にしなきゃ」 「んぁぅ…ッ、ひな、っ」 乳首へ狙いを定めたひなたは、シャワーを戻してたっぷりと泡のついた指で胸元を弄り出した。上手く動けないし、先輩の硬いモノが後ろから当たるし、恥ずかしさも色んな感情が駆け巡る。 「気持ち良さそうだね。槙田さん以外に感じる麗くんはお仕置きしなきゃだね?」 「てめ…わざと…っ!感じる様にしてるくせに…っ」 俺が落ち着きを取り戻し、普段の自分の口調でひなたを睨みつけると、乳首を弄りながら俺の耳元へ唇を寄せた。 「喋っちゃやだ、とか取らないでぇ、とか甘えた事言ってた麗くん。乳首も下も反応させちゃって可愛いね」 「んな…っ」 「本当の事でしょ?」 クスッと笑う顔はやけに色っぽいが、一番突いてほしくない所を突いてくる辺り性格の悪さが出てる気がする。 「麗くんが素直にならないと俺がとっちゃうからね」 ボソボソと囁く声は、普段とは違ってとても低くてゾワッとしてしまう。 「んん…っ」 ひなたの性格が分かった今、絶対取るような事しないのは分かっているが、煽る発言はやけに羞恥を掻き立てる。 「…っい、じ、」 「ん?」 「…意地悪…っ」 「あは、可愛い。意地悪かもね、麗くん可愛いから。…さてと、ねぇ槙田さん、場所変わるよ?ここ、綺麗にしてあげてよ」 「…!?」 乳首から離れた指は下へおりると、胸への刺激で勃ち上がった自身を示してきた。 「嗚呼、綺麗にするか麗くん。暴れたら危ないから大人しくしとけよ」 羽交締めを解かれた瞬間、場所をチェンジしたひなたと先輩。身長差が少しだけあるので先輩程はホールド力はないが濡れた床で滑ると危ないので大人しくする事にした。 目の前に立つ先輩は相変わらず股間を膨らませており、表情も火照り興奮気味。俺にしっかりと反応を示してくれているのは純粋に嬉しい。 「そこには低刺激のやつにしてあげてね」 「おう」 先輩はボディソープとは別に置かれた見た事もない高そうな物を手に取ると、手の平で泡立てた。 ふわりと柔らかいキメの細かい泡が俺の自身へつけられると、ピクリと小さく体が揺れた。 「ん…っ」 さっき散々イカされてはいたが、触れられると元気に主張する自身に感心した。 「ふ…っ、あっ…ンン…」 「エロい声。洗ってるだけで感じてんのか」 「るせ…っ先輩の、手が…なんか、っ」 先走りが溢れ出し、恥ずかしい音が浴室に響くとそれすらも恥ずかしく感じてしまう。 竿をしっかりと伸ばされ、指でカリの部分を丁寧に洗われるとゾクゾクして足に力が入らなくなる。両サイドから先輩とひなたに支えられながら、先輩の指は俺が弱い亀頭へ伸び、親指の腹で優しく擦られた。 「ひぁぁ…っ、先輩、やっ…ンン、」 「先っぽ好きだもんな」 「んん…!ダメ…やばっイキそ、先輩…」 「何回イクんだよ。…イッたら何回でも洗わねーといけないぞ?」 「んな無茶言うなぁ…っ!」 いつもの先輩と俺のやりとりが始まり、そのまま俺の欲が出なくなるまでひたすら亀頭への攻撃は続けられた。 「……くっっそ…飛ばしすぎなんだよ…」 完全に綺麗に洗ってもらった俺は、一旦ベッドへ抱っこされて連れて行かれた。 浴室でのプレイでかなり体力を消耗した俺はグッタリとしながらベッドの柔らかさに身を委ねた。 「いつもなら気絶すんのに、今日は耐えたみてーだな。そんなに俺がひなたさんと喋るの嫌なのかー?」 「るっせぶっ飛ばすぞ……」 「照れ隠しも可愛いな。なぁ、疲れてる所悪いけど、次はこれ着てくんね?」 出されたのはセーラー服。次は何する気だよと思いながらも、時間内なので大人しく服を受け取り、重い腰を上げて着替えに行った。 その間ひなたは何やら準備している様で、先輩と俺とは別の部屋へ居た。 渡された服は相変わらず短い丈のスカート。病院の設備があるのでまたナースのコスプレだと思っていたので不思議に思いながらも綺麗になった肌に生地を通した。 下着を穿いていないままなのでスースーする股下。見えそうになるソコを隠しながら先輩の方へ向かうと、相変わらず嬉しそうな顔。 「やっぱり制服も可愛い」 「……うわっ、めくんな!!」 押さえていたスカートを捲られ、さっきまで晒していたソコを見られるとやけに恥ずかしい。 「さっき見てたろ」 「い、一回服着たら…恥ずかしいの…っ」 「なんか随分乙女になってきたな、可愛すぎんだけど」 ぎゅうと抱き寄せられると暖かくて、俺は素直に背中へ手を回して胸元へ顔を埋めた。 「……」 あぁ、幸せ。 「じゃあ次はこっちに行くか」 暫く無言のまま抱き締め合ったあと、先輩は俺を連れて一番行きたくなかったひなたが待つ病院の設備のある部屋へ連れて行った。 「……俺ここやだ」 「大丈夫。お前が泣く程嫌なひなたさんと二人の世界 作んねーから安心しろ」 「…ぶん殴るぞ。もう二度とそれ言うな」 ニヤニヤと揶揄ってくる先輩の腹へ思いっきりパンチを送り込んだ。 「もう殴ってんじゃねーか。おら、そんなに元気ならとっとと行け」 診療台の設備へ俺を引っ張ると、前と同じく手から括り付けられ、足は大股に開かされた。 「麗くん元気になって良かった。スカートの中見えそうで見えなくて逆にエッチだけど、一番恥ずかしい格好にしちゃうね?」 俺がきちんと拘束されたのを確認したひなたは、リモコンを操作して、診療台を倒すと、足を思いっきりパカっと開く様にさせた。 「おぉ~チンコはスカートで隠れてるけど尻は丸見え。エロいな」 上手くスカートは自身を隠してくれている様だが、一番間抜けな格好にさせられ、耳まで燃えそうな程に熱い。 「今回の設定は身体検査される女子高生・麗くんな。俺達の事は、」 「先生って呼びますよ……」 「お、よく分かってんな」 すぐにブレるのに毎回設定を作る先輩に嫌気が差しながらも、相変わらずめちゃくちゃ楽しそうなのでノッてやる事にした。 「じゃあまずはこれ付けようね」 ひなたが取り出したのはコードがたくさんあるパットの様なモノ。初めて見た機械を不思議に思っていると、胸の横、脇腹、下腹部、内股にペタペタと貼り、そのパットに線を繋げ始めた。 「俺はここに付けてやるか」 黙々とひなたが付けている中、先輩は吸盤の様なモノを二つ手に取り、乳首に装着した。 「ん…」 「これ何か知ってる?」 「知らね」 「電気パットだよ。健康器具にもあるけど、これはエッチに特化した機械。スイッチを入れると低周波数の電気が流れるんだよ」 「んん…っっ、」 ピリピリと付けられた場所から流れる電気に小さく体は反応した。前まで受けた強めの電気とは違い耐えられない程ではないが、際どい所へ付けられているのでくすぐったくて気持ち良い。 「乳首は別で、少し強めにも出来んだぜ」 先輩もスイッチを入れると、キュウと乳首を吸い上げられ、次の瞬間ピリピリと刺激が送られた。 「ぅぁぁ…!や…っふ……ぅぅっ」 「お、ビクビクして気持ち良さそうだな」 「違…っ!あっ……ひぁッ」 たまにランダムに強い電気が送ると、ガクンと腰が跳ね、太腿が震え出した。 「な、なんかぁ…やだぁ…!!」 「たっぷりと体の流れを良くしていこうね、麗くん」 「先生ぇぇ…止めてぇ…っ」 「お前そんな事言いながら勃ってきてんじゃねーか、ここにも付けてやるか」 「はぁ…?ちょ、何ッ」 盛り上がって丸見えになっていた自身を掴まれると、竿に電気パットが装着された。 「待って…!待って!そんなとこ…っ!ぁぁぁっ!?」 巻き付けられた箇所からピリピリと電気が送られて中からいじめられている様な不思議な刺激に襲われた。 「ひぁぁぁっっ、やめっ…!!ひゃあっ」 イケる程の刺激ではない為、自身が硬くなるだけで少しむず痒い様な刺激。 ガタガタと診療台を揺らして暴れるが、たまに電気が強くなる程度で焦らす様な刺激は続けられた。 「はぁ…っ!あぅ……ッ、んぅ…んっ、ンン」 「辛そうだな、どうしたよ」 先輩にわざとらしく訊ねられるがフイと顔を背けてやった。さっきまでもうイキたくないと思ってたのに、焦らされて体が疼くなんて自分でも認めたくなかったから。 「ちゃんと言わないとずっとこのままだけどいいの?」 「そうだぜ、ちゃんと先生に言いたい事言おうな?」 「んん…っはぁ……やだ…っ」 二人とも直接俺の体へ触れる事はせず、ただひたすら電気パットの強弱を変えるだけに徹しては、俺のモジモジと捩る姿を堪能するだけだった。 「ふ…っひな、先生…っひなぁっ、たっ」 「…何?」 「こっち、来てぇぇ…っ」 ひなたは槙田先輩の事を気にしながらこちらへやってきて、俺の口元に耳を寄せた。 「イカせてぇぇ……」 耳元で俺が強請ると、ひなたはハァと溜息を吐いた。 「だーから俺じゃなくて槙田さんに言いなよ」 俺にしか聞こえないトーンでそう言うと、ひなたは無情にも戻って行ってしまい、俺はまた焦らし責めに耐えなければならなくなった。 先輩に言うのは恥ずかしい。 少しでも意識してる今、その感情がおねだりの邪魔をした。 イキたい、先輩にいっぱい触って欲しい。 けど、言えない。 「やぁぁぁ…もぉぉっ、やぁ…!」 数分同じ責めが続く中、遂に我慢の限界が訪れて俺は泣きながら先輩を見つめた。 「何だよ、ひなた先生の方がいいんだろ」 「ちが…っ、槙田、先生…がいいけどっ…恥ずかしくて……お願い、もう無理ぃ…これやぁぁ…ッ」 「…そんなので揺らがねーぞ。ちゃんと言わないと…だ、ダメだっ」 「槙田先生ぇ…お願い、…俺もう…限界…!触ってぇ……」 「……ちっ、しょうがねーな」 頬を赤らめた先輩は俺の股間へ手を伸ばした。 あぁ、これで漸くイケる。 そう思った次の瞬間、ブブブと変な音がしたかと思えば、電マが先端に押しつけられた。 「ッッ!?ひァァァッ!!」 いつのまに手にしていたのか分からないが、焦らされまくった後の電マは刺激が強すぎて、俺は激しく台を揺らしながら絶頂した。 「流石にもう出ねーな。風呂場でイカせすぎたか」 「う"ッ、あっっ!?ひァァァァッあ"ッッ!!」 グリグリと達したばかりの先端に電マは押し当てられ続け、少しばかり忘れかけていた先輩の攻めが蘇った。 「ひッ"、ぁぁぁぁぁぁぁああァッっ!!」 ガクガクと体を揺らしながら暴れていると、先輩は電マを当てながら乳首への電気の強さを変え、更なる強い刺激が襲った。 「い"ッッ!? あ"あああっっやめっっ!!ひぁぁぁぁぁあ!!」 さっきまでは微弱だった電気は、意外にも強い段階まであったらしく、ビリビリと強い刺激が乳首を襲った。 「だめぇぇぇぇぇっっ!!止めッ、止め"っ…!!」 「お、またイッた?体のビクつきやべーな」 グリグリと電マを動かしながら先端を擦られると、先走りと達した少量の精液が振動で飛び散った。 「や"ぁぁぁぁぁぁぁっっっ!!ああああッやめっ、許してっ、離してぇぇぇぇ!!」 「これ気持ちいか?もっと先っぽいじめてやるからな」 「もぉぉぉッッ、む、り"ッッ!! ひなっ…たすけッッ」 もう二人が話すとかどうでもいい位に強い刺激。さっきは嫌だと思っていたが、今は解放されるために気を失いたい。 「ぅっ、~~──ッッ"」 何度絶頂したか分からない程に追い詰めてくる先輩の電マは止まる事を知らず、俺は涙と鼻水と涎で顔を汚しながら間抜けな顔を晒し続けた。 「も"ッ、イケ…なっっ…い、ゃめ……っ」 俺の視線が可笑しくなり、叫び声も弱々しくなった頃、やっと刺激は全て止まった。 「……ぜッ、ぇ……」 ゼーゼーと変な息を吐きながら呼吸を整えていると、強引にペットボトルを口へ押しやられて水を注ぎ込まれた。 「んぐっ…ゲボっ、ゲッ、」 「あ、わり。もう少しゆっくりするわ」 飲ますのに慣れていない先輩は、その後はゆっくりと注ぎ込んでくれて水の潤いと共に精神も回復し始めた。   「……はぁ、はぁ………」 もうセーラー服の設定も病院の設定も関係ないただの電マ責めだったなと考えていると、カチャッと音が聞こえた。 「電気とマッサージ器で体を良くした所で、次はお待ちかねの観察タイムだな」 「てめ……もっと休憩させろや………」 「確かに今日は寝てねーから大変だよな。たまには無茶させてーじゃん」 「いや毎回無茶させてるから気絶してんだよ……」 ずっと触れられていなかった蕾へヒヤリとしたローションと先輩の指が挿入されると、ビクッと体が強張った。 「ンン……っ、」 ローションの粘り気のある音を響かせながら中へ進む指はゆっくりと広げる様に解していく。 「ふ…ぅ、ん…、ん、」 疲れていたはずの体がまた熱を持ち始めると、先程とは違う落ち着いた甘い声が漏れた。 「よし、流石解されてんな」 先輩の声と共に指が引き抜かれ、先程カチャッと音を立てたモノが当てがわれた。 ヒンヤリと冷たい刺激に、ふと前回ここへ来た時の事を思い出した。 診療台にこの感覚。もしかして。 「待って…!!待ってそれやめッ」 「あ、思い出したか?今日は俺だけじゃ心配だし、ひなた先生にもよく観察してもらって検査するから」 グッと押し広げる様に当てがわれたモノが動き出すと、ブワッと一気に顔が染まった。 「ぎゃああああああ!!広げんなッ!やめっ!見んなぁぁぁぁあ!!」 「わぁ、中も綺麗だね。ちゃんとお掃除してるんだぁ」 ひなたの間抜けな声が聞こえたかと思えば、二人の視線は俺の尻に集まっていた。 「ひ…やぁぁ…みな、でっ!見ないで…っはずいっむりっ!ど変態!ぶっ飛ばす!!」 「これは本気で嫌なんだろうな~まぁ、やめてやんねーけどなァ?」 ググッと更に開くクスコにパニックになりながら叫ぶと、再び乳首や体に付けられた微弱電気が流れ始めた。 「ふぁぁぁ…っっっ!?もぉっ、やぁぁっ」 「可愛いな……」 「すごくビクビクしてるし中も診察しましょうか、槙田先生」 「そうだな、ひなた先生」 「やめっ…もういいだろぉっっ!!」 「じゃあ僕が持っておくので、槙田先生が中の診察お願いしますね」 二人の会話が聞こえた後、先輩がまたもやオプションであろう機械を持つと、ゆっくりと中へ挿入した。 「も…次は、何だよ……っ」 「次はお前が一番嫌いなヤツだ」 「…は?」 睨みつけた瞬間、ビリッと今までとは違う強さの電気が流れ、俺の体は思いっきり跳ねた。 「い"…っぎァァァァァァァァ!!」 「相変わらずすげー声だなー」 「本当電気弱いんだね」 「お前の好きな前立腺は何処らへんかな~ここか?もう少しこっちか?」 「ひっ、ぎぁっ、や"ッッ!!やめ"ッッでぇぇぇぇ」 グルグルと探る様に中へを動きながらビリビリ強い電気を流され、ガクガクと体を震わせながら絶叫した。 やっぱり電気はめちゃくちゃ嫌いで、前立腺に当てられたら一瞬で意識が飛んでしまうだろう。 けど先輩は幸運にも前立腺を当てるのは下手でたまに掠める程度。 「…何処だ。すまん、ひなた先生見つけてくれないか」 「いいですけど、槙田先生自分で探した方が良くない?」 「…今度ゆっくり探す」 「分かりました。じゃあ代わりますね」 「や"……め、ろっ…ひな、やめっや、ッ」 クスコを持つ手と電気の玩具を持つ手が交換されると、ひなたは俺を見てニヤリと微笑んだ。 「──ッッ!? い"ぁァァァァァァァア!!」 交代した瞬間、前立腺を一発で見つけたひなたは容赦なく電気を流してきた。 「ぅぅ~~~…………ぐッ、ひっぅあッ、アッ」 「ここで合ってる?」 頷く余裕もない俺は呻き声に近い可愛くない声を上げながら体全体に力を入れた。 やばい、このままだとまた意識が飛ぶ。 ……うん、飛びたい。これは無理だ。 グリグリとした刺激と共に流れる電気に耐えれるはずもなく、何度か絶叫した後、俺はやっと意識を手放す事が出来た。 ◇ ◆ 目を覚ますとふかふかのベッドの上で、未だセーラー服姿の俺が横たわっていた。 「お、麗くん起きた」 先輩の声を聞くと、遠くからひなたがパタパタとこちらへやってきた。俺が気にすると思ったのか大分遠くにいた様子。 「麗くん、だんだん起きるペースが早くなったね。あと一回位はプレイ出来るよ」 ふと時計を見ると後片付けを含めてもあと60分程あった。 「鬼畜かよ……」 「最後はどうしたい?槙田さん」 「…素股、してェ」 「……いっすよ」 ローションガーゼを希望されると思っていたので、俺は快く了承すると、かなり重たい体を起こして四つん這いになった。 本当は入れてもいい位心を許しているが、仕事は仕事。仕事には厳しいひなたと居るので俺はお尻だけを先輩へ差し出した。 「……先輩の出して」 おそらくしたいとは言ったがそこから動かなくなったので指示すると、おう、と声を出して下着から自身を取り出した。 「なぁ、お前の顔見ながらやりたい。後ろ嫌」 「……後ろからの方がやりやすいと思うけどまぁ、いいですよ」 「設定は授業サボった女子高生麗くんが、」 「もう設定なんていらねーだろ。さっさと来い」 「…ん」 設定じゃなくて"先輩"と素股したいと望んだ俺はキャストは向いてないのかもしれない。客のしたい事に合わせる事も出来なかったが、半ば強引に先輩を説得し、仰向けに寝転がった。 「ローション付けて…ここに、ちょうだい。足で挟むから」 「ん」 たっぷりと自身へローションを付けた先輩は、俺のスカートを捲り上げると、自身同士を重ね合った。 恥ずかしいが、指示してる分羞恥は少し軽減しており、今は先輩と素股をする事に集中した。 「そのままゆっくり動かして」 キュッと俺の太腿と自身で先輩のモノを挟むと、それだけで熱い吐息を漏らす先輩。 「ん……先輩、」 「麗くん…気持ち良い」 この頃にはひなたの存在は忘れて二人で素股を楽しんだ。本当に体を繋げているような体位、気持ち良さ、──そして先輩の初めて見る表情。 「…んっ、槙田、先輩…っ」 俺はセーラー服という謎の格好だが、気にならない位にその場は盛り上がり、俺は先輩の背中に手を回してしがみついた。 初めてに近い激しくないプレイと、先輩の温かさに興奮しながら、先輩は一生懸命腰を動かしてくれた。 「あ…っ、ん、気持ちい…っ」 「ん、…河村、出る、かも」 「出して、…俺の中に」 実際挿入はしていないが、盛り上げるためにそう呟き、キュッと抱き締める手に力を込めると、先輩はビクッと体を跳ねさせながら俺の腹部へ欲を吐き出した。 数えられないくらい通ってくれた先輩が初めて俺の前で達してくれた。それはとても嬉しくて、感動にも近い気持ちで温かい。 「……っはぁ、気持ち良かったですよ先輩」 「…俺も気持ち良かった。なぁ、キスしたい」 「いいすよ」 触れるだけの可愛いキスを繰り返す先輩はとても可愛くて。他の人は初っ端から深いキスをねだり、それが当たり前だと思っていた俺にとってはとても初々しくて新鮮で。 自分から舌を入れる事はせず、ただ先輩のキスを受け入れた。 相当上手な人に口内をいじられてきたのに、触れるだけのキスが一番気持ち良いなんて、知らなかった。 何度か繰り返した後、先輩は俺に微笑みかけて突然ドサッと力尽きた。 「うげぇぇ…おいこらっ!重い重いっ」 「わり…力尽きた」 「横にずれて力尽きろ!つーか俺のが力尽きてるから!お前らの所為……でっ、!」 お前"ら"と自分で言ってふとひなたの存在を思い出し、バッといた方を見ると、ニコッと笑うひなたと目が合った。No.1キャストを呼び出し、挙句放置するなんて。 「「ご、ごめんなさい」」 先輩もこのタイミングで思い出した様で、二人で抱き締め合いながら謝罪した。 「素敵なモノ見れて幸せだったよ、ありがとう」 クスクスと笑う余裕ある態度は流石と言える程。俺なら呼び出しといて放置すんなよと言いたいし、きっと態度にも出てしまうだろう。 「…こ、この埋め合わせは…」 「じゃあ今度コーヒー奢ってよ」 「はい、お安いご用です」 そうして気にさせる雰囲気にさせない空気感のおかげで、三人で仲良く後片付けをして終了した。 「今日は僕達直帰なんですけど、このホテル遠いからドライバーさんに最寄りまで送ってもらうんです。槙田さんってどうやってここまで来たの?」 「俺は車だから平気すよ」 「あ、じゃあ良かったら麗くんも一緒に帰ったら?」 「ん、そうする」 「今日も呼んでくれてありがとうございました。すっごい楽しかったです。じゃあね、槙田さん。またね、麗くん」 後片付けを終えた後、ひなたは笑顔で手を振って部屋を出て行った。 「……ひなたさんに悪い事したな」 「でも嫌な雰囲気一つ出さないなんてすげーな。俺からまた謝っとく。ねぇ先輩、今日俺いつもよりは元気ですけどまた泊まりたい」 「ん、泊まるか。落ち着いたら飯頼む?」 ぐしゃぐしゃと頭を撫でてくれる先輩に抱きつき、俺は笑顔で頷いた。 end.

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