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⑦
総受/拘束/くすぐり/焦らし/へそ責/猿轡/玩具/乳首責/手コキ/潮吹/ドライオーガズム/連続絶頂
攻→ハルヒ+悠斗+ハジメ+凛
受→レン/視点
◇ ◆
「レン、少し太った?」
同じ図書委員の女子にそう言われたのは、修学旅行を来月に控えたとある放課後だった。
「まじ?」
「うん。なんかいつも以上に顔が丸い」
「失礼な言い方すんなよ」
ペタペタと意味もなく自分の頬を触ってみるが、当たり前だが分からない。図書室に設置されている鏡を見ても、毎日見ているからかサッパリ分からない。
普段なら特に気にしないが、来月は修学旅行で沖縄へ行き、水着姿にならなければならない。年頃の男子もそう言った事は多少は気になってしまう。
「…」
「元々かなり細いんだから気にする程じゃないよ。そんな落ち込むとは思わなくて、ごめんね」
俺が本格的に焦っていたからか、女子はそう言うと、委員の仕事を終えて帰宅して行った。服のサイズも特に変わっていないし、キツイと思う事もない。
ただちょっと顔が浮腫んでいたとかそんな所だろうと自分を言い聞かせ、委員を待っていてくれたハルヒの元へと向かった。
「お疲れ様、帰ろ帰ろ~」
「待っててくれてありがと。なぁ、さっき同じ委員の子に言われたんだけどさ。俺って太った?」
帰り道、ハルヒにそう訊ねると、じっと俺の全身を観察したハルヒは少しだけ言いにくそうに口を尖らせた。
「んー…」
いつもならそんな事ないよとすぐ言ってくれるので、これは本当に太ったのかと実感した。
「…まじか。どうしよ、来月水着姿にならなきゃいけないのに」
「ごめん俺が帰り道よく買い食いしちゃったからかな」
やっぱり否定はしてくれなかったので、ガンッと頭に衝撃を受けた様な思いになった。
「…あ、いい事考えた」
「何?」
「楽しくて気持ち良い、最高のダイエットしようよ」
「…? そんなのあったらこの世にふくよかな人は存在しないぞ」
俺のツッコミを聞く事なく、ハルヒはグループラインにメッセージを送信した。
【第◯回 王様ゲーム~レンのダイエット大作戦~】
「は!?何これ?」
「修学旅行までにまた4人で王様ゲームやろうよ、かなりカロリー消費出来んじゃん。しかも前々回不完全燃焼だったろ?丁度いい」
「前回の二人の責めで満足したんだよ!!もう当分いらねーよ!」
俺が怒鳴った所でポコンと通知音がなり、悠斗とハジメからOKのスタンプが届いた。
「…まじか」
こうして第何回かも分からない王様ゲームが開催される事となった。
◇ ◆
「第5回王様ゲーム!イェーイ」
開催されたのはその後すぐ、ハルヒの家で行われた。俺の家だと凛くんが必ず帰ってくるので絶対嫌だったからだ。
なのに。
「いや、何で当たり前の様に凛くんも居るの?」
ちゃっかりと悠斗の横に座っている凛くんにそう訊ねると、レンくんある所に俺ありだよ!と訳のわからない事を言っていた。
「もうくじ引かなくていいからさ、王様は俺と弟、①ハルヒ②レン③悠斗でいいよな」
「何で王様が二人も居るんだよ。ゲームの意味ねーだろ」
「今更変わったらややこしいじゃねーか。レンが王様引いたらそれこそダイエットの意味ねーじゃん。あ、それともあれ?…もしかして『俺をめちゃくちゃにして』とか命令したいわけ?」
「んな訳ねーだろ!!」
「まあまあ、ハジメもレンも落ち着いて。今までと同じ王様ゲームなら多分本当にダイエット効果はあるだろうけど、どうする?レンやる?…確かに少しふっくらしたけど、元が細すぎたんだからそんなに気にしなくてもいいとは思うぞ」
宥める様に悠斗が言ってくれたが、やっぱり少し太ったのは事実らしいので、俺は決心してバッと勢い良く立ち上がり、無言で下着姿になった。
「お、やる気満々じゃん」
「おら!さっさと命令しろ!」
凛くんの手前少しだけ恥ずかしいが、散々この前エロい事をした仲だし、それ以上に沖縄の方が大切だ。
「んーじゃあ先に弟からどうぞ」
「じゃあ~③が②の足を押さえて、②が腹筋50回」
「え?」
「ん?あれ、ダイエットじゃないの?筋トレがいいかなって思ったんだけど」
今まで王様ゲームに参加した事のない凛から出た命令は普通の筋トレだった。
「…あ、うん。じゃあやるよ。50回って中々キツそうだけど」
じゃあ俺別に下着姿になる必要なかったじゃんとかなり恥ずかしくなりながらも、床に寝転ぶと、悠斗が俺の足を押さえてくれたので真面目に腹筋を始めた。
「……②は手を"必ず"頭の後ろにしたまま腹筋を続ける事。そんで、倒れない様に①が後ろで支えてあげながら~脇腹こちょこちょする」
「は!?」
「お、了解~」
「ちょ、待って!凛くん!」
「はいはい、レン。いい子に腹筋してなさい。50回は必ずしろよ」
「…っわ、来るな来るな!」
手を頭から離して、こっちに来るハルヒを退けようとするも、足が押さえられているので大して動けずにガッチリと背後を取られた。
「ほら、レン。早くしなさい。レンのための王様ゲームなんだから」
「ま、待って…!くすぐんないで…!」
背後に警戒しながら、さっさと50回終わらせようと手を頭に戻して素早く腹筋を開始した。
「…っは、…キツ……」
背後からのプレッシャーもあるのか、30回くらい腹筋を終えると既にじんわりと汗をかき始める位に体が熱くなってきた。
ハルヒはそれまで一切何もしてこないので、ちゃっちゃと終わらせようと31回目を終えようとした時、サワッと脇腹に手を添えられた。
「や…っ、待って、ダメっ!」
「支える為に手置いただけだよ」
「ハルヒ、やめ…っ」
「何?だから手置いただけだってば。早くしなよ」
「…っい、意地悪すんなよ…?」
後ろを振り向いてそう呟いた俺は、震えながら32回目の腹筋を始めた。その時、添えられた手がソワソワと動き出した。
「…っく、」
ほんの少しだったので何とか耐え抜き、素早く回数を進めていくと、どんどん手が上へ移動してきた。
「ひゃっ…、おい!コラ!!」
「何?ずっと同じ場所はしんどいから少し動かしただけだろ」
「…ん、んっ」
ソワソワと動いた指は脇の下へ滑り込み、ツンツンとほんの少しだけ突かれた。
「やめろっ、てば!俺腹筋、ちゃんとしてんの…っ」
「俺も王様の言う事聞こうとしてるだけ。…ほら、レンあと10回位頑張れ」
「やぁ…っふ、っははっ!だめっ」
「…可愛い。ほら、頑張ろうね」
逃げれない様に後ろから抱き締められながら、モゾモゾ動く指に耐えきれずに腹筋はストップせざる得なかった。
「はなっ……んっ、だめ…!」
「レンくん、止まってるよ。早く~」
「くすぐ…っな、でっ…!!腹筋するからっ」
「ふふ、もう筋トレは出来ないでしょ?…折角脱いだんだし、もっと体力使う事しようよ」
俺がグッタリとハルヒにもたれかかると、王様二人は不敵な笑みを浮かべて俺の近くへやってきた。
「折角筋トレしてエッチな事しないでおこうと思ったのに」
「…っくすぐる時点で…エロいだろ…!」
「へぇ。子供の遊びじゃないの?エッチな事に変換してるレンくんがエロいと思うけど」
「うぐ……」
凛くんが楽しそうに笑いながら突っかかってくるので、俺が言葉を詰まらせていると、ハジメが二回目の命令を下した。
「実際何処に肉ついたか調べる為にもみんなでチェックしようぜ。①は上半身、③は下半身で。②は暴れない事。暴れたら命令を聞かなかった罰として王様二人で押さえつけまーす」
「はぁ?…ちょ、待って!」
「はーいレン。床だと痛いからベッド行こうね」
後ろから軽々抱き上げられると、そのままベッドへ寝かされた。
「今は抱っこしてもらえるけどさぁ~このまま太り続けたら持ち上げれなくなるだろうし、頑張れよー?レンー?」
ハジメが嫌らしくそう言うと、内心少し焦り出した。乙女かと思われるかもしれないが、確かにそれは嫌だ。
「……」
「あれ、大人しくなったね。俺はレンがどうなっても抱っこしてあげるから大丈夫だよ?」
よしよしと頭を撫でられると、不安な気持ちも吹っ飛んでしまいそうになる位に嬉しかったが、なるべく顔には出ない様にフイと顔を背けた。
「可愛い、耳赤い。…嬉しいのかなーレンー」
「うるせーな。とっととダイエットする!激しく来い!!」
「可愛くねー誘い方だなー。いーよ、後でめちゃくちゃ命令してやるから泣くなよ」
「じゃあレン。命令通りまずは俺下半身チェックするね」
暴れたり出来ない様に軽くハルヒと悠斗に押さえられて寝転ばされると、悠斗はムニムニと脹脛を揉んできた。
「…可愛い、むにむに」
「…うるさいな」
脹脛からどんどん上へ移動した悠斗の指は太腿を揉み始めると、たまにわざとらしく感じるようにゆっくりとなぞる。
「ん…悠斗、…変な触り方すんな」
「してないよ。勝手にエロい方に変換すんなよレンのエッチ」
「…むかつく」
「レン、太腿むにむにしてる。しっかり後で力入れてトレーニングしようね」
「んっ……!ぅっ」
揉んでいた手が内股へ移動すると、スルスルと優しくなぞられた。
「ふ…っ、あっ…悠斗、くすぐったい……っ」
「あ、力入ってる。いい感じじゃん」
逃げれない様に足を押さえられると、いやらしくなぞる指は次第に際どい鼠蹊部へ行ったり、軽く下着の上を通って自身の形をなぞったりと動いてきた。
「あっ!こら…変なとこ、触ってる…っ」
「でかくなってきてんじゃん。チェック中に興奮するとかエッチな体だな」
「も…悠斗は意地悪しないで…っ」
「レンがダイエット頑張るなら俺も協力したいから意地悪でも何でもする」
「はーい、二人だけで進めないでね。レン、俺は上半身担当するねー。王様達さぁ、片方ずつ手押さえてて」
「「はーい」」
「…そんなに押さえなくても」
手首を左右へ広げられると、右手は凛くん、左手はハジメに押さえられた。
「絶対レン暴れるだろうしな」
ハルヒがそう言うと、ムニムニとお肉をチェックする様に触り出した。
「……なんかやだ」
肉を摘まれるのは普通に痛いし、伸びたら伸びたで恥ずかしい。俺が不満気に呟いてもハルヒの指は止まらず、二の腕を軽く揉んだ後、親指を入れ込んで何故か脇の窪みを押してきた。
「んく……っ、ちょ…そんなとこ、肉ねーからっ」
「分かんないじゃん。上半身はくまなくチェックしまーす」
「ひ…っ!ははっ、やめっ、」
「お、腕に力入ってるし筋トレなるじゃん。もっと暴れたら?」
「ひははは!やめっ…チェックじゃないっ!それっ、くすぐってるだけだろ!ひははっっ」
「でもくすぐったらお腹に力入ってるみたいだし、全身トレーニング出来るんじゃない?良かったね、レンくん」
俺の右手を片手で押さえつけている凛くんが、空いている手の人差し指で俺の腹部をくるくると撫でてきた。
「ふっ、あっ!?凛く、ダメ…っっ!!お腹だめっ」
「力入ったね。頑張れ頑張れ、レンくん」
「んんん…っ、だめ、待って…人多いって!」
ハルヒは脇、凛くんはお臍周り、悠斗は内股や股間周りをなぞっている。どれもサワサワとした優しいタッチなのでゾワゾワする変な感覚で、嫌でも全身に力が入った。
「次はここチェック~」
ハルヒの指が脇腹へ降りると、ムニムニと両サイドから摘むように揉まれた。
「ぎゃあっ!ひっ、あはっ!やぁっ!」
「うーん。ムニムニしてますねぇ。これは筋トレが必要だねぇ」
「ひははははは!!!やめっ…!離せ…っいあああ!」
強く揉まれるとくすぐったくてビクンと一段と体が跳ねてしまった。それを見たハルヒは嬉しそうにしながらしつこく脇腹をクニクニとマッサージする様に揉んでくる。
「ひはは…っ!!ちょ…やめろっ、まじでやめろ!休憩…させっ、」
笑い過ぎてお腹が痛くなってきたのでみんなに懇願すると、4人は顔を見合わせてニヤニヤと笑っていた。
「全身弛んでるみたいだからぁ…みんなでくすぐっちゃいまーす」
「はぁ…?そこまで弛んでないしっ、おかしいだろそんなの!」
「はいスタート。いっぱい笑って全身に力入れましょうね~」
「ぎっ、ああああああ!!ひゃははははは!ちょ、待て待て待て!!ひはっ!あはっ!」
王様の声を合図に、笑わせにくる指の動きを始めた4人に俺が出来る事はただ笑う事だけ。盛大に暴れながら指から逃げようと必死に力を込めた。
確かにこれだと全身の筋肉を使ってる気がするので痩せそうだが、それどころじゃない。
「ひゃあああっ…やめてっ…ずるいっ、こんなの反則…っっ!!人、多いぃぃいっ…やぁぁあははは」
「確かに狭いけど仕方ない」
「うんうん。みんなレンくんのダイエットに協力したいんだよ~」
ビクビクと背中がのけ反って笑い転げても、みんなの手は止まる事を知らずに俺はひたすら笑い続けた。
「くるっ、くるひっ、ぃぃ!!だめええええぇぇ!!」
「だーめ。まだ始まったばっかりだよレンくん」
「ひっ…!?やめ…!!待って凛くん!!そこ…ダ、ダメぇぇぇっっ!!」
「うん、知ってる。レンくんこうやって触るの弱いよね」
軽く爪を立ててお臍周りやお臍の穴をくすぐられると激しく体が跳ねた。相変わらず慣れないお臍周りへの攻撃に暴れまくると、みんながガッチリと体を押さえ込む。
「あぁぁぁァアッッッ!!やだっ!お臍…っやだぁぁぁあ!!」
「声でかすぎ、ちょっと静かにしろよレン~。①、口塞いでやれよ」
「はーい。レン、お口ちょーだい」
「ん、んんぐぅぅぅ……」
狭い隙間を縫ってハルヒが俺に近付くと、ゆっくりとキスをされた。
「んぅ…っ、ん、んっ」
嬉しいけど今は苦しくて仕方ない。ぎゅっと目を瞑りながら空気を取り入れようとするも、離してもらえずに苦しさは増していった。
「んぅ、…ンンンンン…ッッ!?」
頭を押さえつけられて舌が入ってくる中、凛くんの指はお臍の穴へ入りグリグリと穿り出した。
鼻だけでは空気を取り入れるのは難しく、苦して堪らずに泣きながらハルヒに訴えた。
「苦しい?…可愛い」
「くるし…っ辛い、ハルヒ…ったすけ、」
唇が離れると、必死に空気を取り入れながらグスグスと鼻を啜りながら泣いた。
「…ひぁっ!? 凛くんっ…グリグリしなっ、でぇぇぇぇ……ッッ」
「でも凄く腹筋鍛えられてる気がするよ」
「もぉぉ…っ痩せなくて、いいっ…っだめっ、だめ…おかしっ、くなるからぁ…!!」
クリクリと優しくお臍の穴を弄られると、指が動く度にゾクゾクと鳥肌が立ち、腰が跳ねた。
「はーい、ちょっとレンが可愛くなりすぎたから休憩ー」
ハジメが様子を見ながらそう言うと、ピタリと刺激が止まり激しく肩が上下した。
「はぁぁ…はぁ、はぁ…っけほっ」
「お水飲む?レン」
「飲む…飲みたい、」
「いいよ」
ハルヒが近くにあったペットボトルを手に取ると、自分の口へ含み始めた。見せつけられて少し腹が立った所で、唇が近付いてきて冷たい液体が移し込まれた。
「!?…っげほっ」
「大丈夫?」
「おま…普通に飲ませろよ…っ」
「口移し恥ずかしい?」
「…うん。苦しいから普通に飲まして」
「ちぇ。はいはい」
コポコポと少しずつ水が注ぎ込まれると、乾いた喉を潤してくれた。
「大分感度上がってるだろうから次は気持ち良い事しようぜ」
「……休ませろよ」
「ハルヒ玩具箱ちょーだい」
「ほーい」
ハジメが手渡された玩具箱を物色すると、俺の口に猿轡を咥えさせた。
「とりあえず煩いお口は塞いで~①が乳首、③がチンコ、弟は臍責めで。いきなり全部はキツイだろうから、①から順番に進めて行こ、5分置きで」
「了解~」
「んぅ…っ」
「じゃあこの前買った乳首ローターつーかお」
「何それ?」
「中にイボみたいな突起物みたいなの付いてんだけどー、こうやって乳首に被せて…スイッチを入れると吸い付いて刺激してくれんの」
「んんんんッッ!?」
ブブブと小さく音を立てて動き出した玩具は、俺の乳首に吸い付く様に張り付くと、振動し始めた。
「ンン、んっ!?ん…っ、っぅぅ!!」
「はい、こっちも付けようねーレン」
左右の乳首へ玩具が装着されると、優しい刺激が送られた。
「振動のパターンも色々あって、震えるだけのモードとか、摘んで捏ねるモードとか、引っ張ったりくすぐったりとか色々あるからランダムにしとくね」
「っんん──!!」
ビクンと激しく体がのけ反ると、ハルヒ達はあまり動く事が出来ない様に押さえ込んできた。
「世の中色んな玩具あるよな。5分経ったし次は凛がいじめてやって」
「うん。レンくんお臍失礼しまーす」
「んんッッ!?んっ!んん!!」
力を込めて起き上がろうとすると、ハルヒとハジメが片腕ずつ掴んでベッドへ戻して押さえつけた。
「んんんっ!んんん!!んんん!!」
臍に近付いてくる凛くんに猿轡越しにやめてと叫ぶも、勿論聞いてもらえるはずもなく、尖らせた舌がお臍周りをゆっくりとなぞり始めた。
「──~~ッッ!!」
その瞬間思いっきり腰が浮くと、凛くんは腰を抱き締めるように腕を回ると、音を立てながらお臍周りやお臍の穴に舌を這わせた。
「んぐぅぅぅぅ……っっ!!」
「すげー力。終わる頃には引き締まってんじゃね」
他人事のハジメがそう呟いて俺の痴態を眺めていた。敏感になっているからもあるだろうが、相変わらずお臍への刺激は我慢出来ない。押さえつけられているので無駄なのは分かっているが、体が勝手に飛び跳ねてベッドを軋ませた。
「レン顔真っ赤。…気持ち良いねぇ。可愛い」
乳首を玩具に取られてやる事のないハルヒは、人差し指でコショコショと腋を擽ってきた。
「んんん!!!んーーーーっっ!!」
「俺も暇だし耳責めてやるよ」
俺が暴れ悶えているのを気にする事なく、ハジメは玩具箱から筆を取り出して耳の周りをなぞり始めた。
乳首やお臍の狂いそうな程の快感と、ハルヒとハジメからのくすぐったい刺激。体はそんなに耐えれる様に出来ていないので、制御を失った様に飛び跳ねた。
「んぐぅぅっ、ぅぅぅ、んうー!!」
「5分経ったし俺はここ触るわ。ローション貸して」
俺が本気で辛い時はいつも味方だった悠斗が一番残酷な発言をすると、難なく下着を取り払い、タラリと股間へローションが垂らしてきた。
「お、鬼畜だねぇ。でも男って射精したらまぁまぁカロリー消費出来るんだよな。何回もイカせて運動させてやろうぜ」
「そうだな。レン、ダイエットのために頑張ってみようか」
みんなの鬼畜な声が聞こえる中、グチュッと音を立てて自身を掴まれて容赦なく上下された。
「~~~ッッ!!」
どれだけ力を込めていても、一番敏感な場所への刺激は和らぐ事はなく、触れられた瞬間から絶頂しそうになった。
「んぐっ、っふぅぅぅぅ!!」
「レン可愛い、いっぱい先走り溢れてきてる」
ローションと先走りで変な音を立てながら自身を扱いてくる悠斗が意地悪にそう呟くと、チカチカと目の前に光が散った。
「んくぅぅ……っっ!!」
痺れる様な刺激に耐えきれず、イクと叫びながら欲を吐き出した。
「お、出た出た。いっぱい溜まってたんだな」
吐き出された俺の欲を指で拭うと、輪っかにして亀頭を包み込んで上下された。イッた事なんてなかったかの様に動く指は、今の体には強過ぎる。
「──~~ッッ、んぅぅぅッっ、」
「レンくんお臍も感じてよ」
「こっちももっと良くしてやるよ」
「こんな刺激はどうかなー?」
それぞれが色んな刺激を与えてくるので、体はおかしい位に跳ね続け、プシャッと再び欲を吐き出した。
「あーあ、潮吹いちゃった」
「あは、苦しそう。いっぱい体力消費出来て気持ち良いなんて最高だねレン~」
ガクガク震えながら強い刺激に耐えている俺は、涙で目が霞んで視界がぼやけてしまう。もう誰が何処に居るのかも分からない位に思考も低下した。
ただ分かるのは気持ち良くて、苦しい事だけ。
「はい、ちょっとそろそろ休憩させてあげよ」
ハジメの声を合図にピタリと刺激が止まると、またも荒い呼吸を繰り返した。今回は言葉を放つ元気もない。
「レン大丈夫ー?」
口から猿轡が取り外されると飲み込めていない唾液が溢れ出してボロボロと涙も零れ落ちた。
「わぁ、大変」
呑気なハルヒの声が響くと、ハンカチで顔を綺麗にしてくれて、水も与えられた。
「レン、大丈夫?」
「………」
答える元気もない俺は遠くを見つめながらぼんやりと呼吸を整えた。
「んー…レン?やりすぎちゃったかな」
押さえつけられていたみんなの手が解放されると、ハルヒは俺を座らせるとよしよしと抱き締めてくれた。
この辺りで漸く思考が回復し始めた。
「……普通ここまでされたら死んじゃうから…」
「あ、喋った!良かったぁ」
「心配するくらいならここまで激しくすんな……」
「うん。そうする、次は一つずつみんなで責めるから安心して。まずは乳首からいこう」
「…は?ちょっ」
俺が少し復活しただけなのにダイエットは再開しそうになった。
「ちょ、待って…死んじゃう…だめっ」
「死んじゃわない様に優しく責めるから平気だよ、レンくん。じゃあ②は寝転んで万歳して、①の腰に固定しよう」
「はぁ?無理…無理、無理っ」
力の全く入らない俺はあっさりと腕をハルヒの腰へ回されて手枷で繋がれた。
「やだぁ…っやだ!やだ!もうダイエットしない…っ」
「レンくんが蕩けちゃう位に①が乳首触ってあげて」
「はーい」
「俺の話聞けよ!!」
叫ぶ元気を取り戻してしまった俺はギャアギャアと騒いで足をバタつかせると、凛くんが命令ついでに俺の足に乗っかってきた。
乳首の玩具が取り外され、背後からハルヒの指が伸びてくると優しく突く様に弄られた。
玩具で吸い上げられて少し腫れたそこには些細な刺激でも大きく感じる。
「ふ……やぁぁ…あっ」
「気持ち良い?…乳首も随分感じるようになったよね」
指で摘んで捏ねられるとゾクっと背筋に刺激が送られて、また股間も元気を取り戻した。
「やだ…っ、!凛くん…!あっち行って…っ」
「俺に見られるの恥ずかしい?」
「…恥ずかしい、」
「もっと顔見せて、可愛すぎるんだけど」
顎を持ち上げられて無理矢理凛くんの方へ顔を向けさせられると、一気に顔が熱くなった。
「ちょ…!凛くんやめなさいっ」
「可愛いレンくん。大好き」
「俺も大好きだけど…!」
「彼氏の前でいちゃつくなよレンの浮気者~」
「ひぁっ!…あっ、ひゃあっ!!」
キュッといつもより強めに摘まれて引っ張られると甲高い声が出た。強くに触れられると今まで痛い感覚の方が強かったが、今は多少強いくらいなら感じてしまう。
「すごく大きくなったね、レンくん。引っ張られるの気持ち良いの?」
「も…っやめ、ろっ」
「恥ずかしい?…あーやば、かーわいいー」
「レンくん可愛い…世界一可愛いいっぱいいじめる!」
「デレデレの二人がキモすぎるわ…」
デレデレの二人と冷静なハジメの温度差が明確になる中、執拗に乳首だけを責められた。一気に責められるとキツすぎてすぐに意識が飛びかけたが、一箇所だけだと意識がしっかりとしていて、逆に恥ずかしい。
「んん…っ!も、……っやめ、いっぱいダイエットしたって…!!もうやだぁぁっ!」
「でも逃げれないんだから俺達にいじめられるしかないでしょ?」
「も…!!二人の責めはお腹いっぱいだから…!ハジメっ、悠斗ぉ…っ!助けてっ終わりたい!やめさせろっ」
「確かに二人の責めはみんな飽きてきてるだろうしなぁ。じゃあ①と弟はもう押さえる位にして、③が②のお臍責めて泣かせて~…その後5回イカせて王様ゲーム終わりな」
「はぁ!?ハードすぎるから…っ」
「ダイエット目的だしな、ハードにしないとダメだろ」
「って事で、凛どけ」
「…ちぇ」
凛くんと悠斗がポジションをチェンジすると、悠斗の手が優しく腹部をなぞり出した。
「あ…っ!」
「爪で触るの弱かったよね」
「やめ…悠斗っ、俺もう無理…!助けてっ」
「んー、王様の命令が遂行出来たらね」
「んっ!?ぎゃあっ…ひぁぁぁぁあッッ」
お臍周りに爪を立てた悠斗の指が這うと一気に鳥肌が立ち、背中がのけ反った。
「お臍弱すぎ。…いっぱい力入れて耐えといて」
「──ンン、んんっっっやぁぁぁぁあ!!」
悠斗はローションをお臍の穴へたっぷり垂らすと、優しく指を挿入した。クチュクチュとやらしい音を立てて掻き回されると反射的に体がのけ反り、ピンと足が伸びた。
「イキそうな反応見せるな、可愛い」
「ぃぁあ!いァッっ、ゾクゾクする…!離してぇ…っ!指っ、動かすなバカァァッっ」
動けない様にハルヒがガッチリ腰を押さえつけると、悠斗の指は奥を突くように穿り出す。ゾクゾク体全体が変な感覚に襲われて足が震え出した。
「待っ、何っか、へんっだめ…やめっ!!ふぁっ!!離せ…!離して…っおねがいっ」
「もしかしてここでイケんの?…イッてみなよレン」
「ちがぁ…!イカないっ、イカ、ないけどっ…!おかしっ!体が変なの…っ離してってぇ…!お願い、悠斗っやめ…、やめてぇっ」
「だーめ、どうなるかやってみよ」
「あ…っ、あ、やめ…っ待ってぇ…離して…やだっ、」
「エロ。エッチしてるみたいだな」
クスッと笑いながらお臍へ入れられた指がモゾモゾと動き、空いている手でお臍周りや下腹、腰を撫で回されるとゾクゾクした感覚が消える事がなく、湧き上がるような何かが現れた。
「やば…待って…なんか、ほんとに…イキそ…やだっ」
「ここ触ったらもっとイキやすくなるかな」
「ひぁぁ…っ!?」
後ろで大人しくしていたハルヒが再度乳首へ手を伸ばすと、爪で優しく引っ掻く刺激を与えてきた。
「あ…ぅぅっ…おかしい…!やばい…っ!~~~ンンンン…ッッ」
悠斗の指が苦しくならない程度に奥へ進み、ハルヒの指がキュッと乳首を摘んだ瞬間、ビクビクと何度も体が痙攣し、体の奥からフワッとした何かが押し寄せて力が抜けた。
「…ふぁぁぁぁ……っっ」
俺の体の反応が落ち着き、蕩けた間抜けな甘い声が響くと、二人の刺激は止まった。
「…可愛い。下触らなくてもイケる様になったの?」
「!!…イッてねぇよバカ……っ」
自分でも分かる程に明らかな絶頂だったが、下を触られてないのにイケるなんて認めたくなくて、俺は目の前に居る悠斗を睨み付けた。
「そんなトロトロに蕩けた顔で睨まれてもなぁ」
「レン、本当にイッてねーの?」
「イッてねーよ。あんな刺激でイケるわけねーし」
ひょこっと顔を見せたハジメがニヤニヤとアホ面で聞いてくるので、思いっきり睨み付けると、ツツっと脇腹をなぞられた。
「ひぁっ!?」
「イッてねーならあと5回、みんなでイカせてやらねーとな」
「…ま、待って…!うそ!多分イッた…!さっきイッたから…あと4回にして…っ」
「ふぅん、何回も聞いたのにイッてないっつってたじゃん?嘘つきには追加であと5回~合計10回頑張ってイッてみよー」
「はぁぁあ!?イケるわけねーだろバカか!!……え?本当に?待って…待っ、うぎゃああああ!!」
青ざめて逃げようとする俺に4人の手は容赦なく近付いてきて、その後俺は本当に約束の回数通りイカされる羽目になった。
◇ ◆
「レン…痩せた?」
王様ゲーム後、再び図書委員の女子に話しかけられた。
「…ダイエット頑張ったからな」
「へぇ。なんか、やつれてて可愛くもなくなったね。更にモテなくなりそう」
その言葉を聞いて手に持っていた本がバサっと落ちていった。それと同時に怒りの感情が湧き上がる。
「………誰の所為だと思ってんだバカぁぁ!!」
「はぁ?勝手にダイエットしたのはそっちでしょ?バカはそっちじゃん!」
図書室には暫く俺達の怒号が響き渡った。
──その後、みんなのおかげですっかりと引き締まった俺は修学旅行を満喫することが出来た。残りの学校生活も特に変わることはなく、定期的に王様ゲームをしたり、普通のゲームをしたり、遊びに行ったり。みんなで騒がしい日常を送り充実した日々が流れたのだった。
end.
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