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「可愛く素直で居てくれたら、嫌な事はしないからね。じゃあ少しだけ休憩してて。ちょっと外に出てくるから」 ある程度俺の呼吸が整い冷静になってきた頃、男はそう言って部屋を出て行った。その瞬間一人になった安堵感からか、かなり大きめの溜息が出た。 完全に気配がなくなったのを確認すると、俺は怒りが沸々と溢れ出てきた。 「あいつ……ちょっとイケメンでテクニックがあるからって調子乗りやがって…犯罪者め」 居ない間に力任せに拘束が取れないか暴れてみたり、暴言を吐いたりして過ごしていると、カチャッと扉が開いた。 先程とは違い、街で俺に声をかけてきた複数のメンバーと共に中へ入ってきた男。その姿を見て、俺は暴れていた体を止めて素直な表情を作った。 「…あの、この人たちは…」  「カイくんの躾をする人達だよ?」 「躾…?もう嫌な事はしないって…」 「ふふ、この部屋にカメラあるんだよ?一人でお話ししてたよね」 げ。思いっきりバレてた。 その言葉に、俺は全身にぶわっと汗が吹き出たのが分かった。 「俺の事をイケメンでテクニックあるって思ってくれてるのは嬉しいけど、さっきの躾じゃまだまだみたいだったからお手伝いしてもらう事にしたよ」  「誤解ですっ!さっきのは…その…」 当たり前だが言い訳なんて出てこない。そこまで言った後は言葉が続かず、俺は目線を下にした。   「はい、みんな可愛いお肌堪能して。でも大事な場所は触っちゃダメ。俺専用だから」 男の言葉を合図に、複数の男達は俺の周りを取り囲んだ。一人の刺激でもキツかったのに、複数で来られたら余計キツイに決まっている。意味があるか分からないが、俺はイケメン男に涙ながらに訴える事にした。 「あ、あなた以外に触られたくない…っ!俺はあなた専用なの…!」  「サラッと思ってもないことが言えるようになったのは偉いね。こんな状況じゃなければ嬉しかったよ。いつかは心からその発言が出来るようにしようね?はい、じゃあ始めて。俺はここで見ておくから」  「ひゃっ…!!」 男達はソフトタッチで俺の肌全体を撫で始めた。ゾワッと鳥肌が立ったのが分かる。 「んぁ…っ」 男達の指の動きはぞわぞわして気持ち良くて、一気に変な気持ちにさせた。 「はぁ…んんっ」 我慢出来ずに漏れた声が部屋の中へ響く。それを恥ずかしいと感じる余裕もない程に絶妙な力加減の刺激が支配した。 指を激しく動かされたらおそらくくすぐったくて耐えれないので、今の刺激はまだマシと言える。おそらくトロンとした表情になっているであろう俺の顔を、イケメン男は満足気に眺めていた。 「カイくん、気持ち良い?」 「…はい」 「それじゃご褒美になっちゃうね?」 ニコッと黒い笑みを向けられたと同時に、男達の指は激しくなり、身体中にくすぐったい感覚が送られた。 「んぁぁぁぁぁっっ!!」 「苦しい?」 「くるしっ…ひゃはははははっっ!!」 「さっき十分分かってくれたと思ったんだけどな」 耳から足先まで複数の男にくすぐられながら、俺は笑い転げて涙を流した。そんな時にイケメン男がこちらへ近付いてくる。 「許してぇぇ…っ!ごめんなさいっ!」 「さっきも言ってたよね?」 「ひゃはははは!!」 「謝罪するのに笑ってるなんて変でしょ?きちんと言わないと許してあげないよ」 こんな大勢で笑わせて来てるくせに何を言ってるんだコイツ。涙で濡れた顔で力いっぱい睨むと、男はニヤッと口角を上げた。 「じゃあ一旦ストップ」 イケメン男がそう言うとピタリと止む刺激。叫びすぎて咳き込む俺を優しく撫でる手。 「次はせっかくだし、これ使ってみようかな」 取り出したのは耳かきだった。もちろんそれが何かは分かるが、どうやって使うのかが分からない。俺が不思議そうに見つめていると、説明するように男は口を開いた。 「…例えば、ここをこうやって引っ掻いたり」 「ッッ!?」 グイッと俺の二の腕を押さえて脇の窪みに耳かきを当てがうと、カリカリと引っ掻いた。 「ぁぁあァァッッ!!何っ、やめっ!!」 ただでさえ動けないのに二の腕をガッチリ持たれると少しも動く事が出来なくて。耳かきの刺激に驚く位体が跳ねた。 「やめっ、ゃめて!!」 「こうやって刺激されるとキツイでしょ?」 「ひゃははははっぁぁあっやめてぇっ!!」 「もう片方もしてあげて」 「やめてっおねがっぁははははは!!」 両方の脇を耳かきで刺激されたらもう泣き叫ぶしか出来なかった。このまま続けられると体がもたない。 「だめっやばいっ!死んじゃうっっ」 「そんな簡単に死なないよ。足の裏もしちゃおうか」 「やだぁぁぁぁぁぁあ!!!!!」 力いっぱい叫んだのも虚しく、別の男が足の親指をガッチリ掴んで固定させると、カリカリと耳かきで土踏まずの辺りを引っ掻いた。 もう片方は踵を刺激し、それぞれ違う動きに慣れることも出来ずに、ひたすら笑うしか出来なかった。 「あぁ…っもっ…無理っ」 足がガクガク震え、体がおかしくなった辺りで刺激が止まる。やっと終わった刺激にガクンと力尽きると、汗やら涙やら涎やらで顔がぐちゃぐちゃになっていた。 「可愛い顔が台無し」 タオルで丁寧に顔を綺麗にしてもらったのだが、それが恥ずかしくて堪らなかった。 「カイくんが悪いんだよ?最初から言ってるよね、素直で可愛く俺を求めてくれたら嫌な事はしないって。違う?」 「…っ」 勝手に連れて来たのはお前らだろう。心の中で思った事は山程あるが、今みたいな攻撃をされると太刀打ちなんて出来ない。悔しくて唇を噛み締めていると、優しく頬を撫でられた。 「そんなにみんなにこちょこちょされたのが恥ずかしかった?顔もぐちゃぐちゃになってプライドが傷ついちゃった?」 「う、うるさいなっ」 更に恥ずかしくてキッと相手に睨みつけた。 「ごめんごめん、さっきのはかなり辛かったみたいだね。次は気持ち良い事してあげるから許して」 「もう…やだっ、やめて…!」 「この椅子ね、倒れるんだ。足も広げる事が出来るしやってみようか」 「うわっ!?」 リモコンを操作すると、体が後ろに倒れ始めた。急に動いた事に驚き声を上げると、次は足が開き始めた。 「あ…っちょ、待って!!」 カパッと開かれると、もちろん大事な所が丸見えになるわけで。複数の男達が見守る中、俺は必死に制止の声を上げ、足の拘束を外すべく全力で力を込めた。 「ぁぁぁぁ!!いやっ!!いやいやいやいや!!」 さっきまで見られていたとは言え、開脚されてこんなに丸見えになるのは訳が違う。体全体が熱くなるのを感じながら必死に叫んだ。 「やめっ見ないでっ!!いやぁぁぁぁ!!」 「カイくんの恥ずかしい所が丸見だね。電気も一番明るく付けてあげる」 「嘘…!やめてっ!!」 スイッチを操作されると、薄暗かった部屋が明るく照らされた。あまりの恥ずかしさに思いっきり暴れるが、ビクともしない。男達の視線が俺の股間に集まるとおかしくなりそうだった。 「可愛い」 「見ないで…っ」 満足そうに呟きながら俺の股間へ顔を近付けると、間近で観察を始めた。それが見えて俺は余計パニックになる。 「カイくん、お尻の穴もしっかり見えるよ」 「いやぁぁぁぁあ!!」 「ふふ、見られたら恥ずかしくてヒクヒクしちゃったね。綺麗な色。誰にも汚されてないみたいで安心したよ。ほら、みんなも見て?触るのはダメだけど」 「やめろ!!見んなっ変態どもめ!!」 「あは、よっぽど恥ずかしいんだね」 何を言ってもやめてもらえず、みんなで俺の恥ずかしい場所を観察しながらニヤニヤ笑っていた。羞恥で溢れる涙は大量で、ボロボロ零れ落ちた。 「じゃあ次は気持ち良くしてあげる。これを使うね」 次に取り出したのは筆だった。複数の男達も手に持ち、俺の様々な場所へ配置された。 「やだ…っ」 フワッとしたものが体全体に触れるとサワサワと上下されて動かされた。くすぐったいむず痒さに、体はまたビクリと跳ねた。 「ふぁぁぁ…っ」 さっきのくすぐり責めで敏感になっていた体にはゾワゾワした優しい刺激も耐えがたい。全身に鳥肌が立つ感覚にブルリと身震いした。一人の男の筆が胸元を滑らせている時、ツンと毛先で乳首をつつかれた。 「ひゃっ」 「あ、カイくん胸も感じるの?」 すぐに俺の声に気付いたイケメン男は、こちらへやってきた。 「ぷっくり主張してきてるね。くすぐられて感じてたのかな?」 「違…っ」 「ねぇカイくん、凄く可愛らしい綺麗なピンクだね。今まで誰かに触られた事なかったの?」 「…ない、です」 「じゃあ俺が初めてなんだね」 イケメン男は嬉しそうに言うと、先程まで俺の乳首に触れていた男を別の場所に移動させて自ら俺の乳首を筆で撫で始めた。 「ぁ…んっ」 自分でも分かりやすい程に感じた声が出てすぐに口を結んだ。 「声我慢しないで。気持ち良い?」 「…っ」 口を結んだままフルフルと横に首を振ると、クスッと微笑んで言った。 「俺の質問にはすぐ答える事って最初に言ったよね?乳首、気持ち良い?」 「…っはい、」 「いい子だね。小さいけど、すごく主張してるね。いっぱい触ってあげるからね」 「はぁ…っぁ、あ…!」 一度口を開いてしまうと、声を抑えることが出来なくなり、恥ずかしくなる位に甘い声を出しながらも素直に刺激を受け入れた。 「乳首以外に気持ち良い所はある?」 他の人も含め、耳から足先まで這わされている筆。正直何処が気持ち良いかなんて分からない。 「わか、…ないっ全部…気持ち良い…」 極力変な声が出てしまわないように、途切れ途切れにそう答えると、男達は満足そうに笑った。 「全身気持ち良いんだね、可愛い。表情もトロトロ。暫くこうやって全身を撫でてあげるから」 「はぁ、ん…っ」 俺は体を震わせながら、快感に負けてコクコクと頷いた。 「今度たっぷり乳首も舐めてあげるからね。次はこっちを撫でてあげる」 イケメン男は移動すると、俺の開かれた足の間へ入って来た。 「あ…!やっ、」 どれだけ快感で蕩けていても、そこを見られるのは羞恥を感じて声を上げる。 「筆で撫でられて、大きくなってるね。分かる?カイくんからトロトロ溢れてる」 「やめ…っ言わないで…」 筆で先走りを拭うと、わざとらしく見せつけてきた。毛先はぐっしょりと濡れており、それが羞恥を煽る。 「見せんな…っ、バカ…」 「バカって。言い方可愛いなぁ。けどそんな事言うと意地悪しちゃうよ?」 「ひぁ…っあっ!」 濡れた毛先を先端へ当てると、クルクルと円を描くように筆を走らせた。少しチクチクとする刺激が先端を襲う。 「はぅっ、やだっ!それやだぁ…!」 尿道口を刺激するような動きに変わると、俺が背中がのけ反った。 「やめてっ!!やだやだっ!!」 「これ気持ち良い?」 「ぁぁあっ、もぉっ、やだぁぁ!!」 竿を持って俺の自身を支えながら筆の動きは変わらない。筆特有の刺激に俺は足を痙攣させた。 「ゃ…!待ってぇ…!イッちゃいそう…!」 「んーイッちゃうの?筆で触られただけで?」 「ぅるさ…っもぉぉっ!イクっ、イク!!」 毛先で先端を刺激されながら、緩く竿を上下されると俺は足首をピンと伸ばして欲を吐き出そうとした。──が。 「はい、みんなストップ」 その声が響くと、全ての刺激は止まり、俺の思考も停止した。 「え…?何…」 「躾はこれくらいにしておこうか。じゃあ俺たちは少し休憩してくるね?」 優しくて冷たい笑顔で俺を見ると、イケメン男以外は部屋から出ていった。最後まで残った男が俺の耳元へ移動すると、吐息混じりで囁いた。 「…カイくんが泣いて狂うまで、たっぷりと焦らしてあげるからね」 「…!!」 「じゃあまたあとでね、カイくん」 「待って!!」 男は面白いほどにニヤけた面を見せると、無情にも部屋から出ていった。熱い体は一番イイ所でお預けをくらい、苦しくて仕方ない。 「はぁ…? 嘘っ…ひどいっ!」 誰も居ない部屋で泣きながら叫び続けた。 →

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