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⑤
※性器を連呼しますのでご注意下さい※
「ふぁぁぁあ…っ」
何の刺激もない放置と、イケない程度の刺激がある放置では精神的に違ってくる。
「イキたい…っ助けて!!イカせてぇぇ!!」
体を捩らせ、少しでも良い所へ当てようと試みるも少ししか動くことが出来ず、ローターをいい場所へ当たるには程遠かった。
「だめ…っもうおかしくなる…っ!!佐伯さんっお願い…!イカせて…!許してぇぇ…!!」
体を震わせながら絶叫してもただローターの振動音だけが部屋に響いた。イキたくて仕方ない体は痙攣し始め、自分でも分かる程に疲弊していく精神。
「ぅぐ…っぐすっ」
もうだめだ。恥ずかしさで流れた鼻水を啜り、俺は意識を集中させて震えながら口を開いた。
「イカせて…!俺のっチン…コ触ってイカせて下さいお願いします!!」
切羽詰まった俺の声は大きく響き、恥ずかしさでボロボロと涙が零れ落ちた。
「お願い…っ来てよ、来て!来てぇぇ!!」
グズグズと泣きじゃくりながら何度も懇願すると、ガチャリと扉が開いた。
「ふふ、かーわいい」
「佐伯さんっ…お願い、お願い!!もう限界っイカせてっお願いしますっ」
「うん、いいよ。じゃあさ『僕の敏感なおちんちん触ってイカせて下さい』って言える?」
「な、んで…っ」
「大人になった今、その言い方って逆に興奮すると思わない?」
「いやぁ!!もうさっき言ったっ、言いたくないっ!俺頑張った、のにっ」
「うん。もう少し頑張って?じゃないとイケないよ?辛いのはカイくんだから俺は言わなくても構わないけど」
ニッコリと笑う顔は悪魔みたいだ。しかし今は反抗する余裕もない。これ以上耐えられるはずもないので、歯を食い縛って気合いを入れた。
「…僕の…っおちんち…触って…イカせて下さい」
「何て?さっきと少し違うけど、忘れちゃった?敏感なって入れて?」
どんな拘りがあるんだと思いながらも、俺は息を荒くしながらもう一度言った。
「僕の敏感なおちんちん触ってイカせて下さいお願いします!!」
顔を赤く染めながらヤケクソに叫ぶと、クスッと微笑む佐伯。俺は睨みながら反応を待った。
「まだ反抗の意思があるなんて、実はタフだよね」
「いいからぁ…!ほんとにもう俺無理…っイカせてぇ…お願い…」
俺の必死な懇願にニヤリと笑いながら、次は俺にスマホを向けた。
「…は?何…」
「撮るの忘れちゃった。もう一度言ってくれる?」
「…っぐ」
怒りと羞恥で震えながら、必死に睨み付けるが、もちろんやめてくれるはずもない。震えた拳を握り締め、俺はスマホに目線を向けた。
「…僕のっ、敏感な…おちんちん…触って、イカせて下さい…佐伯さぁん…っ」
言い終えると佐伯は、はぁ…と興奮した吐息を漏らしながら満足気に笑っている。
「いいよ、カイくん。よく頑張ったね」
ローターを全て外されると、勢いよくキスをされた。そんな事より早くイカせてほしいと思いながらもキスを受け入れた。
「んぅ…っふ、ぁ…」
「カイくん、好きだよ」
俺は思ってもいない愛の言葉は返せないので、ただ深いキスを受け入れた。
「ぷは…」
絡めて突き出していた舌にお互いの唾液が絡み、ツゥと糸を引いた。俺は頬を赤らめながら佐伯を見つめる。早くイカせてほしいと目で訴えながら。
「いっぱい俺の口に出してね」
開かれた足の間へ移動すると、限界を迎えている俺の自身を口へ含んだ。やっとイケる安堵感に力が抜け、少し舐められただけで俺は体を震わせた。
「あっ、ぁあ…イク!」
「カイくん、イク時は『佐伯さんイキます』って俺の名前呼んでからじゃないとイッちゃダメ」
「ぁ…んぁっ、佐伯さ、っイク、イッちゃ…イキますっっ」
指示された言葉を思い出せないまま何度も言葉を繋げると、もう一度自身を咥えられ、先端を優しく刺激された。
「ぁぁぁっ、あぁぁぁーッッ!!」
背中をのけ反らせ、今まで散々我慢していた欲が勢いよく吐き出された。絶頂は中々止まらず、普段の倍は痙攣していた気がする。
「はぁ…っぁぁ…あ…」
長い絶頂に恍惚としながら全ての力が抜けると、荒い呼吸を繰り返した。
「たくさん出たね」
「はぁ…はぁ…」
「さっき何回も頑張ってくれたもんね、たくさんイカせてあげる」
「え…?」
黒い笑みの意味が分からず困惑していると、再び自身への刺激が与えられた。
「!? やっ、もうイッたぁっ、」
ガチャンと激しく拘束具が当たる音がし、俺の体はのけ反った。
「ぁぁぁあっ!!!らめっいやぁぁあ!!」
一度イクと敏感になるのは分かるが、自分の体じゃないような感覚なのは散々焦らされていたからなのだろうか。
「すごい反応。敏感にさせすぎたかな」
「喋んなっ、でぇぇ!!」
「ゾクゾクしちゃう?」
「ひぁああァァっっ!!イクっ、佐伯さっん、っイキますっ!!」
「どうぞ」
ビクビクと体が跳ねると共に再び吐き出された欲。出し終わった後の余韻に浸りながらクタリと力尽きた。
「カイくんの先っぽもビクビクしてる」
「やっ!ぁぁあ!!やめっ、もぅやめてぇっ」
舌先で穿るように舐められ、またビクビクと体が跳ねる。
「あんなにイカせてっておねだりしたじゃない。だから、ご褒美だよ?」
「やめっ、いやぁぁ!!もうイケないっ、だめぇっ」
「まだたった二回でしょ?」
先端を舌で突かれたり、竿を指で扱かれたりと刺激を止める気はない佐伯。追い詰められて何度も痙攣して体をビクつかせる俺。
「もぉっやめてぇぇぇ!!」
「えー?だってこうやっておねだりしてくれたじゃない。敏感なおちんちん触ってくれってさ」
先程の痴態を収めたスマホを俺に見せつけるように再生しながら、佐伯の指は止まらず俺はビクビクと背中を反らせ続けた。
「見せっ、んな変態…っんぁぁぁあ!!やめてっもぉっイケないよぉっ!!」
「こんな恥ずかしい事言ってるカイくんの方が変態さんじゃないの?」
グリッと尿道口を爪で弄られると、目の前がチカチカと光り、太腿から足先が痙攣し限界だと体が訴える。
「ひぅっっそれっやらぁぁぁあ!!」
「んー?先っぽ好き?」
「好きっじゃなっいゃぁぁぁ!!やめぇぇっ」
目のチカチカが止まらず、だらしなく開き続けた口からは唾液が溢れて、涙もボロボロと尋常じゃ無いほどにこぼれ落ちた。
「ぅっ、ああっ、らめっ!!あぁぁッッ!!」
ビクンと大きく跳ねると共に、再び絶頂を迎えた俺はガクガクと足を震わせた。
「イク時は俺の名前を呼んでからって言ったよね?またお仕置きが必要かな?」
こんな状態で言えるわけないだろと思いながらもフルフルと力無く首を横へ振った。
「ゃだぁ…っごめっ、なさ…気持ち良くてぇ…余裕っなさ、すぎて…っ」
壊れゆく精神の中、お仕置きされないように必死に言葉を絞り出しながら言うと、そんな俺の状態に気付いているはずなのにクスクスと微笑んでいる。
「今きちんと言葉を選べてるじゃない。本当に余裕がない時はね、そんな事も言えないんだよ?」
その言葉に俺は絶望した。必死に絞り出した言葉が墓穴を掘ることになろうとは。
「お仕置きは何だったか覚えてる?たーっぷりこちょこちょしたげるね?」
「!!ごめっなさい!!許してっ次はちゃんと、言うからっやめてっ」
力無くも暴れようとした腕からは拘束具が小さく当たる音が響いた。もう抵抗する力も殆ど残っていな事が分かる。こんな状況でそんな事されたらおかしくなる。
「今この出来上がった体にはどれくらい効くのかな?」
佐伯は体を移動させ、サワサワと脇腹をくすぐる。その瞬間ビリッと電気が走ったような不思議な感覚が頭を支配した。
「やっぁぁぁぁあ!!ダメっ待って今っやばい!!」
「本当?じゃあお仕置きのしがいがあるね」
こちょこちょと脇腹や脇に指を這わされると今までにない程のくすぐったさに、俺は口をだらしなく開きながら泣きじゃくった。もう力も入らないと思っていた体は無理矢理に暴れさせられ、ガシャガシャと激しく拘束具が音を鳴らした。
「じゃあ徹底的にやっちゃうね?」
手に取った耳かきを見せつけると、ニッコリと佐伯は微笑んだ。
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