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⑥
「ぁぁぁぁあ!!」
肌に触れられる度、俺は悲鳴を上げ続けた。
俺が何をしたと言うんだ。どうしてこんな事されないといけないんだ。頭の中で思いながら、終わりそうにもない攻めを受ける。
「カイくん本当敏感」
曝け出している脇の窪みを耳かきでカリカリと引っ掻かれると腰が跳ね、涙が溢れ、何なら全部溢れている気がする。
「ひゃめっ、むりぃっ、やめでぇぇぇ!!」
「ほーら、カイくんこちょこちょ~」
「やぁめろぉぉぉぉ!!」
「ねぇ、窪みを引っ掻いたら体の跳ねが凄いけどそんなにダメ?…恥ずかしい位に顔もだらしないよ?」
執拗なくすぐりと言葉責め受け続けて数分が経った。
寸止めされていた時、もう少しで精神的に崩壊すると思っていたが意外にもまだ意識を保てている事に驚いた。いっそ壊れてしまえば楽になるのに。
「たっぷりとお仕置きしたら、ちゃんと体が覚えてるかどうかまた何回でもイカせてあげるからね、ちゃんと俺の名前呼ぶんだよ?」
「こんの…っくそがっ!!」
「あれ?また始めからやり直すつもり?」
「あっひゃぁぁあはははっっ」
スーッと耳かきが脇腹を滑り、肋骨辺りを優しくコリコリと刺激する動きに変わった。
「ぃぁああああ!!!」
「へぇ、これ効くんだ。可愛い、全部感じちゃうね」
魚のように跳ねる体はもう自分では制御出来ない。
「ゆるひ…っもぉ…休憩させっ、くらさ…、」
「んー、カイくんが本気でやばそうなら休憩入れるから安心して」
「もぉ、本気で…やば、ぃよぉ…」
「そうかなぁ。さっき俺に悪態つけるくらい元気そうに見えたけど」
耳かきが移動する度に面白い位に体が跳ね続けた。
「ここもカリカリ引っ掻いてあげるよ」
「ひゃァァァァッッ!?」
優しく乳首をくすぐる様に耳かきで触れられるとビリッと激しい刺激が襲った。
「感度上がりまくってるね」
「誰の…っ、所為だよ…っ覚えてろ、よッッ」
「ふふ、何でまだそんな事言えるの?…実はドMなの?いじめてほしいのかな?」
「違…っまじでお前、腹立つんだよっ!!」
「そっかそっか」
「ふぁ…っあっ、やぅ…カリカリ…っしな、でぇっ」
「快感に弱いくせに、強がっちゃダメだよ?…こうやってしつこく責められちゃう事になるんだから、そろそろ学びなよ」
「ひぁぁぁあ…っやらっ、乳首やぁぁぁぁ!!」
「うんうん、そうだろうね。辛いね、でもやめないよ?…カイくんが悪いんだからさ」
完全にぷっくりと主張した乳首。
片方を耳かきで穿られながら、もう片方は指で摘まれてクリクリと捏ねられた。
「やぁぁぁぁあ…ッッ、許しっ、佐伯さん!!」
そこからはニコニコと笑みを向けられるだけで、佐伯は特に何も言わずに執拗に乳首だけを責め立てた。
ビクビクと痙攣して呼吸もおかしくなってきた頃、漸く刺激が止まった。
「…っ、」
終わった頃には体が汗でびしゃびしゃだった。顔もかなり気持ち悪いのできっと色々垂れていたんだろう。
「…はぁ、カイくんすっごいエッチな顔になってる。可愛い…」
パシャリと撮影されるが、反抗の言葉は出てこない。
スマホの画面をうっとりと眺めながら嬉しそうにする佐伯にドン引きしながら、ズッ、と音を立てて鼻を啜った。
「じゃあきちんとイク時に俺の名前を言えるか試してみようね。言えなかったらずーっとカイくんの弱い所責めるからね」
「も………イケ、ない…っやめて…」
俺のか弱い声は見事にスルーされ、キュッと中途半端に熱を持ったままの自身を握られた。疲れ切っていても、体は素直に反応してしまう。
「やぁぁ…許し…ごめ、なさ…もぉぉ、無理ぃぃ…」
緩々と竿を扱かれると、ピクッと腰が跳ねた。ブンブンと力無く首を振って必死に制止を求めると、逆に刺激が追加された。
「-----ッッ!?ひッッ、ァァァァ!!」
尿道口を穿るように耳かきが動くと目の前が真っ白になる位の刺激が襲った。
「流石、先っぽは弱いね。どう?ちゃんと竿も触ってあげるから何回でもイッてね」
「イッ……ダメダメダメダメダメ!!ぁぁあっっ!!佐伯さっ…イク!!イキますっ…──イッ、」
「はーい、ちゃんと俺の名前呼べたね。さっきは3回目で言えなかったよね?…3回きちんと俺の名前呼びながらイッてみようか」
「ふざけ…ってめっ…、ひぁぁぁぁああ!!今ダメぇぇえぇええ!!」
クチクチと変な音を立てながら先端を弄られるとまたチカチカと目の前に光が散り、絶頂が襲いかかる。
「やぁぁぁ…っく、そ…っも…っやめ、ぁぁあ!佐伯さんっ、イク…イ、キます…ッッ」
「うんうん。いい感じだね」
体が異常に痙攣しながら絶頂すると、もう吐き出す物が無くなったのか放出された気配はない。
「カイくん、もう出ないみたいだね。可愛く先っぽがパクパクしてるだけだよ」
「~~ッッあああ、あ、あ、あ!!!やめっ」
耳かきが近くに置かれると、次はクニクニと爪で弄られた。
「凄いビクビクしてる。あと1回。カイくん頑張って」
「ぅぅぅ…っつ、くぅぅ…ぁぁぁア!!」
背中が跳ねて激しく悶えていると、もう一度絶頂の兆しが見えた。これで名前を呼べば解放される。何とかトビそうな意識を保ちながら、その時を待った。
「さ…っ、佐伯さ、ンンンッッ、イくっ、ン──~~っ、ぅ、ぅぅっ」
ビクビクビクッと激しくて長い痙攣が続くと、刺激は止まり、俺は泣きながら力尽きた。
「はーい、よく出来ました。これからもちゃんと俺の名前呼んで可愛くイクように」
「…っ、」
今の俺には逆らう事が出来ず、ただ力無くコクリと頷く事しか出来なかった。
「さーて、せっかくここまで体が出来上がってるから一つ試したい事があるんだよね。カイくんってさ…何処も弱いけど、特別ここは苦手だよね?」
今まで自身に置かれていた指が腹部へ移動すると、お臍周りをクルクルとなぞられた。
「は…?嘘…っも………無理……」
「そんなに激しい事しないから安心して?」
安心なんて出来る筈ないが、出来る事もないのでされるがままになっていると汗を拭った佐伯の指がお臍の穴へ挿入された。
「一番最初はお臍にしようね、カイくん」
「…?」
「今は可愛いここでしかイケないよね?」
そう言うと、散々いじめられていた自身をキュッと握られた。
「んっァァッ!!もう触っ、ないで…ッッ」
「お臍だけでイケるように今から開発していこ?」
佐伯の声色は本気で、俺は不気味な雰囲気にゴクリと喉を鳴らした。
◇ ◆
「あっ、んんっ、やめてぇっ」
足をM字に開脚していた椅子は変化し、両手と両足をピンと一直線に伸ばすような体勢にさせられた。
そして少し腰が上がり、お腹が突き出るようにされると、触りやすいお腹をコショコショとくすぐられた。
「お腹触りやすいね、この椅子凄いでしょ?拘束力も凄いし気に入ってるの」
「知らなっ…ひゃぁっ!!」
「カイくんのお臍は綺麗で可愛いなぁ~よく見えるよ」
「みなっ、でぇぇっ!!」
「じゃあたっぷり可愛がってあげるからね」
佐伯はお腹に口を近付けると、ゆっくりと舌を這わせた。
「ひゃぁぁぁあっっいやぁぁっ」
「お腹舐めただけだよ」
敏感な上、弱い箇所を舐められると自分でも面白い位に体が跳ねた。
「やめてぇぇぇっお臍はいやっ、いやぁっ!だめっ」
「まだお臍舐めてないでしょ、ゆっくり焦らしてから舐めてあげるから」
ツツ、とお臍周りをなぞるように舌先が這うとそれだけでビクビクとした。
「ほら…俺が少し舌を伸ばすと、お臍舐めれちゃう」
「やめぇ…っやだっ、いやだぁっ」
「何で嫌なの?気持ち良すぎるから?」
「…っぅ、ん…何かっ感じすぎて…自分じゃなくなりそうだから…!」
「そっか、なら続けよう」
「んっ、ひぁっ…!!ぁぁぁんっ」
自分でもお腹やお臍を舐められるだけで声が止まらないなんて驚いた。でも佐伯の舌が這う度に自分の体が別のものになってしまった位に制御出来なくなる。
「カイくんの可愛いココ、さっきあんなにイッたのにまた大きくなってるね」
クスッと微笑みながら緩く自身に触れられると、もう感じすぎておかしくなりそうだった。
「い…っイッちゃ、佐伯さっ」
「だーめ…今日は俺の合図とお臍の刺激だけでイケるように特訓ね?」
「無理ぃ…そんなっ、」
俺の言葉を無視して、自身に手を添えながら、お臍へ口付けると、穴を刺激するように細かく舌が動かされた。
「ぅっひぁっ、あーーーー!!!?」
ビクンと激しく椅子を揺らすと本当にイキそうだった。自身をもう少し強く触れられていたらそれだけでイッてしまいそうな程に、お臍の刺激は強かった。
「あ、イキそうだった?いい感じだね」
お臍から口を離すと感心したように佐伯はそう呟いた。すると、椅子はもう一度変化し、一番最初と同じ形で足は広げたままで座った状態に戻された。
「カイくん」
「ひぁっ」
「今からイカせてあげる」
「やぁ…っ耳、やめっ」
耳の近くで言葉を囁かれるだけで背中がゾクゾクとし、涙が快感でこぼれ落ちた。
「カイくん、俺がイッていいよって言うまではイケないからね」
優しく、そして意地悪な言葉を放ちながら耳の穴へ舌を入れられると先だけを細かく動かして中を愛撫された。
「ぁっ、やっ、動かさないでぇ…っ」
「カイくん、お臍触るね」
「ふ…っぁ…!だめ…っ、だめ……」
自分でも徐々に声が小さくなっていくのが分かった。耳への刺激で頭はふわふわして今は快感しか分からない。
「カイくんはね、お臍触られたらイッちゃう体なんだよ」
フワフワとした意識の中、佐伯に優しく諭すような口調で囁かれると、本当にそうなんだ、と思い込んでしまう感覚に陥った。
「…ぁ…ん、」
「カイくん、気持ち良いでしょ」
耳元でそう囁きながら、ゆっくりとお臍へ伸びてくる指。触れた瞬間にゾワッと全身に鳥肌が立った。
「ぁぁ……っ」
「気持ち良い?」
意識がぼんやりとしている中、佐伯の声だけが響く。
「…き、もちい…」
「お臍でイッちゃおうか」
ゆっくりとお臍の穴を指で愛撫しながら。
そして耳にも息を吹きかけたり、中へ舌を入れたり。
もう佐伯の声と音しか聞こえない。気持ち良い。ダメだ。初めて感じたフワフワした感覚に、俺は小さいか細い声で囁いた。
「ぃく……佐伯さん…イッちゃう…」
「うん」
──イッて?
「! ふぁぁぁっ、」
最後に低い声で囁かれると、俺の意識にはその声だけが響き、その瞬間にビクビクッと体が大きく痙攣した。
「ふぁぁ……」
だらしなく声が漏れると、俺は今までにない位に脱力した。
「ふふ、案外直ぐに出来るものなんだね」
俺にはその言葉の意味が理解出来ず、ただ今までにない気持ち良さに恍惚とした。
今までにない快感に荒い息を吐いていると、佐伯は優しく俺の頭を撫でてくれた。
「好きだよ、カイくん。これからもっと色んな所を開発してあげる。俺が欲しくて堪らないくらいに、俺が居ないと生きていけないくらいになってね」
「…だ、れが…なる、かよ…バカ」
「ふふ、明日からもゆっくりゆっくり体から俺を求めるようにしてあげるからね」
ニコッと優しい笑顔が向けられたと同時に、俺は疲れ果ててそのままゆっくりと目を閉じた。
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