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「まーちゃんといっぱいセックスしたいけど、でもまーちゃんが疲れちゃうから」 「俺がもっと体力あったら、性欲魔神の裕貴にいっぱい付き合えたのにな」 「それでもまーちゃんのこと好き、大好き」  裕貴の腕がぎゅっと抱きしめて、頭をもたげてくる。時折見せるこの仕草が、可愛らしくてしょうがない。  俺は裕貴の腕を軽くほどき、裕貴と向き合う形で座り直した。 「まーちゃん……?」 「俺は、裕貴みたいに若くないし運動嫌いだから体力もないけど、それでも裕貴のことはずっと好きだからな」 「うん、知ってる!」  どちらからともなく顔を近付けて、そっと唇が重ねられた。毎日触れているはずの感覚は全く飽きることなく、むしろどんどん離れがたくなっていく。  何度も軽く触れ、次第に舐め合う行為となっていく。舌先が触れ合うと、互いに深く絡め合ってくちゅくちゅといやらしい音を響かせる。  頭がくらくらとして裕貴の感覚以外何も考えられなくなっていく。俺は裕貴の腕を掴んだ。  すると、裕貴はそっと離れてしまった。 「っあ……ひろ、き……」 「なぁに?」 「ベッド、行く……」 「うん、分かった」  俺は裕貴に抱え上げられてリビングから離れていった。

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