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第1話

一筋の光さえ届かない暗くて寒い蔵の中に僕は繋がれていた。猿轡を咥えさせられ、後ろに立っている柱に両手首を縄で縛り付けられ身動きを禁じられ、両足は閉じられないように梁から垂らされた縄で太ももを括られて大きく開かされている。大きく開かれているせいで閉まらない菊門からはいつ吐き出されたかもう覚えてない白い液体を隙間から垂れていた。 男の一物を模した機械が中で激しく振動する。その機械の質量と振動に身体を震わせて快楽を感じる。玉の中でぐるぐると回っている快楽が外に逃げたいと叫ぶが、出口を塞がれていて叶わない。玉の中の快楽は吐き出せず、溜まる一方だ。そのうち玉がはち切れてしまうのではないかと快楽の中で恐怖を覚えた。時間の感覚を忘れる程に快楽に責め立てられ、視界が何度も真っ白になる。思考さえ快楽に支配されてただひたすらに快楽を貪っていると蔵の唯一の出入り口である重たい扉が開かれる。その隙間から入り込んだ光だけが僕が唯一見れる自然光だった。快楽に潤んだ瞳で入り込んできた太陽光に照らされた宙に舞う埃を見る。あぁ綺麗だなと思った瞬間、人の影でその光が遮られた。そちらに視線を向ける。暗い蔵の中で唯一の光源であるランプに照らされているのはお父様の顔だった。

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