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深刻な恋人不足に陥ると 4
後ろから八雲さんに突かれ始めて、どれほど経っただろうか。
それがわからないぐらい気持ちよくて、快楽に溺れていた。
少なくとも、八雲さんはすでに1回達している。
そしてオレもナカに入ってきてから2回ぐらいイっている、はず。
今日の八雲さんの底知れない体力と精力に、ただ喘いで受け入れることしかできない。
「やくっ、やくも、っさぁっ…!」
しゃべることもままならず、荒い息づかいにのせて名前を呼べば「はぁっ…なにっ…?」と八雲さんも荒い息づかい。
「ああっ――!」
「俺の声でイったの…?南すごいね…」
溢れ出る八雲さんの色気にやられて、軽くイってしまう。
腕に残ってた僅かな力で体を支えていたのだが、今ので完全に落ちてしまった。
胸までべったりとベッドにつけて呼吸を整える。
「はあっ、やくもさん…キスっ…」
「っ、かわいすぎ…」
駄々っ子のようにキスをねだれば、八雲さんが噛みつくように唇を塞いでくれる。
舌を絡ませるキスじゃなくて、お互いの唇を食べるように何度も何度も角度を変える。
キスに夢中になってるといつの間にか体を反転させられて、八雲さんと正面から抱き合うような格好になっていた。
八雲さんの首に腕を巻きつけて、さらにキスをねだる。
「んっ…ちゅっ…南、ほんとごめん…もう少し付き合って」
「あっ!?」
待って今日の八雲さんの体力と精力本当にヤバイ。
まだ衰えることを知らない熱が再び穿たれる。
「もっ、むり!むりぃ…あんっ、ぁっ、とめっ…てぇ!」
八雲さんの背中に爪をたてながら、絶え間なく訪れる熱にイヤイヤと首を振る。
こんなに激しくされるのは初めてで、頭の中は真っ白。目の前はチカチカ。
ずっといいところしか穿たれてなくて、何も考えられない。
「おっ、くぅ…おくっ…やだ…!」
「奥っ…好きでしょ?」
「すきぃ…おくっ、んぁっ…すきだからぁ、とめて…」
「だーめ…俺の、気が済むまで…抱き潰すから」
抱き潰すという言葉にナカをきゅうっと締め付けてしまう。
八雲さんのか一際大きくなったのを感じて、オレはそのまま意識を手放した。
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