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③
拘束/声我慢/耳責/羞恥/鼠蹊部責/前立腺責/連続絶頂/挿入有
攻→未空
受→真白/視点
◇ ◆
今回の撮影は、マオさんでも聖さんでもなく、デビューしたての若手男優だった。
「声出せよ」
そう言葉を投げかけられると、俺は恥ずかしがる演技をしながら首を横へ振った。
今回の作品の設定は、情事中に声を出さない俺を縛り付けて無理矢理アンアン言わせよう、というもの。因みに同い年の恋人設定で最後は快楽堕ちの予定。
マオさんと拘束プレイをしてから、そういったオファーが増え始めてきた。
「…そんな態度取られると、無理矢理出させたくなるよな」
新人男優は未空くんと言う名前のかなりイケメンの男の子。荒々しい口調はよく似合っており、とてもデビューしたてとは思えない程のドSオーラ。しかもマオさんと聖さんと同じ事務所に所属しているからか何となく雰囲気も似て見えてしまう不思議。
楽屋へ挨拶に来た時はとても緊張した様子だったので役の入り様に驚かされた。
「何処触ったら鳴いてくれんの?」
黒い笑みを浮かべた未空くんは、ちゅっと俺の耳へキスをした。その刺激に背筋がゾワリと反応した。
「真白、可愛い」
今までの撮影の時は盛り上げるためにも声を出す様に言われていたし、散々みんなに敏感にされた体で声を完全に我慢するのは中々難しい。台本には中盤辺りで声が出てしまう設定なので、それまでは何とか耐えなければならないのだが。
カプリと耳を甘噛みされるともう既に声が出そうになった。
「…っ、」
「…真白さんの作品見てきましたが、もっと激しい方がいいですか?今、感じてる演技をしてくれてるんですよね?」
俺にしか聞こえない音量で問い掛けてくる未空くんは、本気で分かっていないからなのか、わざと煽ってきているのかは分からない。出来れば前者が良いが。
「…ごめん、もうちょっと加減して。未空くん、凄く上手だから中盤までに声出そう」
この前の聖さんのグダグダ撮影に反省したので、俺は恥を忍んで素直にそう告げると、未空くんは俺の耳から口を離してじっと見下ろしてきた。
「…?」
「…可愛い。いっぱい激しくしてやるから、せいぜい可愛い鳴けよ」
ニヤリと笑うと未空くんは、それだけ告げるともう一度俺の耳へ戻り、舌を耳の穴へ差し込んできた。
「…っ!」
わざと音が響く様に舐められ、手は俺の腰に触れゆっくりと撫で回す。
「…おいっ、ちょ、声出ちゃう。待って」
小声で懇願するが聞き入れてもらえず、ゆっくりと舌を動かされるとビクッと体が跳ねた。
手は頭上で下ろせない様にされていたので上手く刺激を逃すことが出来ずに焦り始めた。
「…かわい」
「未空くん、お願い。緩めて、」
「無理ですよ、頑張って下さい真白さん」
手は腰からいきなり股間へ移動すると、緩く勃ち上がった自身を扱き始めた。
「~~ッ!」
まだ序盤も序盤。ギリッと歯を食い縛って声を我慢すると、楽しそうに笑う未空くん。普通にイラッとした。
「ほら、我慢すんなって」
「…っ、」
荒い息だけ漏らしながら快感に耐えていると、先走りで濡れた先端を弄られ、声を我慢するどころか早々にイッてしまいそうになる直接的な刺激。
ビクンと激しく跳ねた後、必死に足を閉じようとするも、グイッと内股に手を添えられて無理矢理開かされた。
「…作品見てきたんですけど、鼠蹊部弱いんすよね?いいすか、触って」
耳から口を離して俺を見た未空くんはニヤァといやらしい笑みを浮かべていた。
「…!!」
フルフルと首を横に振るも、スルスルと内股から足の付け根へ移動してくる指。
「──ッッ」
親指で揉むように足の付け根に触れられると激しく背中がのけ反った。
「…っ、っ!!」
やばい。続けられると絶対我慢出来ない。
必死に声を抑えていると、左右の付け根に指を添えてグニグニとわざとらしく動かしてくる。
「~~ッッ!!」
ガクンッと体は跳ねたが何とか声は出さずに済んだ。必死に力を込めているため体はガクガク激しい震え。もう懇願する余裕もなく、拳を握り締めて必死に触れさせない様に足を閉じようとした。
「閉じんな」
「…っ」
そんな時、チラッと視界の端にスタッフさんからのメッセージが出された。
『あと10分位は声我慢して下さい』と書かれた文字に顔が歪んだ。
「ここすげー反応してる。さっさと声出した方がいいのにさ」
片手で足の付け根、片手で自身を握ってきたのでとにかくやめろと目で訴えた。
「反抗的な目」
グリッと親指の腹で先端を擦りながら足の付け根を弄ってくるコイツは本当に鬼畜だと思った。
「……真白さん、あと10分ですって。我慢出来なかったらどうなるんすか?」
「…っお前、」
「ま、頑張って下さい。イカせにいきますから」
「はぁ?ちょ…っ」
映像に入る事のない二人の会話が終わると、竿を優しく握り、ゆっくり扱きながら上手く先端を擦ってきた。
「──ッッ!!っつ、…んぅっ…!」
鼻にかかった甘い吐息が漏れると、ニヤニヤ笑う未空くん。ギリギリと歯を食い縛り耐えていると、体勢を変えた未空くんはパクリと俺の自身を咥えた。
「もう限界だろ? イけよ」
そこで喋んな!と言いたいが口を開くのは自爆行為に繋がるので必死に力を込めた。
ジュルッとわざとらしく音を響かせながらフェラをかましてくるコイツの頭を思いっきり太腿で押さえつけると更に激しくされた。
舌で裏筋を刺激されるとビクンと背中がのけ反り、その後に吸い上げられるとチカっと目の前に光が散った。
声を我慢とだけ書かれていたのでイクのは別にいいのか?というか今どれくらい経ったんだ?
切羽詰まった状況でぐるぐると考えていると、舌先で先端を刺激され、我慢出来ずに未空くんの口へ勢い良く射精した。
「…わぁ、すげーいっぱい出たな」
口を離した未空くんは、口角を上げてそう呟いた。中身が既になかったので俺の吐き出したものは飲み込んでくれた様子。
「…っ、はぁ……はぁ…」
本気の絶頂の後に撮影続行するのは本当にしんどい。荒い息を吐きながら呼吸を整えていると、メッセージが新たに出され『声は我慢せずに続けてね』と書かれていた。
「…顔トロトロ、可愛いな」
絶頂の後に優しく頭を撫でられると俺は思いっきり睨みつけた。
「反抗的な目だな、容赦なく声出させてやるよ」
ここからは声が出ても問題ないとはいえ、今まで我慢したので出すのは悔しい。
グイッと膝裏を抱えられて晒される股間に羞恥を覚えたが、悪態をつく暇もなく、未空くんは達したばかりの自身を咥えた。
「ぁ……」
「やっと出た。可愛い」
微かに漏れた声は未空くんに拾われて指摘された。
「るせ…っ」
「そんな顔真っ赤なくせにまだ強気なんだな」
ジュルッと容赦なく吸い上げられた。
「──ッ!!」
ビクンと激しく腰を浮かせて背中を仰け反らせると、俺は再び射精をした。
早々に二回もイカせるなんて何考えてんだよ。
睨みつけながら息を整えていると、グニっと一番苦手な刺激が襲った。
「ひゃあぁッ!!」
グニグニと鼠蹊部を指で押されると本日一番の大きな声が現場に響いた。一気に羞恥が襲うと、ぎゅっと唇を結んだ。
「あっ、やっ、あ!!やだっ、やだやめて!!」
抑えようと思っても二度も絶頂して敏感な体には耐えきれずに結んだ唇はすぐに解かれて甘い恥ずかしい声が漏れた。
「かわい」
広げられた足に顔を埋めると、指で鼠蹊部を弄りながら未空くんの口は蕾へと向かった。
「あ…っ!」
未空くんの舌は皺を伸ばすように蕾へ這い、ゾクリとした気持ち悪さが襲った。
今回は挿入ありの撮影だが、舌で慣らす人はあまりいないので、慣れていない刺激と場所が場所なだけに一気に体温が上昇した。
「やめっ、ばか、そんなとこ…っ!!」
俺の言葉を無視した未空くんの舌は少し挿入され、温かさにビクッと腰が跳ねた。
「あっつ。何? 恥ずかしい所舐められて照れてんの?かわい」
舌が離れると、未空くんの大きな股間が解放され、十分に慣らされる事なく当てがわれた。まぁ撮影前にしっかり慣らしているので問題ないが、今回は『強引にしてもアンアン喘ぐ』みたいな設定も含まれているらしい。
グッと挿入された自身は本当に大きくて、慣らしてきたとはいえキツイ。
入ってくる内に少しずつ快感に変えてくれる自分の体に感心していると、容赦なくいきなり前立腺を擦られた。
「ああああッッ!!」
「声でっか。真白、ここ好きなの?」
グリグリと腰が動き、ピンポイントで弱い箇所を擦られた。びりっとした刺激に足首が思いっきり伸びる。
「足伸ばしちゃってかーわいい」
「やっ!! あぁあああっ、」
前屈みになった未空くんは俺に覆い被さり、耳元に触れないように唇を寄せた。
「案外雑魚っすね。演技じゃないでしょ、この反応と声」
「な…っ」
「新人の俺にここまで喘ぐなんてね」
二人にしか聞こえない音量の会話。くそ生意気な態度に腹が立つが実際にテクはある。新人とはいえど遊び人な人も多いこの世界。俺は顔を歪めながら睨みつけると、ニヤリと笑った未空くんに腰を掴まれて思いっきり奥を突かれた。
チカッと目の前に光が舞ったと共に、俺は中の刺激で絶頂した。
「締め付けやば、イッたの?真白」
「あ…あっ、あ、」
絶頂した後も止まらない腰の動きに言葉が出せず、生理的にこぼれ落ちた涙は大量に顔を濡らした。
「イッ、~~──ッ!」
止まらない腰の動きに何度も絶頂させられると、撮影時間が終わりを迎える頃には苦しそうな声しか出せなくなった。
「真白、可愛い。俺が好き?言ってみろよ」
「好きぃぃ…っ……好き、好き!!」
声を無理矢理出させ、快楽堕ちでラストの設定の撮影は無事に終わりを迎えた。
◇ ◆
「お疲れ様でした」
楽屋でグッタリしている俺の元へ挨拶にきた未空くんは、撮影前と同じで初々しい態度でやってきた。
「大丈夫でした?マオさんや聖さんと共演出来る程の素晴らしいお相手だったので頑張りすぎちゃって」
これは本性か、作ったものなのか。考えるのも億劫なのでツンとした態度で接すると、グイッと腕を引っ張られて耳元で囁かれた。
「生意気な癖に感度ヤバくて最高に可愛かったっす。雑魚先輩」
ニヤリと笑って俺から離れると、反論する間も与えないまま「んじゃ、お疲れっした~」と帰っていった。
人気になりたいが、もうこの事務所の男優とは関わりたくない…と願いながらその場を後にした。
end.
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