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第15話

バルコニーで告白して、ゼロにキスされて、そのまま寝室へ転移した。 唇を離さないまま、少し乱暴に服を脱がされたけど、なんでかもう、恐くない。 それどころか、ゼロが嬉しそうで、俺もなんだか嬉しくて。 「ん・・・ふぅ、んちゅ・・・んぁ・・・っ」 「セナ・・・セナ・・・っ」 ゼロの手が、声が、目が、俺の事欲しいって言ってる。 もお、わかったから、あげるから。 俺の心も身体も、全部ゼロにあげるから。 「ん、ぜろ・・・すき・・・っ」 「やっと・・・俺のモノだ」 既にゼロのモノだったじゃん。 あんだけ強引に奪っといて、好きの一言がもらえないだけで不安がるとか・・・。 「ゼロ、かわいい・・・」 「可愛いのはお前だ」 ゼロはすぐ俺の事、可愛いって言う。 今まで、可愛いって言われるのほんと嫌いだった。 馬鹿にされてるって思ったから。 でも、ゼロに言われるのは、嫌じゃないんだよな。 撫でられるのも、キスされるのも、嫌じゃない。 困ったな・・・。 「ゼロってさ、釣った魚にちゃんとエサやるよね?」 「魚は釣らない」 「例えだよ。俺の事、ちゃんと・・・」 「幸せにする」 それなら良かった。 安心して、俺の全部をゼロに(ゆだ)ねよう。 「ん、じゃあ、俺も、んぅ・・・っ、ぜろの、ことぉ・・・ぁんっ」 「俺はセナが俺のモノでいてくれれば幸せだ」 「ふぁ・・・っ、ひぁあっ!」 また読心術・・・まあ、いっか。 伝わったなら、それで。 元の世界に未練はない。 これからはこの世界で、ゼロと。 「ぜろ・・・っ、ずっと・・・」 「一緒だ」 END
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コメント
1件のコメント ▼

一気読みしました❗️すっごく面白かったです🎵 エロエロも良かった🎵ここで終わりとは勿体ないです❗️ ぜひせひ番外編を宜しくお願いします🎵🎵

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