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第65話 R18

「胸も触ってほしいなんて由羽は我儘だな」 「えっ、ちがっ……ぅ」  由羽の中を出し入れしながら、希逢が胸をまさぐる。1番弱い右胸の胸の突起に吸い付き舌先で遊ぶと、もっと強く吸ってと言わんばかりに由羽の胸が近づくのだ。はう、と息を吹きかけただけでも中の反応が変わった。きゅうきゅうと吸い付いていた内壁が少し和らぎ、人差し指と中指の2本も挿れることができた。見れば由羽のものは一度出したというのにまた兆し始めている。希逢は胸への愛撫を止めずに指2本をぐりぐりと中に押し込む。そのたびに新鮮な由羽の内壁は熱く締まるのだ。希逢はこの中に自分のものを挿れたらどれだけ気持ちいいか想像して身体が火照る。いや、まだだ。挿れるのは俺がちゃんと18歳になってからだ。誕生日が来たら初めて挿れるんだ。由羽の中に。由羽の中の柔らかな内壁を想像をしただけで股間が痛いほど張り詰める。希逢は由羽をソファの上で横抱きにして背中に覆い被さる。由羽の足を少し開かせて太ももの隙間に自身の昂りをあてがった。由羽は状況が把握できていないのかぽやっとした表情をしてクッションに抱きついている。抱きつくなら俺にしろよ、と希逢は自分がクッションごときに嫉妬しているのを感じて笑いが込み上げてくる。 「ひゃう」 「っここ。想像して。俺が由羽の中に入って大好きなところをとんとんしてるとこ」  すると由羽の足の隙間が小さくなった。その締めつけに希逢もはっはっと息を上げる。 「うんっ。奥とんとんされたい……希逢くんだけだよ。俺の中に入ってもいいのは」  顔だけ持ち上げて由羽は希逢と目を合わせて言う。その時の希逢の顔面白かったな。口を半開きにして首まで真っ赤なんだもの。驚かせちゃったかな。そのまま由羽は希逢の唇に自分の唇をくっつける。好きだよ、と口で唱えながら。すると希逢が由羽を抱き寄せてため息混じりに言うのだ。 「ほんとお前。かわいすぎていつか殺しそう」  ぎゅうっと抱きしめられて酸欠になりそうだ。 「俺へのキュートアグレッションは禁止っ」  ぽかぽかと頭を撫でると、希逢はじっと綺麗な瞳で由羽を覗き込む。 「じゃあずっと一緒にいてよ。俺がジジイになるまで、そばにいて」  その瞳は迷子の子どもがようやく家族を見つけたみたいな心もとない色をしていたから、由羽はゆっくりと頷く。 「うん。俺がそばにいるよ。希逢くんのそばにずっといる」 「ああ、もー! 調子狂うな」  希逢が口が悪くなるときは照れている合図なのだと知っている由羽はこしょこしょと話す。 「でも、そんなツンデレな希逢くん見れるのは俺の特権だからね。他の人の前でそんなかわいい顔見せちゃだめだよ」 「あーっ」  希逢は由羽の意図していない上目遣いにやられて、身体がカッと燃え上がる。 「わかったよ。俺も由羽にだけしか見せない」 「いい子」  なでなでと頬を撫でられる。それは俺の台詞だろ、と心の中で呟いて由羽を後ろから抱きしめた。 「あっ……もう、イきそ……っひ」 「触ってもないのに? こんなにかちかちにさせてんの」  もみもみと由羽のものを希逢が握る。その刺激ですら由羽にとっては辛い。 「だってもうこれセックスしてるみたいだからっ」 「ふうん。じゃあ挿れたらもっと由羽壊れるな」 「やだ……壊さないで、優しくしてね」 「優しくするに決まってる」 「約束だよ?」 「ああ。約束」  希逢はそのまま由羽の太ももの隙間で出した。ぱたぱたたと由羽の太ももや腹に白濁が飛ぶ。見れば由羽も弾けていた。胸や首にまで自分の出したものが垂れている。 「そのまま寝ていい。俺が綺麗にしておくから」  目をぱしぱしとさせた由羽を見て、希逢がウェットティッシュを片手に身体を拭いてくれる。由羽はその言葉に甘えることにして意識を手放した。 「 Good boy,Good night(いい子だね。おやすみ)」  耳元で囁いてくれた希逢の言葉がミルククラウンのように頭にこだました。

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