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第91話
「挿れるよ」
一言呟けば由羽はこくんと頷いて自ら足を開いてくる。こういうふうに育てた自分をよくやったと褒めながら由羽のあたたかな胎内を味わった。ゆるゆると腰を動かしていると由羽は物足りないのかギュと足を絡めてくる。希逢の背中に腕をまわして肌と肌が密着する。由羽の腹にかけてある練乳とホイップクリームが希逢の腹へと伝う。
「あぁ……ん……はぁ……う」
ホイップクリームの甘い匂いと由羽の身体から溢れる甘い汗の匂いで頭がくらくらとする。汗を甘いと感じたのは由羽が初めてだった。腰を何度か打ち付けて前も触れてやれば由羽は簡単に達する。がくん、と背中を仰け反らして希逢の目の前に胸が近づいたのでそのまま胸の甘粒に吸い付いた。
「やぁ……胸も一緒は……むり」
とぷ、と由羽の先端から白蜜が溢れた。決壊したダムのように絶えず出てきて止まらない。目を伏せて感じている由羽を組み伏していることに言いようのない悦びを感じた。そのまま脱力した由羽を抱き上げてソファに背を預ける。由羽の腰を押さえて下からガン突きれば今度は中の締め付けが一際強くなる。
「やば。ほんと由羽の中とろとろすぎ」
「んっ……ん」
「っ」
とん、と由羽の最奥に全てを吐き出す。由羽は背筋に電流が走ったかのようにぶるぶると震えて今にも泣きそうな顔をする。
「……ああ、潮ね」
「……っ」
由羽の力がかくっと抜けて先端からしょろろと潮が噴き出て希逢の腹を濡らした。行為を終えてみればソファはホイップクリームと汗と潮でぐしょぐしょだった。
「よいしょ。風呂入るか」
力尽きた由羽をお姫様抱っこしてバスルームへ向かう。あたたかいシャワーで身体を清めてから中に指を入れて掻き出すととろとろとした白蜜が白い太腿に垂れて床にミルククラウンを作る。由羽は完全に希逢に身体を預けてぎゅーっと身体を寄せている。後処理をされているときの切ない表情と恥じらう表情とか同時に拝めるのは希逢にとって限りなく幸せな時間だった。
「今日は由羽がいろいろしてくれて嬉しかった。だーいすき」
ちゅ、と背中から抱きしめて耳の裏にキスをすれば湯船がちゃぷと凪いだ。
「後から思い出すとすごい恥ずかしい……」
「えーなんで。あ、そうそう。あのメイド服また着てね。そしたら着衣でご奉仕させてあげるから」
「……っ」
甘えるような声と表情で絆されてしまった由羽はぷるぷる震えながらも、「うん」と了承する。そのままぶくぶくと泡を浮かばせて真っ赤な顔が希逢に見えないように身体をあたためた。
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