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7.Bump~運命の出会い

「これを質屋に持って行って、金に換えるといい。これで君も、君の家族もしばらくは飢えを凌げるだろう?」  男はにっこり微笑み、そう言う。  そこで理解したのは、どうやらこの男。  本当にオレを助けるつもりらしい。  こいつは世間知らずな阿呆決定だ。  だけど、オレを助けるつもりの行動はオレの神経を逆なでした。  だって同情なんかうんざりだ。どうせ金もない貧乏なオレたちをこいつは心の底では嘲笑っているに違いないんだ!!  オレが怒っていることも知らず、奴はいいことをしたと思っているのだろう。ただ微笑むばかりだ。  施しなんていらねぇ!  同情なんてまっぴらだ!! 「いらねぇよ!! そんなもんっ!!」  オレは差し出されたサファイアを手の甲で弾き飛ばした。  サファイアはポトンと大きな音を立てて、絨毯の上に転がった。 「なんだよ、お前。貧しいオレたちを馬鹿にしてんのか?」  ムカムカ、ムカムカ。  ああ、イライラする!!  男はオレが何に対して怒っているのかを理解できずにいるらしい。瞬きを繰り返している。

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