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19.Night~捕らえられて

「よし、もういいだろう。体を倒せ」  頭の声を合図に、体が仰向けに倒された。 「っひ、あっ……っふぅ……」 (奥が……熱い)  まるで体の内部が焼けるみたいだ。 「っは……っ」  ぜぇぜぇ、と息をするオレの体を舐め回すように見つめてくる6つの目。  オレはなすすべ無く、ただ地面に転がるばかりだ。  体が疼いて、もう抵抗できない。  もし、少しでも動こうとするなら、体内から『何か得体の知らない物』が這い出してきそうで怖い。 「……っは……」  硬いものがカラカラと音を立てて転がってきたから視線をそこに向ければ……。 (ああ、やっぱり……)  オレは絶望に目を閉じた。  媚薬が入っていた空になった小瓶――。  それが見えた。  ――恐い。  全身から血の気が引いていく……。

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