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22.Night~捕らえられて

 そう思った時は、もう遅い。  体が痛みを訴えるのを止めたんだ。  体はふたたびジクジク疼きはじめていた。  オレは腰を揺らし、ため息を漏らす。  気持ち悪いと思っていた男の指を欲しがっていた。 「気持ちが悦いか? かわいいちっこいのが勃ってやがる……」 「こいつ、あまり自分のを触ってねぇのか。濃い液が出るじゃねぇか……ますますいい売り物になる」  下卑た男の笑い声が聞こえる。  おかげで、オレ自身が快楽を求めて勃ち上がっているだろうその姿が見なくても容易に想像できた。 「そうそう、この感触を覚えるんだ。ご主人様に可愛がってもらえるからな?」 「あっ、ああっ、っふぁっ!!」 「なかなか覚えが早いじゃないか?」  指を入れられて、内壁を擦られる。  後ろを弄られる悦びなんて知りたくない。 「っん、あっ……いやぁ……いやだっ、指、抜いてっ、抜いてっ、いやぁああっ!!」

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