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14.Meet Again~同衾
ヘサームが兵士なハズはない!!
だけど……。
だけどもし、『助ける』という行為はオレと接近するためだとしたらどうだろう。
オレを逃がすためじゃなく、泳がせていただけだとしたら?
オレが泣いた時、優しく抱きしめてくれた行為も、ただの演技だったとしたら……?
そして、ココで抜け荷があることを知ったのは、オレの後をつけて来たからだったとしたら……。
タイミングの良さもすべて頷 ける。
それはまるで、大きな石で頭をぶつけられたみたいな衝撃だった。
「俺が連れ帰る。いろいろ聞きたいことがあるんだ」
「承知いたしました! おい、王の元へ引き上げるぞ!!」
兵士のひとりが号令を出し、引き上げを命じると、ひとり、またひとりと去っていく。
どうやらヘサームはかなりの重役に就いている人間らしい。
群がっていた兵士たちが、ヘサームの一声で素直に引き上げていく……。
オレが周囲を窺 えたのはそこまでだった。
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