147 / 158

7.番外編~Passion

「……ヘサーム、ヘサームッ!!」  オレをこんなふうに乱れさせているのにもかかわらず、孔の中を擦る指は消えなくて、腹の奥がジリジリする。 「っひ、あっ、やぁんっ!! も、いいからっ、もう中、ほぐれてるからぁあっ!!」  グチュ、グチュッ。  さっき、オレ自身を扱いていたからだろう。先走りが絡んでいるヘサームの指が内壁を擦るたびに聞こえる水音。  中にあるオレの敏感な部分を何度も擦られ、痺れるような感覚が襲う。 「やだっ、ヘサームっ!! もっ、おねがっ、ヘサームが欲しい。ヘサームをちょうだいっ!!」  イヤイヤを繰り返し、女みたいに女々しくすすり泣くオレ。  もう、悠長に構えてはいられない。  ヘサームに与えられた快楽に耐えられなくて、なりふり構わず駄々をこねる。  オレの孔を擦っていた指は消え、代わりにオレの腰がベッドから浮く。

ともだちにシェアしよう!