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 「じゃ、皆お疲れ様。今日はもう鍵閉めちゃうから急いででてねー」  社長の声がかかると皆談笑しながら帰り支度を始めた。中にはすでに準備が済んでおりもう扉に向かい始めている者もいた。追いかけるように社長が言う。  「あ、そういえば今月分の営業成績まとめてるから各々確認しておくように。メールで送ってるはずだからよろしくね」  皆が適当に返事をしている中ひとり僕は思わずため息をついてしまった。今社長が言った成績は間違いなく自分が最下位だからだ。それもおそらくぶっちぎりで。  もう一回大きなため息をしてから部長に声をかけた。  「社長、もう少し残っていくので戸締まりは僕がします」  「佐田くん今日も残ってくの?いつも言ってるけどあんまり遅くまではだめだからね」  「わかってます。すみません」  「じゃ、戸締まりだけしっかりね。お先に」  「はい、お疲れ様でした」  社長を先頭にぞろぞろと皆がオフィスから出ていき僕だけがぽつんと残された。  「はぁ、、なんとかしないと、、」  もうさっきからため息を何回したかもわからない。  だが無意識にため息が出てしまうほど僕、佐田遊真は今この社内でこれ以上ないほど立場が悪いのだ。  ここは医療関係の部品を扱う小さな会社。ここで僕は営業をしている。だが今の所成果はまったくでいつ辞めてくれと言われるかもわからない状況。     「30歳にもなってこれじゃあなぁ、、」  携帯の待ち受けにしている妻と息子の写真を見ながらぽつりと呟く。この会社の給料は営業の成績によってかなり上下されるのだが、僕の成績では十分な収入を貰えない。  息子の海斗は今小学3年生だ。この先もっとお金が必要になってくるだろう。妻もパートに出てくれているがそれでも足りない。    「家族のため、そうこれは家族のため、だからしょうがないんだ、、」  そう呟きながら立ち上がり、社長の机に向かう。  「社長、、すみません、、どうしてもお金が必要なんです」  通常机の引き出しには鍵がかけられているが今日はかかっていない。大雑把な社長は急いで帰ろうとする日にかけ忘れて変えることがある。  それに気づいてからずっとタイミングを伺っていたがやっと実行に移せるときが来た。  引き出しから帳簿書類を取り出し、震えながらページをめくる。  後戻りはできない。今やるしかない。大丈夫、社長の管理は甘いからバレることはない。これは家族のためだか、、  カシャ  「・・・っなっ!?」  「あれー、佐田さんじゃないですか」  顔を上げるとそこにはスマホカメラをこちらに向けながらにっこりと笑う男がいた。  「・・・くっ!楠木くん、これは、ちが、違うんだ!」  楠木くん!?さっき帰ったんじゃなかったのか?いつから見られていた?さっきの音は写真を取った音か?だとしたら証拠を撮られた?いやまだ書類を見ていただけで何もしていない、まだ何とかなるか?    「先輩、とうとうやっちゃいましたねーw」    「これはっ、違うんだ!ただ見ていただけで、本当に何かしようとしていたわけじゃっ、、」  「いや、もう事実はどうあれ説明しても無駄ですよ。佐田さん気付いてなかったと思いますけど、社内で結構噂になってましたしw」  「・・・は?」  噂?説明しても無駄ってどういうことだ?  「今佐田さん金に困ってるんでしょ?それに社長を見る目がめっちゃ怖いって皆で話してたんですよねー。それでいつか社長から金取ろうとしてんじゃないかって噂になってたんですよー」  「・・・」  「ま、ただの暇つぶしの雑談だったんですけどねー。でもそんなときに社長のデスク漁ってるとこなんて見たら、未遂とはいえもう会社にはいられないでしょうね。 俺の証言だけじゃなくて証拠も撮っちゃいましたしw」  「・・・そんな、、噂なんかで僕のこと見張っていたのか?」  「見張るとかそんな大層なことじゃないですよ。今日社長が机の鍵かけてないの僕も気付いてたんですよねー。そしたら佐田さんが残るっていうもんだから、何かあったら面白そうだなって隠れてたんですよw」  そんな、、もう何もかも終わりだ、、。今撮られた写真が広まったら仕事も、それに家族も、、  「・・・頼む!このことは黙っていてくれないか!金なら借金でも何でもしていくらでも払う!か、家族にだけは知らせないでくれ!いくらでもいわれた額を準備するから!頼む!」  楠木くんを見るとにやにやと笑っている。彼とはそこまで話したことはない。でも他の人達からの評判はかなり軽い感じというか、ルールを重視するタイプではないはず。金につられて交渉に乗ってきてもおかしくない。  「頼む、、この通りだっ、、」  もうこの際何も考えられず、咄嗟に床に膝をつき頭を下げる。勢いよく座ったため膝を打ちじんじんとした余韻を感じながら楠木くんの返事を待った。  「いいですよ」  「ほ、本当か!すまない、ありが、」  「でも欲しいのは金じゃないんですよねー」  「え?」  どういうことだ?金じゃない?いや今はそんなことは関係ない。交渉に乗ってくれるのであれば何でもするしかない。  「わ、わかった。黙っていてくれるなら金じゃなくても僕に出来ることならなんでもする!」  「おっ言いましたね。なんでもって」  「あ、あぁ。黙っていてくれるなら何でもするっ」  「そうですよねー。これから先ずっと後ろ指さされながら生きていくわけにはいきませんもんねー。どうしよっかなー」    「・・・」  楽しそうな楠見くんとは反対に僕は何も言えなくなっていた。  金は要らないってどういうことなんだ?いや、この状況でどうのこうもない。何でもやるしか、、  「じゃ、なんでもってことなんで遠慮なく」   「あ、あぁ」  「体を使って僕を満足させてくれたら黙っていてあげます」  「・・・は?」    は?体?体って一体何言ってんだ?  「楠木くん、それはど、どういう・・・?」  「どうって言葉通りですよw。体は体です。もっとわかりやすく言わないとわかんないですか?満足させろって言ってるんですから分かりそうなもんですけどね。相手の言う事をもっと察せるようにならないと駄目ですよーw」  楠木くんはこちらに数歩近づき僕の耳に顔を寄せて続けて言った。  「よーするに、僕のちんぽを気持ち良くするために佐田さんの全てを捧げてもらいますって事ですよ」    は?ちんぽ?なんて言った?捧げる?こいつは何を言ってるんだ?っていうか僕は男だぞ?楠木くんそっちだったのか?!  「お、お前ふざけるな!何いってんだ?」  「ふざけてると思われたら困りますね。こっちは本気で言ってるんですよ?というかいいんですか?僕の機嫌取っとかないと佐田さんは犯罪者ですよーw」  「い、いやそんな、何でもする!だが僕は男の方は知らないし、妻も子供もいるんだ!そんな要求は馬鹿げている、、」  「いや、佐田さんの気持ちとかは関係ないんですよ。今決めないと、さっきの写真皆に見せるしかなくなっちゃいますねー。これは困りましたねーw。いやーどうしよっかなー。もう今社長にメール送っちゃおっかなー」  完全に遊ばれている、、どうする?ここで楠木くんを止められなければ僕は間違いなく全てを失うことになる、、。  僕の体、、僕が少し我慢していれば済む、のか?  「どうしますーw犯罪者になって今持ってるものぜーんぶ失っちゃいます?w」    「わかった、、君に従う、、。だから黙っていてくれ、、頼む、、」  「おっ、決めました?じゃー頼み方ってものがあるんじゃないですかーw。ってこれ言ってみたかったんですよねーw」  「く、楠木くんの言う事を、」  「え、くん?」  「・・・楠木さんに全て従います、、だからこのことは黙っていてくれませんか、、お願い、します、、」  恥ずかしさや悔しさなどが入り混じり、もう自分の感情がどうなっているのかもわからないまま頭を下げる。  「はーい、いいですよーわかりました!黙っておいてあげますね。」  「あ、ありがとうございます、、」  「ははっ、こんな真剣な土下座初めて見ましたよw今佐田さんめっちゃ面白いですよー。これも撮っとこw」  床につくまで下げた頭の上から笑い声と写真を撮る音が聞こえる。  どうしてこんな事になったんだ。もっと僕がしっかりしていれば横領なんて馬鹿な事をしようとはならなかったはずだ。そしたらこんな自分より年下の奴に土下座なんかしなくて済んだはずなのに、、  これから僕は彼に何をさせられるんだ。  「あっはっは、あー笑った笑った。佐田さん見飽きたんでもう立っていいですよ。膝痛くなっちゃいますからねー。これから仲良くするんですから、握手でもしときましょうかw」  「あ、あぁ、、」  「あ、やっぱ無し。立たないでください。」  「は?」  「考えが変わりましたwやっぱり主従契約なんで握手とかぬるいですよねーw」  「ぬるい、、?何を、、」    「僕からお願いする初仕事なんですから喜んで下さいね」  「仕事、、?」  「ほら、そこで僕のちんぽしゃぶってください」  「っ!?」  「どうしたんですか?約束守らないつもりですか?」  「いや、や、約束は、守る、、。」    「じゃ、さっさとお願いします。あんまり遅くなるわけにはいかないですし。この後の用事もあるんで早く会社出たいんですよ」  喋りながら楠木くんはベルトを外しズボンを脱ぎ始める。  「いやー、こんな状況で佐田さんにしゃぶってもらえるなんて、興奮してもう勃ってきちゃいましたw」   目の前に楠木くんのちんこが差し出され、思わずまじまじと見てしまった。彼のものはすでに一部血管が浮いて見えるほど激しく勃起している。先端は我慢汁で妙に艶がある。  こいつ、この状況で本当に興奮しているのか、、社内でも少し変わった奴だという認識だったが、ここまでおかしいなんて思いもしなかった。  楠木くんはギラついた目でこちらを見下ろしている。こんな視線を女でもない僕が受けることになるなんて、、くそ、とりあえず今は奴に従う他ない。  「っん、、」  覚悟を決め彼のを咥える。今日はまだ洗っていないであろうちんこから汗の匂いも混じった独特の匂いがしてとても気持ち悪い。だがそれでも今はこのまま舐め続けなくちゃ、、  「っん、んっ、っはっ、、」  「んー、やっぱり初めてはぎこちないですね。佐田さん結構中性的っていうか、好きな人は好きそうなんでもしかしたら男も経験済みの可能性あるかもっておもってたんですけどねw」  「んっ、っぷは、そ、そんなことない、僕は、、!」  「あーほら、喋んなくていいんで早く咥えて」    「っ、、わかったよ、、」  「じゃ、今から佐田さんにこれから従ってもらうルールを説明するんで聞いて下さい。ちんぽ咥えたまま離さないで下さいね」  ルール?僕にこれ以上何を求めるつもりなんだ?  「まずこれから先、佐田さんは僕の言うことに全て従ってもらいます。もちろん口答えは禁止です。わかってると思いますけど、僕の機嫌によってはいつでもさっきの写真ばらまくんで。頑張って僕のご機嫌とって下さいねw」  「ぷぁ、は、はい」  「あーもう、ちんぽ離すなって」    「ぐうっっぅえっ!?」  いきなり喉の奥まで一気に突っ込まれ、目に涙が浮かび同時に激しい嗚咽感が襲う。逃れようにも後頭部を手で抑えられて逃げられない。  「ぅんんっっ!?んっぐう、っんぐ!!?」    い、息がっ!?た、たすけ、、く、るじぃ、、?!  「ほら暴れない暴れないw。もーしょうがないですね」  「ぅがっ、、はっ、、はぁ、、何するんだっ?!」    「佐田さんが言う事聞かないのが悪いんですよー。ちんぽ離すなって言ったんだから何があっても離しちゃ駄目でしょw。ほらもう一回咥えてください」  「・・・お前、いい加減にっ」  「いい加減にしろって言いたいのはこっちですよ。さっきから佐田さん自分の状況分かってないでしょ。  佐田さん会社の金とった犯罪者になりたくないんですよね?家族には知られたくないんですよね?だから僕が黙っている代わりに何でもするって言いましたよね?」  「・・・そう、です、、」    「今後の佐田さんの人生僕次第なんですよ?僕の機嫌とれってさっき言いましたよね?本当に分かってるならどうすればいいかわかりますね?」    「はっはい、、」  彼はこれまで見たことがないほど楽しそうな表情をしている。  僕はもう抵抗しようとしても無駄なのだと実感し始めていた。もう、、彼に服従する以外の選択肢が完全に絶たれている。 「じゃあもう言ったことは出来ますね。ほら、ちんぽしゃぶれよ」  「はっはいっわかりましたっ」  慌てながら咥えようとちんこに口を近づけたとき、手で頭を抑えられ止められる。  「んーちょっと違うな。もっと御主人様と奴隷っぽく言ってよ。もっと僕を興奮させてw」  「・・・く、楠木様の、ちんぽをしゃぶらせていただきます、、」  「はいよく出来ました♡」  何も考えるな、、これも全部家族のためだ、家族のため、、何も考えず言うことに従っていれば済む。これも仕事だと思えば大丈夫だ、、  じゅぷっ じゅぷっ じゅぷっ    「もっと吸い付くように口の全体使って。んでもっと根本までしっかりしゃぶってください」  また無理やり突っ込まれるわけにはいかないので必死にしゃぶりつく。指示通り奥までちんこをしゃぶろうと頬張ったが、喉の奥に触った瞬間思わず吐き出しそうになりちんこを離してしまった。  「ぐえっ、かはっっ、、す、すみま、申し訳ありません!!次はっ、、」  「もー何やってるんですか、しょうがないですね。ま、これから性処理係として僕の好みに調教してあげますから。この不慣れな感じも今だけと思うと、これはこれで味があるってもんですねwほら、咥えてw」  「はい、しゃぶらせていただきます、、」  「佐田さんのフェラ姿中々いいですよ。あっこれも記念に撮っときましょうねwこっち見てこっち見てw」  逆らうことが出来ず、ちんこを咥えたままカメラを見上げる。  「じゃあ、これからよろしくね♡奴隷くん♡」  カシャ

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