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第24話

 うぅ。  言い返す言葉もない。 「そろそろ暖まって参りましたでしょう。準備運動はここまでです。凛々しいお勃起にするため、どうぞ剥きたてのお亀頭をおなぞり下さい」  おきとぅ……  キャー! 「ちょっ!ほんとにやるの?」 「はい。アンデットの見立ては、この方法しかありません。手コキを致しませんとお勃起を維持できませんよ」 「で、でも」  人前で…… 「私は執事。召人(めしうど)で、主様の奴隷でございます。奴隷を前に恥じらう必要はございません。存分に気持ちいいお自慰をなさって下さい」  プルプルプル  だめだ。人としてやっちゃだめ。おな…… (にー……見られるのなんて) 「主様のお手が止まってしまいましたが……差し支えございませんでしたら、私がお手伝い致しましょう!」  執事さんが!  おな…… (に、のお手伝い☆)  おぼっ、きに……触る〜  ぷしゅー 「主様っ」  意識が白くなる。 「主様!」  意識が白く沈んでいく。  何か、今……額から水蒸気みたいなのが飛び出た気がしたような…… 「それは魂でございます!即急にお戻り下さい!」 (たましい?)  嗚呼、そうか。それで執事さんの腕の中でグッタリしている俺を、俺が眺めているんだ。 「……るじ様、主様ァー!」  ふあ〜あ、何だか眠たくなってきた。 (おやすみなさ〜い)

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