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第60話

「は……っぁ、あ、ぁ……っ」 胸の突起を指で捏ねるように刺激され体がびくりと震えた。自分の声だとは思えない甘ったるい声が溢れて思わず手で口を押さえようとしたら、 「駄目」 陽斗のキスに阻まれた。 そんなところ、いままで誰にも触れられたことがないのに。なのにそんなところを新たと思うと堪らなく恥ずかしいのに。身体は二人から与えられる刺激に反応して、じわじわ熱くなっていった。 「だめ……」 「ん?」 「もう、触らないで」 「どうして?」 「気持ちよくない?」 陽斗と新に怪訝そうに顔を覗き込まれた。 余裕がまったくない僕とは反対に、こんなときでも涼しげな顔をして、余裕綽々な二人。目が合うなりにっこりと微笑まれた。 「はると、や、めっ」 陽斗が胸に口付けて、右の小さな突起を舐めてきたから逃れようと体を捻ったけど、逃げても反対側には新がいる。新には左の小さな突起に吸いつかれ、二人がかりでれろれろと舐め回され、 「あ、あっ、んん」 恥ずかしいのに、声をこらえることもできなくなる。 口付けながら陽斗と新は胸元から僕の下肢へと手を滑らせた。 「は……っあ……ん」 つぅ、と長い指で僕の性器の先端を撫でる陽斗と新の手付きは、いつも僕の頭をぽんぽんと撫でてくれる感触とまったく同じだ。それだけに恥ずかしくてたまらないのに、長い指につままれた性器がびくびくと震えている。 「湊のここ、熱くてヌルヌルしてる」 「それにひくひくしてかわいい」 あっけないくらいに早くもう限界まで膨らんでいるのに、二人は性器を握り込むと、そのままゆっくりと扱きはじめた。
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