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「次の方どうぞ」
気付けば先頭に並んでいた二人は店内へと案内された。多くの人で賑わっており、皆楽しそうな表情をしている。
「決まってるか?」
「はい。僕はショートケーキと紅茶にします」
「分かった」
すみません、と、アンディはすぐに店員に注文を告げた。アンディはモンブランとコーヒーにするようだ。
再び向き合ったアンディは、はぁ、と溜め息をついてから口を開いた。
「しっかし、研究って何をすりゃいいんだ?」
「普通に楽しく過ごしていればいいのではないでしょうか? きっと、後日サリーさんかライルさんと面談をすると思うので」
「そうか……。確かに具体的に何をしろとは特に言われてなかったな。ロイドは最近サリーと話すことが多いな、そういえば」
「はい。研究以外のことをお話しするのが楽しくて、ついつい時間が過ぎてしまいます」
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