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「いやー、元気そうで安心したよ」 「ここで歌えないのは寂しいですけど、僕は楽しくやってます」 「それはよかったよ。またいつでも戻ってきていいからね」 「マスター、それは困りますよ」  冗談めいた口調で、アンディは会話に割り込んできた。 「ははっ。ロイドの恩人を困らせるようなことはしませんよ。でも、ロイドを苦しませたら許しませんよ」 「ご安心ください。ロイドをスカウトした身としては、絶対に苦しませるなんてことしません」  やけに告白じみたことをさらりと口にするアンディに、ロイドはドキリとした。まるでアンディの恋人になったようだ。 「それではこちらへどうぞ」  一段落したところで、二人はマスターに席へと案内された。店の奥、カウンター席の端に座った。ここは、アンディが来ていたときに座っていた場所だ。

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