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第18話
その日の終わり、まるで天が味方したかのように、迅は白川先生に告白された。
今まで少しもそんな素振りがなかっただけに、これにはさすがに迅も驚いた。
「私が校長の娘であるということは気にせずに、無理だったら、そうはっきり断っていいから」
彼女もまた、親の重圧を感じて生きてきた人なのかもしれない。そう思うと、なんだか親近感を覚え、気づいたときには返事をしていた。
「白川先生は、俺の理想の女性そのものです」
嘘ではなかった。白川先生に愛を囁くところは想像できなくても、年齢的にも立場的にも、そして女性である白川先生は恋愛対象としてふさわしい相手だった。定規で線を引いたような正しさは、迅をほっとさせた。
そうして迅は、女を愛する男という服に袖を通し、大人というネクタイを締め、最後に教師という仮面を被った。
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※本作はKindle版で完結しております。こちらでの公開は、ここまでとなりますことご了承ください。
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