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ソンジュさんは僕の膣口に挿れる指をもう片手に変え、先ほど僕のナカにあったほうの手は、にゅる…と、僕の勃起を優しく掴んでくる。
「…ふふ、トクトクしてるね、愛おしいな……」
「…は…、……ぁ…♡ …っ♡」
にゅる…にゅる…と、僕の愛液を使って根本から先端へ向けて、ゆっくり…ゾクゾクとたまらなくなるほど絶妙な力加減でじっくり、ソンジュさんの手が僕自身を扱いてくれる。――そうしながらも膣のほうから、硬くなった自身の根本を捏ね回され、僕はうっとりと目を瞑ってしまう。
膣があるから、子宮があるからと、僕を女…いや、メ ス としてではなく――ソンジュさんは、ちゃんと僕のことを、男 性 と し て 愛してくれている。
彼は、僕の肉体の一つ一つを、等身大で見てくれているんだ。…そんなあたたかくて嬉しい気持ちが胸に、愛撫されている自身に満ちて、幸せな快感が僕の腰に満ちてくる。――思えばカナイさんとしてのソンジュさんも、僕自身を愛して、イかせてくれたんだった。
「………は、…♡ ん、きもちいい……♡」
気持ち良くて、幸せで、生理的なものか――あるいは、あまりに嬉しくてか。…目を瞑った僕のまぶたの裏から、熱い涙がつぅ…と、ゆっくり、僕の頬に伝ってゆく。
「…ふふ、よかった…気持ちよさそうにピクピクして、可愛いおちんちんだ…、……」
そう言うとソンジュさんは…突然、手を止めた。
僕は不思議に思い、薄く目を開けて、ぽうっとしたままに彼を見下ろす。――ソンジュさんは僕と目が合うなり、感動したような真顔を、ゆるゆると横に振る。
「…美しすぎる…、ユンファさんの涙は、まるで月がこぼした涙だ…――月からしたたった涙のしずくは、この地に落ちたとき、きっと宝石になるのです…」
「……、ふふ…」
なんだそれ。…いや、あまりにもロマンチックなことを言われて、逆に意味がわからなかった。照れたというより、シンプルにどう捉えていいものかわからないセリフである。――「それこそがきっと、タンザナイトですね。あるいはムーンストーンかな…」そう微笑むソンジュさんは、ふっと下腹部に張り付くほど勃起した僕のソレを見る。
「……さて、すみません。おちんちんでイかせて差し上げたいところだが…、いわく、勃起した状態で挿入したほうが、善いとのことですので……」
そう言ったソンジュさんは、僕のナカへとまた、二本の指をぬるんと挿入してきた。――そのまま彼はにゅぷぷ…と、奥のほうへ指を推し進めつつ。
「……とはいえ、ほぐすためにも――まずはココで、イかせて差し上げましょうね…」
「…ひ、♡」
僕のナカの、ドーナツ型の前立腺を、コリと指先で引っ掻くソンジュさんに、思わずビクつく。――ただ彼は、それで示したばかりであとは、スリスリと指で前立腺の表面を優しく撫でつつ、僕のローブの胸元を割り開きはじめる。
浴槽のヘリに両手を着く僕の、肘までその左右をずり下げたソンジュさんは、…片膝を立て、もう片膝は床に着いたまま――僕の片方の乳首を、ニップルピアスごとはむ…と口に含んでくる。
「…はぁ…ッ♡ ん…っ♡」
熱いソンジュさんの口内に含まれて、チロチロと先端を舌先で擽られると、僕、――僕の前立腺を、ゆっくり、じっくりと捏ねるように刺激してくる指が、しかも僕の弱い腹側のほうを、…僕、駄目、駄目これ、
「……ッ♡ ああっ♡ はんっ…♡ …〜〜ッ♡」
声でちゃ、だめ手で口塞いで、…駄目、だめ、きもちい…これだめ、ゆっくりされるの…――ゆっくりと指の腹で捏ねるようコリコリされると、僕の膀胱が、僕の自身の根本が前に押し出されるような、ツーンとした快感が伝わってくる。…僕は顔を歪めてうつむき、浴槽のヘリを握り締め、肩をすくめる。
乳首をちゅうっと吸われると、それもまた膣のほうにピリッとした刺激がいってしまう。
「…ククク…」
「…んっ…だめ、ク…っ♡ …だめ…Gスポットだめ、イっちゃう……♡」
自然と前立腺ではなく、“Gスポット”と言った僕は、僕はケグリ氏たちの調教により、そう言うように言い付けられていた。
より女性的な表現を僕に言わせることによって、僕をおとしめる目的があったのだろう。――そのため自然と僕はそう言ってしまった、更に言って、気持ち良くしていただいたら感謝するという癖もついているばかりに、僕。
「…きもち、♡ …っありがとうございま……は、だめイっちゃ……、…っう…♡」
そうしたことを、ソンジュさんにまで言ってしまった。
少しテンポを速めたソンジュさんの指が、コリコリと僕の前立腺を擦ってくる。――僕の床を踏むつま先、かかとが上がってしまう。…ぐちゅぐちゅと僕のソコからいやらしい音が鳴り、この浴室に鳴り響く。
なんて淫蕩な…――こんなの、我慢できない。
「っは……♡ ぁ、♡ だめ……」
気持ち良い、気持ち良い、気持ち良い…――こうやって気持ち良くされると、本当に何も考えられなくなる。…凄く救われた気分になれる。幸せだ、このときだけは本当に幸せだ、僕…もうなんでもいい…――気持ち良い。
「……ぁ、ぁんだめ…♡ おまんこきもちぃ…♡ ァっ……ク…♡ ……はぁ…っぃ、だめィk……♡ ぅ、ク…ッ♡」
「…なんてエロ……、はは…」
僕の乳首から一瞬口を離したソンジュさんは呟き、するとにわかに、グチュグチュグチュ、と速いスピードで僕のナカ、前立腺を激しく擦ってくる。――その上カリ、と乳首の先を甘噛みされて、前歯の間に挟まれた先端を、舌でザリザリ責められる。
そもそも集中して高められていた快感を、さらに強く感じる僕の内ももはガクガクと内側に跳ね、下半身が強ばり、僕は奥歯を噛み締める。
「……〜〜〜ッ♡♡♡♡」
だめだめだめだめ、こんなのだめ、キちゃうキちゃうキちゃう、――忘れるな。
「……っだめイk、…っユンファのおまんこイきま…っあぁイ、♡ …イってもいいですか、… 」
「……グゥ゛…」
唸ったソンジュさんは、僕に絶頂の許可を下ろしたのか、――より速いテンポで、僕の前立腺を責め続け…ガリッと強く、僕の乳首を噛んだ。いた、と思ったのに。
「…ィ゛、…〜〜〜〜ッ♡♡♡♡♡」
その痛みが引き金となり、僕は絶頂してしまった。
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