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 ――The most exquisite cherry,         now with cream.――  俺の初恋の美男子の冷艶な月白(げっぱく)のすべらかな恥骨、そこからにわかに聳立(しょうりつ)するこの陰茎は、その全体が見るからに甘そうな薄桜に色づいている。――またそれの根本からつり下げられている、やはり薄桜いろの陰嚢(いんのう)は小ぶりだ。しかしその滑沢(かったく)な亀頭ばかりは今、撫子(なでしこ)いろに紅潮している。  ところが…――そのいかにも(けが)れを知らぬ初心(うぶ)な少年のような色味、そして男根もとりわけ端整で美妙(びみょう)なその形にして、大きさは平均よりもやや大きく、意外に青年らしい凛乎(りんこ)とした印象をも受けるのである。  だがいずれにしてもユンファさんの陰茎、そして陰嚢は、――勃起していてもなお――世間一般にそれと聞いてイメージされるような卑猥(ひわい)な、奇怪な、もっと悪ければ醜悪な、という感はなく、かえって(みや)びやかな、雄麗(ゆうれい)な、それでいて魅惑的な、という好ましい色形と俺の目には映る。  ……しかし、そのクリムトの(えが)く女の乳房にも、はたまたミケランジェロやロダンの肉感的な彫刻にも見る、卑猥というより官能美的な芸術作品を思わせる彼の陰茎、その完成された芸術的な神の男根が…――こと、そのチェリーの果皮のようなみずみずしい艶をにじませた、撫子いろの亀頭が…――白濁(はくだく)とした妖しいクリームまみれになっていたら……? 「……ッく、♡ …ッんぁあ、♡」  と悩ましい嬌声を、その半開きの赤い唇からもらしたユンファさんは今――ベッドの上であお向けに寝たままながら、その震える長細いまっしろな両の内ももで俺の両耳を、…そう、彼の股ぐらで頭を上下させている俺の耳を、ぎゅっとはさみこんでいる。  まさか、それによって俺の男心をなお歓ばせているとも知らず…――さらに彼は俺の髪を両手でゆるくつかむ。じゅぽじゅぽと彼の勃起を夢中でしゃぶっている、俺の。  そしてユンファさんは、甘く上ずった声をあげながらにも、すすり泣いているようにこう俺を制止しようと言う。 「あ…っ!♡ ぁ、だ、だめっ…や、♡ やめ、…やめて…っ♡ 〜〜っぉ…っおちん、ちん、♡ …おちんちんだめ、♡ ――そっ…そんなに、そんなにじゅぽじゅぽ激しく、…しゃぶらないで、くださ…ッひ、♡ ――だめ、…だめなのにっ…だめ、♡ おちんちんで、っき、きもちよく、♡ …〜〜っごめんなさ、…っおちんちんで、…おちんちんできもちよく、なっちゃ、♡ …なっちゃってます、…から、…お願いします、もうやめてぇ……っ!♡♡」 「……、…」  おちんちん……世にもまれな美男子の口から発せられるそのお上品な、かつ少々あどけないようなその単語がまた一段とエロい。  ……いいや、オメガ属とはいえ男子たるもの、貴方も本当ならばこの立派な御物(ごもつ)でも気持ちよくなってしかるべきなのです…――とは思いつつも、…  本当に嫌なことはしない…と約束を()()()()()()、いや、…ユンファさんにその約束をしたからには俺も男、男に二言はない…と俺はぬるる…すぼめた唇で彼の陰茎に圧をかけながら、…つまり、そうして残滓(ざんし)を尿道口へ押し上げながら…――ユンファさんがこんなにもエロ…色っぽい男のち、…色っぽい美しい雄々しい陰茎を持ち合わせているというのに、…これに触れるな舐めるなしゃぶるなイかせるな、――ケグリ、俺はつくづくお前を絶対にゆるさない。いずれ貴様の汚物を根本から切り落とし……などと、あの中年醜男への怨言(えんげん)を心のうちで独りごちている。  ……さて、ちゅう…と最後に先端の尿道口に吸いついた――唇でかき寄せた残滓を吸い取った――あと、俺はユンファさんの陰茎からいよいよ口を離した。  ごくん、と飲み下す。すると彼はその直後、「はぁ…」とつやのある安堵のため息をつく。 「……あ…あの、精液を舐めとるだけだと…は…、…ぉ、おっしゃったのに…どうして……」 「どうしてって…」と俺は彼のその疑問に答えながら、四つん這いで上に戻る。 「その理由はあまりにも単純なことですよ。…んふふ…では白状しますが――ユンファさんはおちんちんにおいてもまた大変お綺麗で、また大変官能的で…、かつ、貴方のおちんちんを見たなり俺はどうしようもなく愛おしくなり、するといよいよ堪らないほど(そそ)られて…――そうして、我慢出来なくなってしまったのです。」 「……、…」  俺のその回答には、一見困り顔と見えるユンファさんであっても、その実その伏せられた長いまつ毛の下の黒紫の瞳に、『彼…やっぱり僕のおちんちんまで、愛してくださっているんだ…、交際時のモウラでさえほとんど触れもしなかったのに、…どうしよう、嬉しくて、…思わず泣きそうだ……』と、そのような感情をあらわに嬉し涙をうかべている。  そのように悦んでいただけて何よりだが――もちろん俺は嘘などひと言も言っていない。  そう、俺は我慢できなかったのである――。  ――先ほどユンファさんは、俺に猛烈に乳首をばかり責められつづけて、何度も絶頂を迎えただろう。  そして乳首でのオーガズムには、射精の伴うものと伴わないもの(いわゆるドライオーガズム)とがあるが――ユンファさんのその絶頂のおよそ何回かは射精を伴う、すなわちウェットオーガズムであったようなのだ。  ……ちなみに、俺がどうしてそれに気がついたかというと…――それは、そろそろ彼の膣のほうも愛撫してみようか、と、彼のチャイナ服の深いスリットから片手をさし込み――そうして、その人の脚のつけ根を腰骨のほうから内へ向けて中指の先でなぞったとき、にゅるり…そこが彼の精液のぬめりを帯びていたために、おや、とそれを(さと)ったのである。  そして、それに気がついたときの俺の興奮ときたら、また理性が抗う隙もないほど凄まじいものであった。  いや、とはいえ俺も頭ではわかっていたのだ。ユンファさんは陰茎では快感を得たくない――精神にすり込まれたケグリのそこで善くなるなという命令に、もはやその男の目があるないに関わらず、もしそこで絶頂でもしたらと、彼が心の底から恐れている――ことは、俺も頭ではよくわかってはいたのである。  ……わかってはいたのだけれど、()()()。  しかし俺の手はついつい、紅いチャイナの布の下でその人の陰茎をやわく掴んで――そのしっとりとした手ざわり、皮のやわらかさ、しかしそのやわさと対比する(みき)の力強い硬さ、ぬるつき、熱さ、太い血管の脈動、…俺はその触感ににわかにぞくりと興奮が増すのを全身で感じた――、そのまま何度かくちゅ…くちゅとしごいてしまった。  すると『ぁ…っ♡』と声をあげながら腰を鈍くびく、とさせたユンファさんだが、とっさに慌ててパッと、俺のその手を布の上から掴んで止めてきた。  そして、たっぷりの涙でうるうると潤んだ紫の瞳で、許しを乞うように俺の目を見ながら、困り顔となった彼は、 『あの…ぉ…おち、おちんちんは…駄目…です…』  と恥ずかしそうな小声で言ったのだ――その困っている感じもまた可愛い、色っぽい、…またしてもそそられた――が、…しかし、 『やはり駄目ですか…。あぁ残念だ…、こんなに素晴らしいおちんちんに触れてはならないだなんて、何と遺憾にたえないことか…――だけれどそう…嫌なことはしない、と、俺は先ほど貴方にお約束しましたから…――ええ勿論、ですからこれ以上のことはいたしません……』  とは言いつつ……俺は内心、それでもどうにかしてこの美男子の陰茎も愉しみたい、とその欲求を捨てきれなかった。――それで目論みをもって、彼にこう言ったわけである。 『しかし…、それならばせめて、おちんちんについた精液を舐め取ることだけでも、どうかお許しいただけませんでしょうか…――というのも…聞くところによれば、オメガ属男性の精液もまた大変甘く美味なのだとか…、ましてや愛しいユンファさんのそれともなれば――是非、俺も味わってみたいのですが……』  するとユンファさんは『ええ、それなら…どうぞ』とそれを応諾した。それもほんのりと――俺を愛おしそうな眼差しで見上げながら――微笑して。  ……彼は先ほども「僕の乳首、いっぱい舐めてください」だなどと――エロいことをエロいとは知らず、またエロいつもりもなしに――言っていたとおり、「自分の味」で俺の舌を喜ばせられるのなら、自分もそんなに嬉しいことはない、と思ったのである。  ……といったわけで俺は、ユンファさんの股ぐらへまで下がり――ぺらりと紅いチャイナドレスの下半部の布をまくって――そしてその人の美しい、しかし白濁した精液まみれの妖艶な陰茎を見た。 『…………』  俺にこれを舐められるためだけに、その白やかな細長い脚を控えめに開いている初恋の美男子――ドキドキと緊張しながら、また羞じらいながら――清く真っ白な無毛の恥骨や鼠径部にまでまき散らされている白濁した精液、…そして何より、あたかも、…あたかも俺に「どうぞ咥えてください」とでも言いたげに、斜め前、すなわち俺の口もとへ向けて突き出されたその色味のあわい端整な陰茎は、もちろんその全体が見るからに(うま)そうなクリームにまみれているばかりか、俺を誘うようにひくんっ…ひくんっと小さくうなずき、――またその撫子いろの亀頭にぽつんと開いた尿道口は、いまだその白濁した粘液を垂らして、それも俺にそのクリームを少しでも多く舐めて愉しんでもらうためにか、()()()()皮のみぞにそれを溜めておいてくれている。  と…見えてしまってはいよいよである。  我慢できなかった。――もっとも俺は、 『ユンファさんはおちんちんまで何とお綺麗なんでしょう、……』  と早口ながら賞嘆するのだけは忘れなかったが、そこからは飢えた獣のように――まずは彼のそのなめらかな恥骨や鼠径部に付着した精液をじゅるるとすすり、水を飲む犬のように舐めまわして、――それから歓喜する犬の舌使いで陰茎もベロベロと、――やがていよいよたまらずばくんと咥え、そうしてじゅぽじゅぽ、じゅるる……といった次第で、ああなった…というわけである。  そして今――あお向けのユンファさんの体の横に片肘をついて横たわり、胸から上を起こして彼を見下ろす俺に、ときどき唇を食まれながら、にゅる…にゅるとしとどに濡れた膣口を、指の腹でやさしく撫でられている――その火照った美貌に、嬌羞の表情を浮かべたこの美男子は……、 「……ん…♡ ……あ、あの…、」  俺をうっとりとした切れ長の目で見上げ――またとろ…とあふれた悦びの涙という甘露を、そのまなじりに溜めながら――、 「美味しかった…ですか…、その……」 「いいえ…もはや美味なんてものではありませんでした…、至高や最高、極上という言葉でさえ足りないほどでしたよ、本当に…、んふふふ……」  とは言うまでもなく、ユンファさんの精液のことである。――彼の精液もまた、うっとりとするような甘い完熟桃の(かお)りが濃く、またひときわ濃厚な甘味をもっていた。…まあ当然若干の渋みとやや強い苦みもあったが、それもその薫りと甘味の強さ、そして奥深い旨みのあるミルキーなコクと合わされば、桃に含まれるそれと感じられたので、飲みにくいと思うようなことは一切なかった。  いいやかえって……しかも、――俺がオメガ属の体臭、ひいてはフェロモンにこと(さと)い感受体をもつアルファ属であるからか――その桃の薫りのなかに含まれていた、ほんのりとしたバターの…、そう……。  ユンファさんの精液からも俺の初恋の薫り…――彼のフェロモンのにおいである――「桃のタルト」のような薫りがほんのりとしたのである。  ……すると、その――全くそのままの意味で――食欲のそそられる薫りに加えて、味のほうもまるで桃のタルト、それこそさわやかな苦味と渋みがアクセントになったフレッシュな完熟桃の下、そのバターをたっぷりと練りこんで焼き上げたタルト台に、ミルキーな生クリームをふんだんに仕込んだ桃のタルト――まるでそれを口にしたかのような……。  それは、もとよりこの至美(しび)といって過言にならない男の精液を飲むという感情的な快楽、ましてやその初恋の薫り、初恋の美男子の精液を体内に取りこめるという一つの願望実現、その意味での美味もそうだが――何より彼の精液の味自体もまた、およそ十中八九の人が味覚的に美味と感じるようなものであったこともあって、俺はより一そうその人の陰茎、精液の(とりこ)になってしまった。  ああ、本当に身も心も満たされる素晴らしいお味だった…、しかもあんなに美しく官能的なおちんちんから…またしゃぶりたい、また飲みたい…――いいや、もはや何も出なくなってもなお延々(えんえん)(しぼ)り取りたい――だが残念ながら、先ほど俺の初恋のその人には「だめ」とたしなめられたばかり……。  俺はユンファさんのまなじりに唇をつけ、そこに溜まった涙をちゅ…と吸いとってから――これも甘じょっぱい…、それこそもも風味のスポーツドリンクといったような味である――、そこに唇を着けたまま、恍惚としてこうささやく。 「また舐めたいな…、本当に美味しくて愛おしくて…――ユンファさんのおちんちんは元より、精液のお味もまた毎晩のデザートに(いただ)きたいくらい、大変気に入りました…。」  ユンファさんが我が家へ来てくれたその日から、毎晩のデザートにいただこうと思う。  ……しかし俺がそう言うと、恥ずかしそうにその長いまつ毛を伏せたユンファさんは、照れくさそうに笑いながら「そんな…その…、えっと…」と返答に困っている。  俺は顔を引いてその人を見下ろした。 「……ぁ…あの…、…、…、…」  すると、長い黒いまつげの下で羞じらいに振動するその人の黒紫の瞳が、『もちろん、物の例えだろうが…』と困惑しながらも、次第に恍惚とぼやけてゆく。――『まさか…まさか本当に結婚するわけじゃあるまいし…、毎晩だなんてそんな、そんな…叶いようもないことだ…。まさか…こんなに素敵な人と、僕なんかが、その〝毎晩〟を過ごせるわけがないんだから…、……でも…もし…、もしその〝毎晩〟が叶う未来があったなら、つまり僕は、毎晩、…彼に……』 「……、……っ」  ぽうっとしていたかと思えば、きゅっと眉をよせたユンファさんは、思うだにたまらなくなって、ころ…と体を俺のほうへ向けた――すると彼の膣口を指先で撫でていたほうの俺の腕は、自然その人の両ももにはさまれた――。  ――『毎晩…彼に、抱いていただける…、ということだ…、…なんて幸せな未来だろう…? もちろん叶いっこないが、…なんて夢のような……』 「あの、ところ…で…」といじらしい伏し目のまま切り出した美男子の両頬の赤らみが、じゅわりと濃くなる。 「その…僕、…あ、あの…ごめんなさい…、ぃ、淫乱…だと、思われるかとは…思う、んですが、…そ、その……」  そしてユンファさんは、恐る恐るとするり…――俺のスラックスのファスナーを山なりに盛り上げているものに、片方の手のひらをそっと重ねてくる。が、…思っていた以上に「その程度」が甚だしかったせいで、彼は伏し目のまま目を見開いて固まってしまった。 「……、…、…」 「…んっふふふ…まだ駄目ですよ…」  俺は先んじてそう制した。  まだ挿入するには早い。もったいない。  もっともっとこの初恋の美男子を善がらせ堪能しつくさないことには、俺は家に帰って切歯(せっし)扼腕(やくわん)しかねない。  しかしユンファさんはユンファさんで、もう俺が欲しくて忍びがたいほどであるらしく――肘をついてなかば上体を起こしている俺と同じ体勢になると、切ない泣き出しそうな顔をしながら俺の片頬に手のひらをそえ、じっとその哀艶の紫の瞳で俺の目を見つめてくる。 「あの、でも…、でも、お願いします…、もう、いただけませんか、その…――ぉ、おちんちん…、貴方のおちんちんを、僕のなかに…――ごめんなさい…、ぼ、僕、淫乱だから、体が疼いて…もう、我慢出来そうにもないんです……」 「いえ、それは淫乱とは……」  言わない。むしろ経験少なな人でもない限りは、誰もがこの地点で、その程度の肉体の疼きを覚えることだろう。としかし、俺の言葉を「でも、」と泣き出しそうな声でさえぎったユンファさんは、ここで一そう声を(しぼ)めて、 「あの、あの、ぉ…おまんこの…、僕の…ぃ、淫乱な、いやら…ん、」  俺は彼の片方の肩を掴みながら、斜めからその紅い唇を塞いだ。――本当は決して俺相手には言いたくもないセリフを、――性奴隷としての「誘い方」をしか知らないために――身を切るような思いで口にした彼に、俺の前ではそれを言う必要はない、と示すために口を塞いだのだ。  そのまま俺はしばらく、やさしくユンファさんのやわらかな唇を食み――いいや、あむ…あむとゆっくり、唇をはみ合って…――そしてふ…と唇を離すと、その至近距離、切れ長の目をとろめかせて俺を見た彼の、その『どうかお願いします…』という潤んだ紫の瞳のあまりのいじらしさに……、 「わかりました…」  と、結局は負けて笑う。  しかし俺は「だけれど、その前に…」と、ユンファさんをやさしく諭すような小声で言うのだ。

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