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俺は、俺の体を求めて肉体を疼かせていたユンファさんに「わかった」とそれに応じながらも、「だけれどその前に…」と一つの条件を提示した。
しかしそれは「条件」とはいえ、さしたる制約ともいえないようなものである。
では――俺の挙げたその「条件」とは何か?
「だけれどその前に…きちんとユンファさんのなかを俺に解 させてください。」
といった、あくまでもユンファさんの体を顧慮 するものであった。
――というのも俺は先ほど、彼の膣内に指を入れたとき、ある懸念をいだいた。
それは――ユンファさんの膣は、俺の勃起した陰茎に対しては小さすぎる、というものである。
アルファ属男性の陰茎はこと太く大きい。
それこそ勃起すれば太さは五百円玉以上、長さも二十センチ越えなどざらである。――そして俺のものもまた例によって、勃起するとそれくらいのサイズとなってしまう。
すると、そもそも粘膜と筋肉とで構成されている人の膣にはかなりの柔軟性があるとはいえ、これはもはやユンファさんのみならず、俺の陰茎は多くの人にとっての脅威――ほとんどの人が挿入によって大なり小なり痛みを覚え、それも悪ければ、膣や子宮頸部 (最奥)に裂傷などを負ってしまう可能性があるほどのサイズ、…まあ要は並外れた巨根だ、ということである。
そしてもっというと、実はユンファさん側にも問題がある。
そもそも彼の膣のほうもどだい人より狭い。――それこそ、先ほど実際にユンファさんの膣内に指を挿れてみたとき、…悪ければ裂けるだろうと思われたくらいだ。
なおそれは、おそらく彼がアルファ属の特徴を濃く受け継いだオメガ属男性だからである。
これは原始的な生物学におけるアルファ属女性の話だが、そもそもアルファ属の生殖器の主要となるものは、男女かかわらず陰茎・睾丸のほうなのではないかといわれている。
すなわちアルファ属女性の膣・子宮・卵巣は、実は生殖においては補助的器官とされるため、他属の膣を有する人々に比べれば、そこがやや未発達的、すなわち比較的せまく、小さく、柔軟性も若干劣るものとされる(なお余談だが、太古、そもそもアルファ属は基本的にオメガ属と子孫を残してきたため、生殖においては「子を産んでもらう側」に特化してきた。しかし、そのつがいとなるオメガ属は自然発生的な出生を特徴とするため、やはり昔から数が少なく、するとそのつがいを見つけられなかった場合に備え、アルファ属女性という己も身ごもれる性も誕生したのではないか、といわれているのだ)。
そして、やはりアルファ属の特徴を優位に受け継ぐユンファさんにおいても、そこが未発達とまではいえないにせよ、やはり他属の膣を有する人々に比べれば、アルファ属女性同様に――もとより内部構造はオメガ属らしく発達してはいるが――サイズとしては人より狭く小さいように、俺は体感している。
すると、いくらユンファさんが日々多くの男の陰茎をそこで受け入れているにしても――陰茎の挿入に慣れている、いわばその程度にはすでに拡張されているのだろうにしても――、しかし、およそその男らはベータ属、すなわちアルファ属の陰茎よりかは短く細いそれをもつベータ属に違いない以上、アルファ属の俺のものを挿入するとなってはまた話が違ってくる。
まして、そもそも人口数自体圧倒的に少ないアルファ属、それもヤマトのアルファ属のほとんどは性風俗店に出入りしていると露見すれば、世間から喧々 囂々 とやかく言われる条ヲク家の者――ともなると、おそらくユンファさんは、アルファ属の陰茎のサイズには全くといっていいほど慣れていないどころか、ひょっとすると、アルファ属のものを受け入れるのはこれが初めてのことかもしれない。
そうならばいよいよ大変である。
ほぐしても負荷がかかることはまず間違いないが、それなくして挿入なんてしてしまった際には、いよいよユンファさんは激痛のあまり、この目合いを愉しむどころではなくなってしまうかもしれない。
しかしそれでは俺が嫌なのだ。
完全にとまでは防げずとも、少しでもユンファさんの痛みを軽減させてあげたい、彼にかかる負担を減らしたい、また少しでも快感を得てほしい――そう…そうした想いがあって俺は、何も意地悪やまして我を通そうというのではなく、単純にユンファさんの体を案じて、「解させてほしい」と彼に言ったのである。
だが、するとユンファさんは「あ、あの…いえ、」とはにかみに頬の赤らみを濃くしながら、ふっとその長いまつ毛を伏せ、恥じらいから言いにくそうな小声でこう言った。
「でも僕…もう、大丈夫です…、すぐに挿れていただいて、大丈夫…――正直もう…ぁ、溢れ…るくらい、濡れて……」
「いいえ」――俺は彼の紅潮した頬の片方をするりと撫で上げ、そのまま手のひらで包み込む。
「これは潤沢に濡れていればそれだけでよい、という話でもないのです。――貴方のお体が濡れていらっしゃることと、俺の愛撫によって解され柔らかくなっていること…、そのどちらもが揃った状態でなければ、俺は挿入したくありません。」
「……、…」
ユンファさんがつと切ない目つきで俺の目を見、その潤んだ紫の瞳でじっと見つめてくる。――『何て優しいんだろう…』とその瞳にはいく度目かもわからぬ再認識の、うっとりとした恋心がうかんでいる。――『怖いくらいだ…、どんどん好きになっていってしまう…、そんなことは初めて言われた…。彼はやっぱり、僕が恐ろしくなってしまうくらい、どこまでも優しい人だ…、本当に、神様のように……』
――『だが…』としかし、彼はまたその美しい切れ長の目を伏せた。
「貴方のお気持ちはとても嬉しいんですが…、ただ、ごめんなさい…――僕は、むしろ解していただきたくありません……」
「…しかし…」と俺はユンファさんがそう言う訳を見透かしていながら、あくまでも自然に彼にこう説明する。
「俺が見たところ、ユンファさんの膣は人よりよほど狭く、また小さいものと思われます。――そして更にその一方、アルファ属の俺の陰茎も人より太く長く大きいのです。――すると…」
「はは、いえ、そんなまさか、」
しかしユンファさんはそう目を伏せたまま眉尻を下げ、ふるふると自嘲の微笑みを小さく横に振る。
「ぼ、僕、……性奴隷ですから、」そして彼は泣きそうな震えた声でそう言う。
「毎日、…せ、セックスしています、それも、不特定多数の方々と、毎日、何度も何度も、――いや、それこそ確かに始めの頃はキツすぎるとか、短くて全部入らないから気持ちよくないと、よく怒られていましたけど、――今はもう、むしろ…、…むしろ、…ゆるくてガバガバだと、よく…――よくそう言われますから、だから、い、今更狭いだとか小さいだとか、そんなこと有り得ません、…大丈夫です、だから…」
「…そうとは…俺には思えませんけれど……」
ケグリをはじめとした男らがユンファさんのなかを「ゆるい、ガバガバだ」というのに根拠などない。
アルファ属の遺伝が強い彼の膣はそもそもの造りがせまい上、筋肉の発達しやすいアルファ属の…ともなると、筋肉の発達具合から考えても(アルファ属女性の他より柔軟性にやや欠ける、すなわち他よりやや硬く締まりのよいそこ同様)、かえって人より締まりはよいに違いない。――まあ長時間挿入されっぱなしだとか、極度の疲労困憊 状態であればそれもわからないが、少なくとも常にそう言われる状態ではないことは確かだ。…まして、俺が指を挿れた限りではかえって「キツい」と思われたくらいであった。…だからこれはほぐす必要性があると俺も判断したのである。
よってここは譲るわけにはいかない俺は、「いいえ」ときっぱり彼の言うことを否定した。
「俺が見るに、ユンファさんは間違いなく人よりも狭く小さな膣を持っています。そして再三ですが、俺のほうも人より太く大きい。――すると、それこそ解しもせずに挿入などしてしまっては、貴方のお体にかけてしまうご負担が増すばかりか、…悪ければ俺は貴方に、耐えがたいほどの痛みを与えてしまいかねません。――いいえ寧ろ…そうして解しても尚 、裂けてしまうかもしれません…――だがそれでも、せめて多少でも俺は、貴方に与えてしまうだろう痛みやご負担を軽減したいのです。…ですから……」
そして俺は再度そう説明し、ユンファさんを説得しようと試みたが――彼は「いいんです」と儚げな伏し目のまま、また諦めたようなその微笑をふるふると小さく横に振る。
「もしそれで痛い思いをしたとしても構いません。裂けしまってもいいんです別に…、痛みにはもう慣れていますから、全然大丈夫です…――そんなことより僕は、そうしていただいたことでこれ以上緩くなってしまったら…、その方が嫌なんです……」
ここで、つと泣き出しそうなユンファさんの紫の瞳が、小刻みに揺らぎながら俺の目を見る。
「こ…こんな体で、ごめんなさい、」そして彼は目に涙を浮かべながら笑った。
「ごめんなさい、僕、…他の方に比べたら、それでも貴方を気持ちよく出来る体ではないんです、…それでも僕、…僕は貴方に、…貴方に少しでも、気持ちよくなっていただきたいんです、…こんな…体でも、自分の体で、…少しでも、貴方に、…っ、…」
俺はさなかユンファさんの唇をやや斜めから唇で塞いだ。
耐えきれなかった。あまりにもいじらしすぎていっそ悲しくなってきたのだ。
彼にこんなことを言わせたのはケグリである。――彼の体には三文の値打ちすらないのだと日々すり込んできたその男が、それでいて日々この美男子の肉体を貪っているその男が、俺はやはりどうしてもゆるせない。
……何度かあむ…あむと食み、そしてちゅ…と唇を離した俺は、こつんとユンファさんの額に額を合わせ、「もうそんなことは仰言らないで…」と囁く。
「俺が悲しいから…――でも、ありがとう…。ユンファさんのお気持ちはとても嬉しいです…、本当に、とても……、……」
……しかし次に俺は顔をもう少し離しながら、また彼の切ない涙目を見て、明るい声でこう言った。
「だけれど、ならば尚解させてくださいね。――その実膣内は解されていた方が、快感も増すものなのですよ。」
「…え…」するとユンファさんは俺を見るその切れ長の目を少し大きくしたが、すぐに不安げにその顔を曇らせる。
「それ…ほ、本当ですか…?」
「…ええ本当に。――何より俺個人としても、その方が好きなのです。」
とはユンファさんを説得するために、あえて個人感覚での「好き」と限定して言ったことではあるが――そもそも、もし(実際に挿れてみないことにはわからないにせよ)ほぐしもしないあまりにも狭いところへ挿れては、本当に快感より痛みのほうが勝 るかもわからない。…そこを握りつぶされて快感となるのはマゾくらいのものである。
とはいえ、俺はあえて「自分の」快感が増す、とは言わなかったのだ。…まあユンファさんは今の会話の流れから「俺の」と捉えたようだけれど。――その実挿れるほうはどちらにせよ気持ちいいには違いないが、そうして丁寧にほぐしてあげると、かえって挿れられる側(ユンファさんのほう)の快感は格段に増す、とも聞いたことがある。
もっとも俺の「気持ちよさ」とはまさに、彼が気持ちよくなってくれるかどうかにも関わっている。
したがって、俺もそのほうが気持ちよくなれることには間違いないのである。
さて、俺の説得はこれにより叶った。
ユンファさんは「それなら…」と目を明るませ、微笑しながら「わかりました」とうなずく。
「じゃああの…、あ…でもお手間でしたら、僕が自分で…」
「いいえ俺にやらせてください。やりたいのです。…んふふ…――。」
……そうして俺は、ユンファさんの膣内をほぐすための愛撫をはじめた。
再びユンファさんをあお向けに寝かせた俺は、自分は依然彼の体のとなりに片方の肘をついてなかば胸を起こした体勢で――彼のチャイナ服のスリットから片手を忍びこませ――まずはそのたっぷりと愛液に濡れた、ぷるぷるとやわくみずみずしい膣口を、中指の腹でぬるり…ぬるりと円く撫でたり、ぬる…ぬると縦に撫でたりと、そうして入念に入口をほぐすところから始めた。
……するとユンファさんは俺のほうへ顔を向け、気恥ずかしそうな伏し目で『どうしよう…』と不安がった。――『我慢しているのに、どうしてもひくひくしてしまう…、撫でられているだけなのに、いやらしく腰が跳ねそうになる…、それに、こんなに濡らして何て淫乱なんだと、彼に思われてしまっているかもしれない…』
「…ああ…、んふふ…嬉しいな…、何度も言うようだが、男としてこんなに幸せなことはありません…――まさか俺の愛する貴方が、俺の愛撫によって、こんなにもここを甘美な蜜で濡らしてくださっているだなんて……」
俺はもちろんユンファさんの不安を払拭しようとそう言ったのだ。――すると彼の腰がいよいよぴくんっと小さくはずみ、そしてその人はぽうっとした目で、俺の青白く光る目をそっと確かめるように見上げた。
「……、…」
しかしユンファさんは何も言わなかった。いや、恍惚として何も考えられなくなるような幸せのあまり、何も言えなかったのだ。――ただしその代わり、その紫の瞳には確かに溢れんばかりの俺への愛が、ちらりといじらしく光っていた。
さてそれから次に、俺はかなり浅くつぷつぷと指の先端を出入りさせはじめ――すると、ちゅぷちゅぷと俺の指先に吸いついてくるユンファさんの膣口は、撫でられるだけよりも増した快感に、よりいっそうひくっ…ひくっと深い収縮をしはじめ、その細い腰はもぞもぞとゆらめき――またその人の顔にも、愛する俺にその場所への侵入を許す悦びの恍惚としたつやが増し…、そうして大そう色っぽい顔をしたユンファさんは、「はぁ……はぁ……」と上ずった呼気まじりに、そっと目をつむってこう言った。
「……お願い、します…、もう奥まで……」
「…ふふ…何て色っぽい…、本当にお綺麗だ…、……」
俺はつぷ、と中指の先をもう少し彼のなかに挿れる。すると「ぁ…っ♡」とユンファさんは声をあげながら、くんっとわずかに顎を上げた。
……そうしてまずは第一関節から、つぷ…つぷと出入りさせ…――次は第二関節まで…次は…と、ゆっくり往来させつつも、じわじわと挿入の範囲を伸ばしゆき…――そして彼のなかに中指の根本まで挿入したなら、しばしじっとしておく。
「ユンファさん…、大丈夫ですか…――どこかヒリヒリとしたり、キツく感じられるところはありませんか……?」
と俺はまたそう優しく尋ねながら、キスをしようと彼の半開きの紅い唇に唇を寄せてゆく…と――その間近で、美男子はとろんとした眼で俺の目を見、やはり上ずった吐息まじりに「痛く…ありません…」と答える。
「でも…、おかしくなって…しまいそう……」
俺は自分の唇を、そう甘く切ない吐息で湿らせてきたその紅い唇を、はむ…と食んでから…――視えてはいるが――「おかしく…?」と、その人の悩ましい言葉の真意の確かな形を求める。
するとユンファさんはもの憂げにその眉尻を下げ、俺の目を見つめたまま、「こんなに…」とたっぷりと甘い吐息を孕んだ声で答える。
「こんなに優しく…丁寧に触っていただいたことが、なくて…――どうしたらいいのか…、まるで、夢の中にいるようにふわふわして…不確かになるんです、自分が…――でも…今僕のなかに、貴方の指が入っているんだと思うと……」
とそして彼はふと目を伏せ、するりと自分の下腹部に片手をあてがう。
「何だか…すごく愛おしくて、幸せで…――誰かになかを触られて…こんなこと、初めて思いました…。いつもは怖かったり…気持ち悪いとばかり思っているのに…、不思議ですよね…、ふふ……、……」
ユンファさんはふとその美貌にやわらかな幸福を湛えて微笑する。
「…でも…これが貴方のおちんちんだったら…きっと、もっと……」
「…可愛すぎますよ、それは……」
どうしてそう、…まあ意図せずとはいえ、俺という男を煽るようなことを次から次へと言えてしまうのか――そもそも念願叶って愛する美男子の性器に指を挿れていて、それ自体にもそうだが、そのなかの複雑な、恐ろしいほどの快感を俺にもたらすだろう構造がつぶさにわかるばかりか――この中指ににゅるにゅると絡みついてくるこの深いひだ、また出入り口付近には、ぞり…ぞりと俺の指をもっと奥へ奥へ押し込もうと、指の根本あたりをかき寄せる輪状のざらついた前立腺と、そのなかの反応からしても俺を焦燥させるには十分だというのに、…
だが、…ここはぐっとこらえて、しっかり、じっくりとほぐしてから――と自分を律する。
そうして俺はユンファさんとキスをしながら、中指の太さが彼のなかに馴染んだなら、今度はゆっくりとその指を挿抜し――そのときにはしばしば、彼のあらわなままな乳首も舐めたり吸ったりとしつつ…――さらにそれにも慣れてきたところで、ぬるる…と一旦ゆっくりと出入り口ギリギリまで抜いて――そしてその指に薬指をそえて、再びにゅぷぷぷ…と極めて緩慢に、その人の熱くよく濡れたなかに押し沈めてゆく……、
とユンファさんは斜め下へ顎を引き、なまめかしく眉をひそめながら、きゅっと目をつむり――ぞくぞくぞく…とわななく腰を、くう…っと下腹部を突き出すように軽く反らせる。
「……ん、♡ …っふ、…ぅ…〜〜っ♡」
そしてすっかり俺が二本の指を根本まで挿れてしまうと、彼は思わずというように、苦悶の表情でこうこぼした。
「は…っ気持ちいい、♡ …あぁ、気持ちいいです……♡ どうしよう…入っているだけなのに、どうして、…貴方の指だと、どうしてこんなに気持ちいいんだろう、――ど…どうしたらいいんだろう、こんなに感じてしまうだなんて、…恥ずかしい……」
「……、…、…」
いやですから…申し訳ないが「どうして」は俺のほうですユンファさん、どうして先ほどから貴方、そうそんなに可愛すぎることをばかりおっしゃるの、――あまりにも幸せすぎるが、――俺はこれでも今かなり我慢をして……いやしかし、ユンファさんは間違っても俺を(煽って)いじめようとこう言ったのではない。
その理由としてはこう言うしかない。
そ う い う 人 な の だ 、としか言えない。
それは俺もわかってはいるのだけれど……。
「…はぁ……、……」
それにしても、やはりキツいではないか……。
俺の二本の指でさえきゅうっと締め付けられて、およそ彼のなかでは指を開くのも容易ではない。
これでゆるいだのガバガバだのと、ケグリどもはよく言えたものである。…どうせ五分ともたず射精しているのだろうくせに、それではサディストとしての威厳もへったくれもないが、恥ずかしいとは思わないのか? いや、
まあそれはさておき、しかし、まだこれだけ狭いということは…――。
「……、…、…」
まだほぐすのにも時間がかかる、ということである。――まだまだ……かかる…と…。
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